ブログ・ツイッターが大流行であるが、他人のブログを拝見していると意外なことに気が付く。
正確でない間違った情報で、それなりの経験のある政治家がそのミスリードにのって発信していることである。
 6月3日の「河野太郎が日本を変える」と言う衆議院議員河野太郎氏のブログ「コンゴの今後」と言う欄に、
「コンゴ民主共和国で進められていた地デジの日本方式導入がヨーロッパ方式に屈してしまった。
もともとコンゴでは、日本方式が有利だと思われていた。昨年夏には、日本方式をテストするための億円単位の機材が日本大使館に持ち込まれていた。
しかし、テストをする機会を得る前に日本方式は頓挫した。
失敗の本質は総務省があるコンゴ人を顧問として採用したことにあるようだ。
どうもこの顧問が、正規のルートでの交渉ではなく、裏ルート、おそらくは部族等のコネを利用した人間関係でやろうとしたようだ。
そして総務省がそれに全面的に乗っかった。
外務省では、担当者がどうもおかしいと首をひねっていたが、課長補佐にあたる首席事務官のところでその疑問は握りつぶされてしまった。
そして十二月の政権交代後、コンゴ側から、正規のルートでの交渉に日本もきちんと参加してほしいというお願いが出されている。
今年に入り、地デジを担当する大臣が主催する会議が開かれたが、日本政府に対して、招待状が出されていたにもかかわらず、総務省はそれを無視。参加しなかった。
総務省は問題を認識せず、外務省は握りつぶし、両省とも政務三役にコンゴの地デジに関して報告を挙げていなかった。
ことここに至って、コンゴ民主共和国側から、日本政府はこのままでよいのかという問い合わせが、個人的に入ってきた。」
この中でコンゴ人を顧問として採用したとあるが、総務省に聞いてみるとそのような肩書、事実はない。
外務省担当関係者にも聞いたが、コンゴ政府内部のヨーロッパ派、日本派との厳しい綱引きがあったとのことで、総務省も外務省も一体となって頑張ったとのことである。
 河野氏が「事ここに至ってコンゴ民主共和国側から日本政府はこのままで良いのかと言う問い合わせが個人的に入ってきた」と言うが、本当にコンゴ民主共和国本国からの正しいメッセージ、情報なのか確認をされているのだろうか。
駐日コンゴ大使館館員の中には一部の商売目的の人と組んで自分達に都合の良いように話をしている人もいると聞く。外務省もその動きは把握している。
河野代議士はそれなりに経験もあるし将来ある政治家である。恣意的・意図的な計算をしているつまらぬ人に利用されてり足を引っ張れたりしたのでは日本の政治にとっても不幸である。
前途有為な河野代議士に期待している人も多いことだろう。正確な情報で正しい判断をして行くことが政治家として確かな結果を出していくことになるだろう。
余計なことかもしれないが、貶められ天国と地獄を経験した者のささやかな声をお届けしたい。親切心と受け止めて戴ければ幸いである。