皆様、こんにちは

依然として混沌としているTPPに関しては賛否両論…というより、内容を理解できてる国民はおろか、政治家も少ないのではないでしょうか?

パンダの柄やあるまいし白黒ハッキリさせる前にカナダやメキシコが実際にどういう制裁を食らったか知らしめるべきだし、その両国が何故、再度TPPに加盟しようとしているか? 
中野剛志や三橋 貴明の主張は一見、正論に見えるがそんなちんけな問答は求めていない。 
彼らの最大のウイークポイントは「それじゃ、どうせえっちゅうねん?」という肝心要の解決策が全く論じられていない点ですな。 
欠落部分だけに焦点を当てて揚げ足をとるだけなら小学生でも出来る。 

確かにハトポッポ、すっから菅、ダチョウクラブの上島といった民主党の三連荘ちょんぼのLine-upは酷い物がある。 
だからと言って、彼らの批判だけしていても何も始まらない。 

何度も言うが、国民レベル以上の政治家は現れない…自分を映し出す鏡だと思ったほうがいい。 
愚にも付かない理論で反対意見だけ述べる…目くそ、鼻くそを笑う。若しくはチンカス、マンカスだ。(ちょっと下品で失敬)…これはディベートではなく近所の寄合や井戸端会議でおこる口喧嘩レベルだ。

三橋 貴明…国家のバランスシートを解析するのはいいが、株式評価と債券価格の評価を念頭に入れていないと言う決定的なミステイクがある…このまま市場が崩壊したら海外純資産なんて一発で吹き飛び末世。いや、まっせ。

この件についてメールで質問を送ったが、『一般的な考え方です。その時点での分析のみ考慮しています。』といった曖昧模糊とした返事しか返ってこなかった。
何が新世紀のビッグブラザーへだ!屁も出ませんわ。顔を見るだけでムカついてくる。
この程度の評論家を持ち上げるマスコミ…もっと経済学を基礎から学んだ方がいいと思います。
所詮、薄っぺらな知識しか持ち合わせない勝間和代と同様にすぐに化けの皮は剥がれます。

【2009年3月末日(速報値) 日本国家のバランスシート 単位:兆円】
資産負債
 政府の資産471.0 政府の負債960.9
 金融機関の資産2,700.1 金融機関の負債2,728.8
 非金融法人企業の資産774.2 非金融法人企業の負債1,070.2
 家計の資産1,410.4 家計の負債380.3
 民間非営利団体の資産53.1 民間非営利団体の負債17.1
負債合計5157.3
純資産
 政府の純資産-489.9
 金融機関の純資産-28.7
 非金融法人企業の純資産-296.0
 家計の純資産1,030.1
 民間非営利団体の純資産36.0
純資産合計251.5
資産合計5408.8負債・純資産合計5408.8
対外資産549.8
対外負債301.0
対外純資産248.8

 上記BS(バランスシート)に馴染みのない人には少し分りにくいかと思いますが、家計の金融資産は1400兆というのは借金を差し引いていないので実質的(純資産)には1000兆円位。
国家の実質的(純負債)な借金は1000兆ではなく500兆ほど…詰まり、マスコミや経済ジャーナリストはミスリード、若しくは間違えた数字の元で議論している…正確な数字の元で議論すればその根底が覆される。
◇尚、上記は固定資産はカウントされていない純粋な金融資産。詰まり、土地や建物、企業の商品を鑑みれば金融機関や企業の純資産は当然プラスになります。この辺りを説明すると一冊の本が出来る位の膨大な量になるので割愛します。
 
さて、それでも、やはり日本人は貯蓄のパラドックスに陥りやすい傾向がある。
消費を抑えるから、売り上げが上がらない⇔民間企業は設備投資を控えて借金をしない。この悪循環の潤滑油として肩代わりに国や金融機関は借金をしないと駄目な訳だ。
だから、三橋氏の言わんとする国債発行によるインフレターゲット理論は表面上、強ち間違っていない。
ところが株式や国債が金融資産にカウントされている以上はそれが暴落して時価評価すれば200兆位の純資産は直ぐに失う。そこが彼のリフレ理論の決定的な過ちだ。