10月21日、初めてのピアノソロリサイタルが無事終了しました!
人生で初めてのことをするって、すごくワクワクしますね!
もちろん未知の領域なので、不安や怖さはたくさんあったのですが、もうただただ思いっきりやろう!というだけでした。
プレッシャーだったのは、プログラム総時間1時間程度の間、聴いている方を飽きさせずたった一人きりで空気を引っ張っていかなければならないこと。
そしてソロを引き続ける最長時間更新だったので、体力・集中力・暗譜などいろいろ大丈夫かな…ということ。
そしてピアノソロリサイタルそのものの難しさ。クラシックの数あるコンサートの中でも、ピアノリサイタルというジャンルが一番分かりにくく飽きやすい、と思われていることは重々承知の上での挑戦でした。
そこで、今回力を貸してくれたのが、現在役者として活躍中の鷹野梨恵子ちゃん。
聴き手の自由を奪うことは承知の上で、曲目解説、私の思っている曲のイメージを司会の中で語っていただき、そして曲が作曲されるきっかけとなった詩の朗読をしていただきました。
これが聴いてくださった方々に好評だったのはもちろん、私自身が本番で改めて落ち着いて曲に向き合うことができました。
バラード2番を詩の朗読(しかも情感たっぷり!)と演奏とを同時に味わえる機会というのもなかなかないと思います。
なんという贅沢!
そして、今年に入ってからずっとプライベートで大変だったのですが、主催の難波さんが会場関係、チラシチケットプログラム、会計やお手伝いしてくださるかたの取りまとめなど全てやってくれました。お手伝いしてくださった方もいつもながら快く引き受けてくださいました。
この環境での初リサイタルは、難波さんの力がなければ100%実現不可能でした。
本番では、今まで感じることのなかった体験をしました。
今までは、とにかく必死に弾いていた。
だけど、今回は自分がピアノを弾いていながら、それと同時に座席に座ってゆったりと演奏を聴いている聴衆の一人でもあったような気がします。
そして、私が出した音をみなさんがまっすぐに受け止めてくれている感じを、空気や雰囲気の中に感じました。
なので、私も更に表現しようという思いが強まり、それをまた受け止めてくれて…というエネルギーの循環を感じました。
弾かされているというか、引っ張り出されていくというか…
もしかしたら、あのとき会場にいてくださったお一人お一人が、あのときの私の演奏を引っ張り出してくれたのかもしれませんね!
家でもう1回同じことしろって言われてもできないと思う。表面的に弾くことはできてもね。
なので、もし私の演奏が素晴らしいと思っていただけたのなら、それはそんな演奏を私から引っ張り出させたあなたが素晴らしいからなのかもしれませんよ😏
そして私がその状態にいたるまでを導いてくれたのがご指導いただいた先生でした。
10日前のリハーサルと直前のリハーサルでの先生のアドバイスは、それまでの私の取りきれなかった邪魔な何かを取っ払ってくれるものだったと思います。
頑張って弾かないと届かないと思っていろんな所に力を入れて弾いてましたが、実際には、こんなに楽で本当に大丈夫なの!?っていうくらいでも十分届く、むしろその方が届くみたいです。
あ、これか!これでいいのか!
って感じ。
ピアノリサイタルというたった一人きりのステージですが、
お客様含め関わってくださったお一人お一人が、ステージ中央に向かって一丸となってエネルギーを送ってくださって、それで作り上げられた舞台という感じがしますね。
私にとって、本番も、本番に向かうまでのこの1年間も、とても贅沢な時間でした。
本当に本当にありがとうございました!
また来年も、というお声もいただきましたが、今回も丸一年かけて作ったプログラムだったので、来年中に、というのは厳しいかもしれませんが、1回目をやったからには2回目を視野に入れて動いていきたいな、と思います。
写真載せときますー
(難波さんや梨恵子ちゃんからいただきました❤)
リハーサル中
リハーサル中
本番直前で一番緊張しているところを隠し撮りされていました笑
打ち上げにて♪