前回の記事、「NATOを震撼、方向転換させたのはロシアの最新兵器か?訓練基地ミサイル攻撃の続報」でご紹介した、ゴンザーロ・ライラ(Gonzalo Lira)氏の動画の続きとなります。
こちらはちょっと前になりますが、16日の時点での彼がいるカーコフ(Kharkov)の様子と、壊滅的な状況の中でゼレンスキー政権の追い詰められている様子がまとめられてます。
ライラ氏はウクライナ国内でネオナチからの逃亡し続け(彼にも懸賞金がかけられている)、実際にネオナチや爆撃の恐怖を毎日感じていることもあってか、ゼレンスキーに対する彼の怒りは迫力がありますし、ウクライナ国内で起きている大事件で西側にはまったく報道されない情報がとてもよくまとめられています。
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3月16日 「5つのランダムなテーマについて(Five Random Topics)」
★現在地の状況(3月16日現在)
・私が今いる場所(カーコフ)では、確実に雰囲気に大きな変化があったようで、爆撃の音が後を絶たずに聞こえてくる。どちらからの攻撃かはわからない。また、多くの戦車が市内を横断していて、戦車の音のうるささを初めて知った。骨の髄まで響くすごい騒音で、かなり離れていても聞こえてくる。
戦車の音は3月2日に初めて爆撃の音を聞いた衝撃を思い出させる。カーコフ市の川向う、南部からは煙が立ち続けており、攻撃の中心のようだ。戦闘が激化していることだけは確実に言える。ただ実際の町に出てみると、電車も走っていて平和な日曜日のような雰囲気だ。爆撃の音を除いては。正しい情報(戦況)を得ることが難しくて、これだけしか言えずに申し訳ない。
★追い詰められたゼレンスキー政権の必死な状況と行動
・ウクライナ東部に配置されていた将官がキエフに呼び戻され、ロシアの進軍に備えて市内の防衛を担当することになった。
・地上戦の戦況を見ると、ウクライナ軍にとっては壊滅的な状態だといえる。
ロシア軍はウクライナ国内の戦闘中心地(キエフやカーコフ、マリウポルなど、ウクライナ軍による攻撃拠点)のほとんどすべてを包囲済みだ。
包囲済みの場所では、ウクライナ軍必要物質の供給も脱走も出来ない状態に追い込まれ、ガソリンさえ手に入れることができずにいる。各拠点のウクライナ軍が降伏・全滅するのは時間の問題だろう。
(画像:ウクライナの侵略者が退けられた町、Rubizhneの入り口)
(地図:Rubizhneの位置、ロシア軍がかなり西に進んでいることがわかる)
ロシアによるオデッサへの進軍も準備が整っている様子だが、ロシア政府はオデッサの政治リーダーと交渉をし、戦闘なしで攻略しようとする合理的な方法も考慮する可能性がある。ウクライナの黒海沿岸の東部地方はほとんどロシアが陥落済みか、少なくとも数日の間に陥落されそうな形勢となっているためだ。
(訳注:ネオナチがロシア派の市長を殺害したのは、他の市長への「牽制」も兼ねていますし、家族や市民を盾に脅迫している可能性も高そうなので難しいかもしれませんが。)
(画像と動画:3月21日、同氏のテレグラムより:オデッサではネオナチが学校を『砦』にする準備をしている。
画面右:ネオナチによる市民を盾にした『防衛プラン』を示した図からは、下層部に市民を人質として配置し、ウクライナ軍は上層部から攻撃を与える計画がわかる)
・キエフのゼレンスキー政権に、残された時間はわずかだ。
周辺国の複数の代表が交渉のためキエフに向かっているが、彼らが乗ったポーランド発の列車の路線では、ロシアが警備を固めて代表者の安全を保障している。
これは絶望的状況に追い詰められているゼレンスキー政権が、その列車を爆破し外交的な危機状況を作り出すことで、NATOの参戦を促そうすることが予想されるためだ。
★ゼレンスキー政権による誘拐・拷問・殺人
・ゼレンスキーはたしかに、公にはウクライナのNATOへの加盟を諦めたと話してはいる。本来なら一か月前に諦めるべきだったが、今さら諦めても手遅れだ。しかし今なお、チンピラのゼレンスキー政権はアメリカやNATOをこの戦争に巻き込もうと必死である。しかしヤーヴォリウ基地の攻撃によりNATOは大きく一歩引き下がっており、ゼレンスキー政権自体もそれはわかってるだろう。
殺人・窃盗・誘拐を行うこのチンピラ政権は、今回の戦争中も無数の犯罪を犯している。これまでに多くの人々を誘拐し拷問を与え、殺害しているが、それには市長二人も含まれている。
さらに自分側の交渉担当員も同じく処刑している。
ウクライナ保安局(SBU)職員が同国の議員を手荒に扱い、虐待を加える映像を公開さえしているのだ。これがチンピラでなくて、なんだというのか。
(画像:親ロシア派で、ロシアの進軍を歓迎していたウクライナ東部の市の市長が自宅帰宅途中に誘拐後に射殺される、Daily Mail)
(画像:3月8日、ポーランドの国境近くでウクライナ保安局に身柄を拘束された国会議員、彼は過去に、新ロシアであるベラルーシの国会議員と密会していた)
★ゼレンスキー政権の下で、ロシア人の虐殺を訴えるテレビ放送
・さらにゼレンスキー政権の下、テレビのキャスターの一人は、ウクライナのテレビ局から「ロシアの子供を一人残らず虐殺せよ!」と訴えかけていたが、この動画も広く拡散されている。
「ウクライナのテレビ放送でロシア人子供の虐殺を訴える報道官」
(画像:動画は記事のリンクから)
★事実か、「ロシアのプロパガンダ」か
・負けを認めるしかない現状のゼレンスキー政権は、もう善人のふりをする必要さえ感じず、必死で西側に支援を訴えている。
これは「ロシアのプロパガンダ」などではない。ロシア国防省が「空は青いです」と言ったところで、それがプロパガンダになるというのか。
ロシアが「8年の間、ウクライナがドネツク地方のロシア系住民を殺害し続けていた」ということが事実で、ゼレンスキーは絶望的な状況で焦燥のあまりにその本性を見せ始めたにすぎない。
ゼレンスキー政権の下で、テレビ報道官がロシア人の虐殺を訴えた、という情報はロシアのプロパガンダなのか、あるいは単に西側の人たちが受け入れたくなかった事実なのか、教えてもらいたいものだ。
★NATOにほぼ見放されたゼレンスキー政権の崩壊
・つまり、NATOの参戦の見込みがほぼなくなり、勝つ見込みをなくしたゼレンスキー政権は崩壊していっているということだ。
ゼレンスキー政権やウクライナ保安局、アゾフ、S14、右派グループなどの独裁的に殺人・窃盗を行うチンピラどもは、ロシアが彼らのことをよく把握していること、さらにロシアはそのような者たちをすべて粛清したがっていることをよく知っている。もちろんロシアは、裁判などの合法的な手続きにのっとり粛清を行うだろうが、結果は明らかだ。だからこそ、あの政権は必死なのだ。
しかし絶望的な状況に置かれた獣は、何をしでかすかわからない。ロシアが陥落した後のドネツク市街地でのクラスター弾の使用がその例だ。あれは純粋に、ロシア系住民を殺害することだけが目的だった。悲しいことだが、こういった攻撃は続くだろう。
【ドネツクでのクラスター弾に関する情報】
★8年間も地下シェルターに住み続けたドネツクの子供たち・残虐な攻撃に対するプーチンの怒り
ゼレンスキーは自分たちの負けへの退路に、少しでも多くの人を道連れにしようとしている。
ゼレンスキーはウクライナ人のことなんて、気にもしていないのだから。あいつらは自分のこと、そして自分の怒りや憎しみにしか興味がなく、それを世界に押し付けているだけなので、騙されないようにしてほしい。
(動画からの一部抄訳ここまで)
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【コメント】
「追い詰められたゼレンスキー」の絶望感は、必死で外国に助けを求め続けている様子からも伝わるほどですね。おそらくは有事が始まる前には、一部の「友好国」からは「ちゃんと面倒見てやるからな!」と言われてたのでしょうが、いざ蓋を開けてみると、ロシアを恐れてか他人事のようですし。彼の怒りは、その「裏切り」に対する怒りのように思われます。
ゼレンスキーも自分と家族だけは安全なポーランドに隠れている、という話もあるのでお互い様かと思いますけど。
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ライラ氏の言っている情報の一つ一つは、私もTelegramで裏付けする動画や画像、情報で見かけたものがあるものが多くあります。ただすべては保存しきれていませんでした。ここでシェアするには残酷すぎるものも多すぎますし。
テレグラム内でさえ、いったんシェアしたものの、あまりにも酷くて削除したものもいくつかあります。
本文中の「自分たち側の交渉担当者を拷問の上で殺害」という件についても、その担当者の遺体とされる画像が一時、出回っていました。プロボクサーの男性も「ロシアで訓練を受けたことがある」というだけで同じ目に遭わされたということで拷問されていたと報道されています。
「ウクライナのテレビ放送でロシア人子供の虐殺を訴える報道」
(画像:リンク)
こちらの動画も以前に見ていましたが・・・内容はリンク先に英語で書き出してありますので、機械翻訳などでご確認ください。あまりにも酷い内容なので、私にはとても書けませんしブログに載せたくありません。こんなレベルの人間の醜悪さがテレビで報道されるほど、異常な状態であることがわかるだけです。
動画全体を通して彼はほとんど涙声ですが、これは報道直前にアゾフだった彼の友人が(ロシア軍に)殺害されていたからだ、とも言われています。ちなみに、この報道の後、クリミアのロシア派有力者の方がこの人に懸賞金をかけたという噂も。
またこの記事の最後には、ウクライナの特殊任務グループの発言について書かれていました。
引用:
数日前には、あるウクライナの医師もまったく同じ方向性の発言をしており、イギリスのマスコミにすら取り上げられていました。メディアももういい加減、嘘を隠し切れなくなってるのだといいのですが。
・・・ロシアは、降伏などで身柄を拘束したウクライナ軍兵士に対しては、ジュネーブ条約(捕虜の取り扱いを定めた国際条約)にのっとり、裁判をして合法的に処分を決める予定としています。実際に、すでに多数降伏しているウクライナ兵士も普通に受け入れ、暖かい食事を提供して普通人間らしい扱いをしていますが、その差がすごいですね。
西側メディアはロシアのことを「獣(Animal)」と何度も呼んでいますが、獣なのは一体どっち?
また、西側は今回に限らずいつもロシアを「違法行為」「戦争犯罪」なんて糾弾していますけど、専攻が法律だったプーチンさんは、さすがにどのスピーチを聞いていても、しっかりと基本的な国際法も理解し、それと確実な事実に基づいて話し、法律を盾に皮肉を言っています。マナーも隙がなく「プロ」の政治家です。
一方西側の代表たちは、「表現の自由」「人権保護」なんて上っ面だけのきれいごとを言いながら、実際にやっていることは犯罪ばかり。国際法どころか国内の法律すら自分たちにだけは適用されない、とでもいうような傲慢なスタンスが目に余ります。しかも外交上のマナーもなにもあったものではありません。飲み屋にいる酔っ払いのような発言は、公の場で、公人として話す場ではなくプライベートでこっそりしてもらいたいものです。国民・住民として恥ずかしくなりますから。
ウクライナへの「義援金」もかなり集まっているようです。もちろん、純粋な思いからされているものでしょうが、私には「(現ウクライナ政権という)テロリストへの義援金」としか思えません。