10月から後期高齢者医療制度に少し変更があり、年収によりますが、高齢者の医療費負担が1割から2割へ増加することになりました。少子高齢社会が進み、今後は「何かあったらすぐに病院へ」は徐々に難しくなってくるでしょう。

 

中年は「生活習慣病の予防」を意識し、高齢になってくると「生活習慣病+フレイル(脳、四肢の動き、意欲の低下)の予防」も大切になってきます。

 

その意味で「未病を治す」漢方医学の普及は大切なのではないでしょうか。

 

FM世田谷毎週金曜日放送の「魯紅梅の健康アラカルト」9月では、以下の順に紹介しています。

 

9/2放送:「銀翹解毒散 ぎんぎょうげどくさん」

漢方の解熱剤。熱、のどの痛み、咳;そしてうつ病などの精神疾患の安定剤の働きも。

のどの調子が気になる時に飲むと効果てきめん♪中身に動物性生薬ーレイヨウ角が入っているので解熱鎮静作用が優れています。家庭の常備薬に欠かせない漢方薬です。

 

9/9放送:「補中益気湯 ほちゅうえっきとう」

食後に眠くなってしまう人は、消化器が弱く、脳まで気がのぼっていかないため。中身の「黄耆 おうぎ」は身体の外から、朝鮮人参の弟といわれる「党参 とうじん」は身体の中から元気を補い、「升麻 しょうま」という生薬がそれを脳までひっぱりあげるから身体も脳もしゃきっとします。

戦乱時代に生まれた処方のため、身体だけでなく心の疲れにも効きます。

異常気候、疫病(コロナ)、戦争(ウクライナ)、世界的不景気・・・先のみえない今の世の中に必需な漢方薬ですね。

 

9/16放送:「半夏瀉心湯 はんげしゃしんとう」

有名な古典『金匱要略』に出てくる処方です。ストレスが原因の胃腸障害に良いです。お腹をすっきりさせ、心のもやもやを解消します。口のまわりのにきびにもよく使います。口内炎の場合は、内服だけでなく、うがいや直接塗るだけでも軽減させることが期待できます。

 

9/23放送:「清心蓮子飲 せいしんれんしいん」

ストレスによる頻尿や残尿感など尿のトラブルに良いです。胃腸を配慮する漢方薬が多く、胃腸が弱い方にも使いやすい漢方薬です。慢性膀胱炎は細菌性、非細菌性のものがありますが、両方ともに清心蓮子飲を使い、膀胱炎体質を改善することが多いです。

 

9/30放送:「抑肝散 よくかんさん」

神経がたかぶり、イライラしやすい人を目標としています。乳児から高齢者まで幅広い年齢層でよく使います。なかみに「釣藤鈎 ちょうとうこう」という生薬が入っており、名前通りに釣りの鈎状の形をしていますが、「その鈎がからだの緊張しているところをひっかけてほぐす」ため、興奮を鎮めるといわれます。

もともとは小児の疳の虫の薬として用いられており、「母子同服」、つまり母も子と一緒に飲むべきと書かれています。子供の精神疾患の相当な部分は母親と子供の関係が影響しているからでしょう。

 

詳細は、☆毎週金曜日、午後2:20ー2:30 FM世田谷HP https://fmsetagaya.com/

YOUTUBE「エフエム世田谷 のライブストリム」でも~お聞きいただけます。

健康に関する質問を受け付けています。834a(a→@に変換要)fmsetagaya.com

 

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