海老江・浦江いま昔ご案内 | 晴耕雨読 -田野 登-

晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。

4月29日、大阪あそ歩で「海老江・浦江いま昔」をガイドします。

2024年4月15日、下見に歩きました。

集合場所は、ここです。

写真図1 野田阪神藤棚の下

阪神本線野田駅南の広場です。

大阪メトロ「野田阪神駅」、JR東西線「海老江駅」下車、地上です。

福島区の花は「のだふじ」です。

お目当ては鷺洲の浦江聖天(福島聖天)の藤、今年や如何?

かつて「海老江の芦屋」を謳った石畳路地をソーロっと抜けます。

気になるのは、「大和田街道・梅田街道」石柱と地図です。

ここで一くさり。

福島区歴史研究会顧問の末廣訂さんからいただいた地図で

街道筋の確認をします。

 

海老江の町で見かける「稚児行列」のポスターです。

写真図2 「稚児行列」のポスター

「鷺州山 南桂寺」が親鸞聖人七百五十回御遠忌、

本堂屋根修復落慶法要の稚児行列のお稚児さん募集です。

お寺にとっての慶事に際し、古式の衣装で着飾り、町を練り歩くのです。

海老江やのに山号が「鷺州山」とは、これ如何?

「鷺洲」の村名・町名の話を一くさりしましょう。

海老江の伝統は宮座の神事、ダンジリ宮入だけではありません。

町中の酒屋の陳列棚の「松竹梅」は奥にあって、

据えられているのは、鎧兜の五月人形です。

早くも初夏を感じさせられワンショット。

写真図3 酒屋の五月人形

かつての水郷・海老江の井路(いじ)川跡をたどり、

かつての南浦江・鷺洲に出ます。

ここでホッと一息。

鷺洲小学校を左手・北に東進しますと、

バスの停留所の先が鷺洲交差点です。

今回、小学校前の歩道橋からのショット。

写真図4 小学校前の歩道橋からの東の眺め

道路が左折・北向きにカーブする所を直進するのが

聖天通り商店街です。

聖天さんやからか、巾着「きんちゃく」を掲げています。

ここまで来ると夕暮れ時なら聖天さんの晩鐘が聞こえてきます。

聖天さんは、聖天通りの左手・北です。

ここまで来ますとホテル阪神のロゴがある、

ベージュ色の高層ビルが見え隠れします。

子どもの頃、阪神の福島駅のあった場所です。

 

聖天さんには、聖天通りの傍らから参ります。

すると、この奇観に出くわします。

写真図5 浦江聖天(福島聖天)了徳院境内

正面には聖天さん本堂前に般若心経塔が立派に立っています。

その借景となるのは、高層のタワーマンションです。

右手は「シティタワー西梅田」左手は「シェリアタワー大阪福島」です。

「梅田」と「福島」が錯綜する「今」のエリアです。

その場所は福島区鷺洲、元の浦江です。

手前の保育園「和光園」の金網に藤の花を見つけました。

浦江の聖天さんは、江戸の文人・蜀山人が野田の藤を見物したついでに

立ち寄り「花大なりめづらしき藤なり」と『葦の若葉』に

綴ったスポットでもあります。

池は四季折々に目の保養になります。

写真図6 聖天さんの弁天池

往時、杜若の名所でもありました。

さて今日や如何?

当日は、売れても占い商店街「福島聖天通り商店街」を東進し、

JR大阪環状線「福島駅」で解散します。

野田から福島まで、一駅をたっぷり3時間以内でガイドします。

お申し込みは、大阪あそ歩事務局まで

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究会代表

大阪区民カレッジ講師

大阪あそ歩公認ガイド  田野 登