泣くことはいけないこと、
だと思っていた。
だから、
私がかつて定番で言われていた言葉。
「泣いちゃダメ!」。
無意識に刷り込まれていた。
泣いてはいけない、って。
亀ちゃん(いきなり登場)
が
ちょいちょい言う言葉。
「泣けた?」。
そうなのだ、
泣けた?なのだ。
泣くことができた?
なのだ。
心の琴線に触れないと
『泣けない』のだ。
つまり、だ。
泣ける、と言うことは、
何かが心の琴線に触れた、
ということ。
それが、
感動、
歓喜、
そして悲しみ、
怒り、
虚しさ、
であっても。
なにがいいたいのかというと、
泣くことはいけないことではない、
ということ。
泣いてもいい、
と意味なのだが、
敢えて違う言い方を選択する。
私はいつも
泣いてはいけない、が
ありつつ泣いていた。
だから
泣きながら後ろめたさを
感じていた。
うん、
泣くことは
後ろめたいことではない。