日本維新の会共同代表橋下徹大阪市長は昨日、6日に菅義偉官房長官と会談する際、オスプレイ(米軍新型輸送機MV22)の訓練を大阪府八尾市で受け入れる提案をすると表明した。
 これに対し、田中誠太八尾市長は「危険性が非常に高いと判断している。まだ機体の安全性が確認されていない」と反対の立場であり「市民生活に大きな影響をもたらす事案で、八尾市との調整や市民への事前説明がないのは遺憾だ。市街地にある八尾空港が選択されるのは反対だ」と強調した。(東京新聞3面)
 田中八尾市長の言うことを私は理解する。いつも述べているが、民主主義は手続きが一番であり、次に中身である。手続きも中身も十分に精査しない思いつきの発言は無責任である。
 5月13日の会見で、米軍司令官に沖縄の風俗店を活用をすすめ、沖縄への差別、女性蔑視とも受け取められる発言をしたことへの名誉挽回的な話は迷惑である。
 こうした話は、まずは、地元八尾市と、水面下で話を進めながら、理解を得に行くものである。勝手に打ち上げ花火、よろしく独りよがりの正義感で物を言ってもまとまらない。この点が政治家としての経験不足、基礎体力が備わっていないとみられる由縁か。
 自民党の石破幹事長は「軍事合理的にどうかという観点が全く抜けている」と批判している。
 民主党の海江田代表は、「大阪府民から一連の理解が得られなければいけない。丁寧にやってもらいたい」と手続き面で疑問を示した。(東京新聞3面)と出ているが、その通りである。
 「日本維新の会共同代表橋下徹大阪市長は、民主主義ではなく、独裁的手法ですべて行っている。こういう人が政治の第一線にいることは心配です」といった声が多数寄せられた。
 私も同じ認識である。読者の皆さんは、いかがお考えだろうか。
鈴木宗男