最近は比較的ちゃんと音楽を聴けているので、『#DamnTheseShitsBang』の更新も早めです! 今回は旧譜多めかもです。Apple Musicの方はこちら、Spotifyの方はこちらからどうぞ。

 

以下ではそのうち5曲について書きます。

 

 

 

 

1. 2 Chainz - Money Maker ft. Lil Wayne

Image via @2chainz on Twitter

 

 

2チェインズ(2 Chainz)のアルバム『So Help Me God!』からの先行シングル(なのは実はアルバムが出てから知りました…)。ガイ(Guy)の「Piece Of My Love」ネタです。マーチング・バンドの音を使ってHBCUs (Historically Black Colleges & Universities)にシャウトアウトを送っているあたりが素敵だなと思いました。これを聴いたら元ネタが同じ2パック(2Pac)の「Run Tha Streetz」も聴きたくなったので、プレイリストに入れてます。パックの3ヴァース目のフロウがめっちゃかっこええ〜と思いながら最近練習してます(笑)。

 

 

2. Prince - The Ballad of Dorothy Parker

 

先日「輝くものすべてが黄金じゃない」を書いたあたりからプリンス(Prince)の作品を片っ端から聴いているのですが、その中で最も私の興味を引いた曲の一つがこれです。アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)が好きな方は、この曲のイントロがアンディの「Am I Wrong」のそれと似ていることに気づきますよね? 明確にクレジットされているわけではないのですが、確実にインスピレーションとなっているのではないかと思います。そういえばアンディ、以前Twitterで「プリンスとマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)ならどっち派?」という質問にも「圧倒的にプリンス」と答えていたのを思い出しました。プリンスのアルバムは古いものから聴き始めて『Sign "O" the Times』(1987年)までと『The Gold Experience』(1995年)を聴いたのですが、そのうえで例えばアンディの『Venice』を聴くと、明確にここと指摘できるわけではないものの、どことなくプリンスっぽさがあるなと感じられて面白いです。残りの作品を聴くのも楽しみです!

 

 

3. Ty Dolla $ign - Real Life ft. Roddy Ricch & Mustard

 

告知を失念していたのですが、9月分からTURNさんの企画【BEST TRACKS OF THE MONTH】に参加しています! その10月分で私が選んだのが、ロディ・リッチ(Roddy Ricch)とマスタード(Mustard)をフィーチャーしたタイ・ダラ・サイン(Ty Dolla $ign)のこちらです。アルバム『Featuring Ty Dolla $ign』、曲間のトランジションがどれも見事で素晴らしかったですね! 個人的に、Ty$にはノリの良さよりもメロディセンスの良さと歌唱力で勝負してほしいと思っているので、歌い上げ成分が大きめなこの曲などはバッチリ気に入りました。

 

TURNさんのBTOTMの記事もぜひ読んでみてくださいね! 面白いです!

 

 

 

 

4. Wolftyla - Butterflies ft. Jay Park

Image via @wolftyla on Twitter

 

 

Sleep onしていて遅ればせながら聴いたけど、確実に個人的年間ベスト上位に入りそうな作品の一つが、ウルフタイラ(Wolftyla)のEP『Wolf in Color』です。Instagramで「あ、可愛い子がいる。シンガーなのか。聴いてみよ」と思って聴いたらビックリするくらい好みの作品でした。あどけない系のキュートな声×ファンキーなトラックの組合せ、これまでにあまり無かったのではないでしょうか? ウルフタイラには韓国系の血も流れているらしく、この曲でのジェイ・パーク(Jay Park)起用もそうした背景からかもしれません。彼女、声やトラック選びももちろんいいんですが、リリックもなかなか面白いんですよ。この曲では気になる人と一緒に居るときの落ち着かない気持ちを「蝶々が部屋を満たしている(Butterflies fill up the room)」と表現しています🦋

 

 

5. REASON - Gossip

 

リーズン(REASON)の『New Beginnings』も間違いなく、個人的年間ベスト上位に食い込んでくる作品ですね。気に入った曲はいくつもありますが、ここでは故ニプシー・ハッスル(Nipsey Hussle)やドム・ケネディ(Dom Kennedy)らのプロダクションでも知られるマイク&キーズ(Mike & Keys)の手がけた「Gossip」を挙げさせてください。自信と不安とがないまぜになったリーズンの感情が剥き出しで、とってもエモーショナルです。『New Beginnings』についてはどこかでまとまった文章を書こうと思っているので、ここでは割愛します。

 

 

 

 

告知

HIP HOP DNAさんでスラング特集の連載を担当することになりました! すでに2回分の記事が公開されていますので、以下よりご確認ください。

 

 

 

 

 

最近DNAさんでは「_______のオススメ曲10選」(空所は任意のアーティスト/プロデューサー名)みたいな記事が増えていて、このスラング特集もそういう啓発系の試みの一環なのだと思います。担当の方に確認したわけではないので分かりませんが。時差なくUSのヒップホップを楽しむという意味で、もちろんニュースやリリース情報を知ることも大切だけれども、基礎知識を身につけてリテラシーの向上を図ることも同じくらい重要だと思います(こういうことを言うとやかましく感じる人もいるかもしれませんが…)。興味のある方はぜひ読んでみてください!