遅くなってしまいましたが、11月8日はSZAたその30歳の誕生日でした。おめでとう🥳🎉

 

 

Image via @sza on Twitter

 

 

ここ最近『HIPHOPで学ぶ英語』のインタビューでは、アーティストの方には「一番コラボしたいアーティストは?」、ライターやメディアの方には「一番インタビューしたいアーティストは?」という質問を入れているのですが、自分が一番インタビューしたいのは誰かと訊かれたらSZAと答えます。単純に好きだし、『Ctrl』(2017年)国内盤で初めて解説を担当した思い入れのあるアーティストだからです。同じ理由からカリード(Khalid)にも同じくらい思い入れがありますが、age ain't nothing but a numberとはいえど、彼にインタビューするならもっと年齢の近い若い子がやったほうがいいと思うので、後進に道を譲ります。SZAは譲りません(笑)!

ちなみに、追ってちゃんと告知しますが、『HIPHOPで学ぶ英語』で直近またゲストの方をお招きしたので、ぜひ観てみてください。面白いです!

 

 

せっかくなので、どれくらい需要があるか分かりませんが、『Ctrl』国内盤にまつわる裏話を1つだけ。

 

ライナーノーツ執筆時(2017年12月)、Wikipediaには彼女の誕生日が「1990年」と記載があり、公式の情報らしきものは無いものの複数のソースでそれが確認できたため、「SZAことソラーナ・ロウは、1990年11月8日、ミズーリ州セントルイスで生まれ…」と書いて提出しました。ところが、その2日後くらいでしょうか? 何とはなしにSZAのWikipediaを見返していると誕生日が1989年になっており、「あれ?」と(今は1990年になってます)。それとbmrさんだったように記憶していますが、やはりSZAのページを見ると「1989年生まれ」の文言が…(こちらも今は1990年になってます)。諸説あるんかーい💦と思い、他の連絡と併せてソニーさんの担当の方に急遽修正依頼したのでした。いやー、あれは焦りました。あのライナーノーツで生年月日に関する記載が無いのは、そういう事情からなのです。先日、ドレイク(Drake)が21サヴィッジ(21 Savage)とメトロ・ブーミン(Metro Boomin)の「Mr. Right Now」でSZAをネームドロップした時にもそれを思い出しました(同曲内で、ドレイクはSZAと2008年に交際していたことを示唆。それが本当であれば、11月生まれのSZAはその大半の期間17歳だったわけだが、後にSZAが「本当は2009年だけど"wait"と踏むために"08"と言ったんだと思う」とツイートで補足。余計なこと言っちゃったドレイクさんに対し、SZAたそ優しい…)。

 

ちなみに、元の原稿で「チンコ」と書いた箇所を「会社的にNGなので『ナニ』に訂正しときますねw」とご連絡いただいたのもその時です。ヒップホップやR&Bを日常的に聴いていると直接的な表現に慣れきってしまってよくないですね。チンコチンコチンコ。

 

 

僕は歌詞対訳やライナーノーツを読むのが好きなので国内盤のCDを買うこともあるんですが、まぁCDってもう皆さん買わないですよね…。今年2月にDJ Mitsu the Beatsさんにインタビューした時も「最近はほぼSpotifyですね」と仰っていたくらいですし。対訳や解説のテキストだけ有料ダウンロードできるようになったら個人的にはめちゃくちゃ嬉しいですが、そういう人ってきっと少数派なんでしょうね。

 

あと、これは誰に対するオフェンスでもないことをご理解いただきたいのですが、ライナーノーツって慣習なのか何なのか、本当に出典を明記しないですよね。『Ctrl』の時は僕もそれに倣ったんですが、参照元が分からないのはやはりよくないなと思い、こないだの文藝別冊さんのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)特集の際には、わずか4000字程度の原稿なのに参考URLをたんまり17個くらい明記しました。今さらで恐縮ですが、『Ctrl』国内盤ライナーノーツの参考にしたURLも思い出せる限り以下に列挙しておきますね。一番のオススメはThe Guardianの記事(上から2つ目)です。ウケます。

 

 
最終的にライナーノーツがどんな仕上がりになっているかは実際に購入してご確認いただければ、こんなに幸せなことはありません! 歌詞対訳は安定と信頼の渡辺志保さんですので、皆様、どうか、ぜひ!