今回の遠征(8/19~9/10)では4本のレースを予定していました。
・Matterhorn Ultraks Extreme 25km
・UTMB OCC 56km
・La Veia Skyrace VK 
・La Veia Skyrace SKY 31km

まずMatterhorn Ultraksに出場するため、スイス・ツェルマットの入りました。
現地入りした翌日は頭痛があり、1日寝込んでいましたが翌日にはすっかりよくなりました。
レース2日前の21日、コースを一部試走。
試走を終えると右膝が腫れ、90度以上曲がらなくなりました。
試走中は負傷するような心当たりがなく、腫れたと言っても痛みはありませんでした。
場所が場所だけに、かなり不安になり、翌日病院に行くことにしました。
※右膝は昨年、前十字靭帯を損傷した箇所です。

徒手検査とMRI検査の結果、医師によると、靭帯が弛んでおり、細くなっているとのこと。
腫れについては内出血はしてないとのこと。

靭帯が細くなっているということについては、昨年の時点で元通りになったわけではないので、昨年の画像と比較してみないことには本当に細くなっているのか判断がつかないので、帰国しないことにはなんとも言えず。
そのため今回の遠征で予定していた全てのレースをキャンセルすることにしました。

連戦とはいえ、今回はUTMBに懸ける思いも強く、UTMB期間はトレーナーを帯同することにしていました。
25日にシャモニーに入り、トレーナーと合流し、早速マッサージを受けました。
このときには既に腫れも引き、膝の可動域も元通りになっていました。

トレーナーの感覚的には筋肉に限界がきており、支えきれなくなったため靭帯を損傷させないために水を貯めたのではないかとのこと。それだけ体がバキバキでした。
とはいえトレーナーも膝の専門医ではないのでその見解も一つの可能性に過ぎず、大事をとってOCCも欠場、UTMBウィークが終わるのを待たず帰国しました。

思い返せば7月の4週連戦のあと、日頃お世話になっているトレーナー(何人かいる)、全員大学や実業団の合宿に付きっきりになってしまい、治療を受けることができませんでした。単純にセルフケアも足りていなかったのだとも思います。 
そもそも怪我からの復帰シーズンにも関わらずここまでレースに出過ぎというのもあるかもしれません。

絶景に囲まれたなか、走れるのに走ることができない、さらには日頃競ってる選手の活躍を間近で見せつけられてとても苦しかったですが、これも全て10月の最終戦に向けて万全を期すよう神様が与えてくれた故障だと思っています。

そしてなにより、この膝のサインが出ずにレースに臨んでいたら、死に繋がるほどの大怪我になっていたかもしれない。Matterhorn Ultraks Extremeはそれだけ険しいところを通るコースでした。
きっと、相馬さんが守ってくれたのだと、そう思っています。