三大巨悪

銀行…優良企業には低金利で無理やり借りてもらう。
資金が必要な中小企業には担保を必要以上に取り、それでも金利にはプレミアムを乗せられる。
そこで運用先がないので止む無く国債を購入する…こんなルーティーンな作業で済むならあほでも経営できる。
良く例えられる表現「日本晴れの日に傘を差し出し、どしゃ降りになると取り返す」…悪魔のようだ。

また、一般企業で社長に当たる長が頭取というネーミングが如何にも他を差別化した下衆な表現だ。
暴○団でも組長や若頭で頭取に比べれば品がある。
平社員がやってる事はペーパーレスの時代なのに未だに為替書類や手形、小切手の事務処理が一々上司の決裁を仰ぐために深夜まで追われる。
また、店舗では通常縦に並んで奥が支店長という見た目でその社員の肩書きが分るという差別社会。
行員は自分は一般庶民とは違う、官僚的な存在だと勘違いしている。

最悪なのは500万以下の預金者はカスと呼ばれている事だ。有料顧客は最低でも2000万…本当に相手にしてくれるのは金融資産が5億以上で自分の銀行に1億以上預けている顧客や法人だ。

そして、具の骨頂の最たるものは窓口の投信販売担当女性行員…為替やスワップ取引、オプション取引のプットやコールを説明させてもチンプンカンプン。

先般、振り込み手続きがあったので銀行に行ったら、投信販売窓口に呼ばれて、投信を売ろうと女性販売員が説明しだした。
僕が上記のような投信の仕組みやコストについて突っ込んだ質問を浴びせたらしどろもどろになり、いきなり「上司に聞いてきます。」と言い残し5分位待たされた挙句に僕の素性(元証券マン)を知っている支店長が出てきて「大変ご迷惑をお掛けしました。今後は貴方様には投信を勧める事は致しません。」と、侘びを入れてきた…という事は他の客は騙し続ける気か?

ファンドの運用内容がパッシブかアクティブかも全く理解していない。
こんな相手から銀行だから信用できると勝手に思い込み言われるがままに購入する年配者はネギカモだ。
銀行で仕組み預金や投信は絶対に買ってはいけない。分らない物には手を出さない事だ。

証券会社…顧客の犠牲の下に成り立つ唯一の機関
兎に角、素人には手数料の高い投信や外国債券を内容なんか派関係なく売りつける。
当然、売買手数料や管理維持費(信託報酬)と謳って保有期間も資産が削られていく。
ノーロードと謳われる物も保有期間はちゃんと手数料を取られている。
年間の成長率が名目で2%にも満たない現状で年間2%以上の報酬手数料が掛かるファンドが未だに多数を占める…放っておいても損が膨らむ。

また、自己売買部門では事実上、無制限の売買(信用買いや空売り)が出来て保有株を吊り上げたり売り浴びせたりしています。
金融庁は、その様な行為は相場操縦としてご法度としてますが、実質上は天下りなど官僚との癒着があって容認している訳です。

詰まり、自在に相場操作できるマッチポンプ…八百長で損をするのは一般顧客や真面目な中小企業。
これ以上の内情は余り触れるとまずいので控えますが、一般人は証券会社と関わらない事です。
特に巨悪である野村○券は血も涙もないので気をつけましょう。
最後には「確かに案内はしましたが最終的には貴方が判断したのですから自己責任でしょう」で全てを片付けられます。

まぁ~、もっと酷いのは外資のゴールドマンサックスやメリルなどの投資銀行、そしてcitiに代表される商業銀行
…日本の企業や学校法人も通貨オプションで其々が数百億の損失を出したのは余り知られていません。
絶対に負けるんですよ、外資と取引するのはカジノのディーラーと刺しの勝負をするのと同じで餌をまかれて最後には根こそぎ持っていかれます。勝ち目のない勝負ですな。

生命保険会社各都道府県の中心部のメインストリートの高層ビルの大半は生命保険会社が保有。
どんだけ一般人からぼったくっていたかが良く分かる。
外資のプルデンシャルや枝分かれしたソニー生命が登場するまでは、生保のおばちゃんのやりたい放題。
兎に角、必要もない莫大な保険金や特約をフル装備させる。
そして、必殺の下取り攻撃…定期死亡保険の更新時に「終身部分の解約返戻金を使って死亡保険を買いましょう。」
「保険料が、かわらないならいいよ」って、深く考えずに被保険者(契約者)は安易に継続する。

そして、死亡確率や疾病確率の高くなる本当に保険が必要な65歳頃になって全ての保険の期限が切れるか保障が半額になったりする。
よく、月に3万前後月額保険料を払っている家庭を見かけますが、年換算で35万前後…30年かけたらユーロ安の今なら交渉すればベンツのSクラスが買える訳です。
家の次に高い買い物で健康な人には然も殆ど妙味がない。
酷い外資の会社(Met○ife○lico)なんかは告知義務違反などとなんくせをつけて保険金を中々払わない。
掛け金を安く見せかけて、実際には払わない…やらずぼったくりってやつだ。
これならヤクザの方が情がある。

さて、タイトルの年金についてですが、数理計算上(机上論)から言えば年金基金は破綻はしません。
但し、給付支払い開始時期は引き上げられるだろうし、掛け金以下の年金しかもらえないのは確実です。
今の運用(資産内容)ではインフレヘッジは全く機能しません。
長生きすれば元は取れるが早死にすればどぶに捨てるような博打的で曖昧なシステム。
詰まり、年金は掛けずに現金で持つか銀行に預けていた方が絶対に有利になる。
「長生きに対するリスクヘッジ」などという軽薄でふざけた経済学者も居るが、そんなものは有り難くもない。

先ほど、破綻しないといったが仮にこのままの人口逆ピラミッドが続けば、経済は破綻する。
そうなれば、年金の主要な運用資産である国債はスタグフレーション(不況下のインフレ)によって価値がなくなりインフレに追いつかずにもらえる年金は紙切れ同然になる。
当然通貨の円も無価値になるから実質の国家破綻だ。

豆知識:年金はpensionとかannuityと訳されますがpensionはフランス語の別荘ペンションが由来です。
詰まり、ニュアンスとしては定年後は別荘でも可ってゆっくり過そう、その為の資金が年金ちゅう感じですな。

此処で言いたいのは、そんな先の心配をする前に現状の旧態依然としケインズ論に基づく経済政策や金融政策をどのように改革していくかだ。
その方法が分らなくて世界中が喘いでいるのに、ちまちました年金の問題などを国会やマスコミまでが悠長に
議論している場合じゃない。
日本人は、確かに器用で真面目だが余りにも大局観に欠ける…全てが対岸の火事に見えるのだろうか?
早く「今すぐそこにある危機」についてもっと真剣に考えて貰いたいものだ。