【ご機嫌女神連載企画⑩】五歳のおててにゃ重すぎる
またまた久しぶりの連載再開です
毎日が衝撃の連続で
「笑いも泣きもしない子」
と呼ばれた
不機嫌女神だった私が
なんにゃらご機嫌に過ごせるようになるまでの道です
【ご機嫌女神の作り方・さあらver】
✡️前の記事は
【連載企画⑨】こんにちは、悪魔の微笑みちゃんでした
さて、パパ(実父ぢゃないよ)と母との間に生まれた元気な小悪魔妹ちゃんと
母と知らぬ男性の間に生まれた、これまた元気なすぐに失踪する兄
の世話を一手に担いながら日々を暮らしている毎日の
五歳のさあら
…
【そんなことあるぅ~?】
この頃から暮らしの様相は苛烈を極めます
兄、すぐ失踪
この頃になると、失踪の度に「なぜ兄を外に出すんだ!」と
私が叱られ殴られる
バチコーーーーーーン!!!!
という理不尽展開が起こり始めます
【そんなことあるぅ~?】
他方
妹、寂しさと空腹でギャン泣き三昧、泣いてない時は部屋を荒らしてる始末
賢明な以前からの読者の皆様、糸の物語をご覧くださったみなさまにおいてはお気づきでしょうが
「泣かすんじゃないわよ~!部屋が散らかってるじゃないのぉ~!」
バチコーーーーーーン!!!!
で、ございます
この当時の事も部分的にしか覚えてなかった私
母はよく
「あんた、殴りもしないのに鼻血出すんだもん!ははははは!」
と、笑ったものでございまして
そんな事もあったのかな、そうか
母は私を殴ってなかったかもしれない
くらい思ってました
「そんなわけないじゃん…ねえちゃんの頭どうなってんの!?壁まで吹っ飛んでたじゃん(後日妹談)」
飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って回って回るぅ~!
あはははははは!
そりゃそうだ、どこの世界に触られもしないのに鼻血出す芸人なんているんだって話なんですけどね
ていうか、お前のせいで殴られてたんだよこちとらオイ!
ま、ともかく
人間の記憶なんてそんなもの
いやいや
【そんなことあるぅ~?】
あったんだからしょうがない
忘れない人もいるんでしょうが、私の記憶はあまりの悲しさに閉じられたままだったのだと思いますよね
他方、私は母の
「私は殴ってない」説
も母にとっては嘘じゃなかったんじゃないかと思っています
この当時
付き合っていたパパがあまり世の中で何かこう受け入れられがたい立場の人だったものですし、お金も借りに借りまくって…(あ、もちろん嘘八百言ってですよ?私の母は嘘の申し子) 親戚からは総スカン
お友達もほとんどいない
そんな母が頼って甘えられる存在だったのは、当時五歳の私しかいなかったわけで
まぁそれも異常な事ではあるのですが…
自分が殴った事で、その頼るべき甘えるべき、本来は守らなきゃいけなかった娘が吹っ飛んで鼻血出していたら
「私じゃなかった!」
と、思いたくなるものじゃないでしょうか
そうして方々で笑い話にして、私が殴ってないのに鼻血出した話をして
いるうちに
それが本当だと、思い込んだんじゃないかなって
私は思っています
それが娘として一抹の希望的妄想的観測だったとしても
普段の母の虚言癖の傾向を考えれば
あながち無いとも言えない話
娘のわたしとしては
【そんなことあるぅ~ぅぅぅぅうぅ?】
の最高峰ですが
今成長して「女」になった私には
その悲哀が
分からなくもないのです
そんなバグっちゃう女の
とんでもねぇ
【そんなことあるぅ~?】物語はまだまだ続きます
さあらの物語のようでいて、それはやはり、共に生きた、私をうっかり生んだ、母の物語でもあるわけなのです
あぁ…!悲劇のさあら!(と、愉快でとんでもねぇ家族たち)
次回
いよいよ極まる衝撃のひと夜…!
その時さあらは!!
どうぞ皆様
さあらの無事を祈っていてくださいませ
(まぁもう血まみれなんだがなっ!)
それではまた…
さよなら
さよなら
さよなら
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こちらからまとめて読めます☆
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生きろぉ!!