4月の粟ヶ岳スカイレースで幕を上げたSkyrunner World Series 2019(以下、SWS19)も、今週末のLimone Sky Mastersがいよいよ最終戦となります。

これを読んでおけばレース観戦の事前知識としては十分でしょう。

まず、このSWS19がどのようなシリーズ戦であるかおさらいします。

①年間16戦あるスカイランニングのワールドシリーズ戦
②通常レース(優勝すると100P)が11レース、Super Skyrace(ポイント2倍)が4レース、Sky Masters(ポイント2.5倍)が1レースで構成
③その中で最も成績の良い4レース(Super Skyraceは2つまで)+Sky Mastersの5戦の合計ポイントで年間ランキングが決定
④昨年まではSKYとULTRA&EXTREMEのカテゴリーに別れていたが、今年から統一

といった感じです。
なお、今週末のSky Mastersには
・Sky Masters前の暫定ランキングTOP30
・52週ランキングのTOP30
・Super SkyraceのTOP10
・通常レースのTOP5
・ナショナルシリーズの年間王者
・+αのクオリファイレースの優勝者
のみ出場できます。

SWS19自体は東京マラソンのようにトップも一般も一斉に走りますが、Sky Mastersに関してはMGCのように条件を満たした選手しか走れません。

現在、暫定ランキング2位につけていますが、順調なことばかりではありませんでした。
今シーズン、僕はSkyMastersを除いて7レースにエントリーしていました。
(通常3レース+Super Skyrace4レース)
万が一レースで失敗したときのために保険をかけていました。
結果的にそのお陰で現在2位につけることができています。

ここまでの戦績は、
Mt.Awa Skyrace 優勝
Transvulcania Ultramarathon※ DNF
Livigno Skymarathon※ 優勝
Buff Epic Trail※ 4位
Royal Ultra Sky Marathon 3位
Matterhorn Ultraks Extreme※ DNS
Sky Pirineu 4位
※Super Skyrace

自国開催の開幕戦を優勝でスタートしたものの、続くボーナスレースでは現地入りしてから嘔吐・下痢により、出走するもDNF。Matterhorn Ultraks Extremeではレース2日前に膝が腫れてしまい、DNSとなり、完走したレースに外したレースはないものの、このようなトラブルがありシーズンを戦い抜く難しさを感じました。

現在の順位表がこちら


最終戦は、
1位…250P
2位…200P
3位…175P
4位…150P
5位…135P

20位…5P
といったポイントの割り振りになってます。
なので現在2位につけているからといって全く安心はできず、目指すは勝利のみです。


先週の金曜日にはコースを通しで試走しました。

スタートから2kmほど石畳、アスファルトを走ったあと、標高差1000mを一気に駆け上がります。

ここが一番景色が良い

一度下って2回目の登りの#3までは前日に開催されるバーティカルのコースを登ります。


LimoneのVKはNight VK。
ここを真っ暗闇のなか登るなんて…

ここがコースの最高地点にアプローチする最後の登り。
めちゃくちゃ急な崖に作られた石段を登ります。


三回目の登りはこれまでの二つに比べ短いですが、偽ピークが三度あり、試走してないとメンタルやられるなと思いました。

そして最後の下り。
試走でコースを間違えたのでここを通るか分かりませんが、イメージはこんな感じです。


27km 2600mD±のコースになります。


話は変わりますが、先日、INEOS 1:59 Challengeでエリウド・キプチョゲ選手が非公認ながら1:59:40をマークし、前人未到のSUB2を成し遂げましたね。
これについて賛否両論ありますが、僕は彼の精神力を心から尊敬します。
2017年のBreaking2で2時間を切れず、翌年公認で世界記録を出し、そして今年非公認ながらSUB2を達成。モチベーションを保ち続けることもそうですが、今回は初めて家族がレースを現地観戦し、世界中から集められた41人ものトップ選手によるペーサー、彼だけに向けられた沿道の応援、INEOS社のこのイベントへの多額の投資など、ハンパないプレッシャーのなか偉業を成し遂げたその精神力。これだけはシューズの性能だとか、ペーサーの豪華さだとか、どんなフィルターにも影響されず『彼が凄い』という証明だと思います。

そして、今回僕自身も
コロンビアスタッフ1名、
ビデオグラファー2名、
フォトグラファー1名、
トレーナー1名、
送り出し/出迎え 妻
といった今までにない豪華な体制でレースに臨みます。
プレッシャーすらも力に変えて、
最終戦、最高のパフォーマンスを発揮しますので
みなさん、応援のほどよろしくお願いします❗

現地時間19日(土)13時
日本時間19日(土)20時
スタートです!