6月3日(月)

 昨日のNHK番組で、自由民主党の石破幹事長は野党が言っている衆院の議員定数の大幅削減について、定数だけ削ればいいと言う論争は一種のポピュリズムだと発言されている。
 民主党は80減、日本維新の会は144減、みんなの党は180減を主張している。
 新党大地は300の小選挙区を200にして100人の削減、小選挙区制は1票差でも負けは負けなので、民意を反映させる上で現在の数を維持する主張をしている。大幅削減イコール、ポピュリズムと言う言い方は現実的でない。
公務員の定数大幅削減、国の公団、事業団の民営化等すべて小さな内閣、無駄をなくす効率化の精神から実行して来たのではないか。
 480人の衆議院議員が、何人国家国民の為働いているか。国会審議が年何回あるか。常任・特別委員会が今のままで良いのか。時代に合った委員会にすると半分で収まる。行政監視機能の低下を心配するのなら、しっかりした大臣・副大臣・大臣政務官を送ればすむ話である。
 国会審議への影響を心配する前に、衆議院議員1人1人胸に手を当てて国民の負託に答えているかどうか考えるべきである。どう見ても働いていないと思われる政治家が多すぎる。
 昨年11月の衆議院解散の時、自由民主党・公明党・民主党の3党は定数削減をこの通常国会で実現、結論を出すと合意し国民はこの約束を信じて選挙で判断している。
 民主主義は一番に手続き、次に中身である。定数削減を通常国会でやると手続きを取っておきながら、中身の議論に入らないのは国会の不作為である。言葉に責任を持つのが責任ある政治の基本ではないか。