タイトル決定！
俺はただ仕事だから
タナベさんの相手をしていただけだ。
俺はただタナベさん
ひとりぽっちなんだなぁと思ったら
言葉に詰まって目が潤んだだけだ。
なのにいつどのタイミングで
タナベさんは俺を
息子だと勘違いしたのだろう？
顔、似てねえし。
そしてなんでまた唐突に、あんな話を？
看護師のとんちゃんは
「ほんとに息子に
なってあげちゃえば？」
無責任にそんなことを
言ってクスクスと笑う。
切れ長のまゆ子ママは
カウンターの跳ね板を
上げ、俺の隣に座ると、
ぴとっと太ももを密着
させ無造作に髪を解いた…
夜が俺に駆け込む。
この川を渡れば
もう元には戻れない。
人間はなぜ良いことを
しながら悪いことを
するんだろう？
いやです
だめです
いけません
口ではそう言うけれど
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