遅れがちで申し訳ないですが、最近のニュースをいくつかまとめました。

 

アゾフの最後の砦、マリウポリのアゾフスタル工業地区ではまだ残党の除去作業がなされていますが、大量に投降する兵も出てきており、これもほぼ制圧と言える状態になったようで、他のドンバス地域での戦闘が本格化しているようです。

 

つまり、ロシア軍による「第二段階」の攻撃が始まった?!

 

 

マリウポリ:アゾフスタルの工場にロシアの旗が・人質も解放された

 

4月19日 【RT】

マリウポリ:ウクライナ兵士にもう一度、投降の機会を与えるロシア

 

 

4月20日【RT】

ロシア:マリウポリのウクライナ兵士の投降の期限を再延長

 

 

 

と、ロシアは今でも、改心してロシアに投降するようにいまだに生き残っているウクライナ兵士たちに呼びかけています。

 

 

★ウクライナ兵士に投降を呼びかける様々な方法

 

先日の記事、「マリウポリ戦況:逃亡しようとしたNATO関係者もヘリで墜落?チェチェン大統領からの忠告」では、チェチェンのネオナチ狩り部隊の代表、カディロフ大統領による降伏を訴えるスピーチをご紹介していました。

 

また以前から、投降して捕虜になったウクライナ兵士の中には、「ロシア軍が散布した投降を呼びかけるチラシ」を持参して投降している人の姿もありました。

 

そのチラシをばらまく、「兄弟愛の爆弾」の作り方の動画がこちら。

 

(出典:テレグラムの動画

 

チラシをきれいに筒の中に押し込んでいます。これが撃たれると、誰も殺さず、むしろ命を救えるチラシが辺り一面に吹き飛ぶ、ということのようです。

 

 

あるいは拡声器を使って、近隣のウクライナ兵士に呼びかけるロシア軍の姿も。(場所は不明ですが、投降の呼びかけの一例としてご参考まで)

 

(出典:テレグラムの動画

 

「武器を置いて、ご自分の命を救ってください。

 

(すでに投降したウクライナ兵士の名前)

 

私たちは意味のない流血を望んでいません。

 

第79部隊と共に、職員らが投降しています」

 

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そういった呼びかけの甲斐あって、マリウポリだけでもかなりの兵士、海兵が投降していました。

 

(出典:テレグラムの動画

(画像:投降するウクライナ兵士たち)

 

 

あるいは必死でマリウポリの包囲網から脱出しようとして、そのままロシア軍に身柄を拘束されたウクライナ海兵の姿も。

 

(出典:テレグラムの動画)

 

 

 

(出典:テレグラムの動画

 

(出典:テレグラムの動画

 

 

アゾフスタルの工業地区には、依然としてウクライナのスナイパーなどが生き残り、市民やロシア兵などを攻撃しています。それもあって、かなり時間がかかっている様子。

 

 

(出典:テレグラムの動画)

 

 

(出典:テレグラム

 

この地域にはマリウポリのナチス(アゾフ)の残党やウクライナ海兵、外国人傭兵なども驚くほどの数が集まっており、明らかに「重要な拠点」でした。

 

 

 

(画像:テレグラム

 

 

ロシアによる徹底的な攻撃の後のイリイチ工場の様子。

 

 

 

また、ロシア軍による投降の呼びかけに応じ、なんとかウクライナ軍の拠点から逃げ出そうとするウクライナ兵士に対し、同軍は後ろから射殺するなど、市民に対するのと同様に情け容赦がない様子。【テレグラムの動画:閲覧注意】その他、アゾフスタル地域では死亡したまま放置されていたアフリカ系アメリカ人の傭兵の姿も。【テレグラム、閲覧注意

 

さらに、逃げ出す際に邪魔になったのか、投降しようと言い出したのか理由はわかりませんが、外国人傭兵(おそらくはトルコ人)がウクライナ軍によって後ろで手を拘束されたまま殺害され、ゴミ箱に捨てられていたという動画も。【テレグラムの動画:閲覧注意

 

 

(出典:テレグラムの動画

 

 

重傷のようですが、かろうじて生きて出ることのできたウクライナ捕虜の証言。

 

「マリウポリで指揮官が部隊を見捨てて逃げだした」「私たちは戦いたくなく、降伏したかったが、彼らにはもし私たちが降伏しようとしたら撃ってやる、と言われた」「マリウポリからどこでもいいから逃げ出したかったが、どこに行って何をしたらよいかわからなかった」「それでも22人は投降した」

 

 

(出典:テレグラムの動画

 

アゾフスタルから無事に逃げ出し、投降することのできたウクライナ兵たち

 

また、アゾフスタル地域の民家から出ることの出来なかった市民たちも、ロシア軍によって安全な場所へと避難することができました。(ウクライナ政府は工場にまだ市民が残っている、というような発言をしていますが、工場自体からは市民は出てきていません)

 

(出典:テレグラムの動画

 

 

パトリック・ランカスター氏の動画では、「マリウポリでウクライナ軍が撤退後の拠点から、後ろに手を縛られた死因の遺体が数十体発見された」という証言もありました。【動画:後半部分は閲覧注意

 

 

★NATO関係者たちもアゾフスタルから出れないままだった

 

(出典:テレグラムの動画)

 

このアゾフスタルの工業施設には、NATOの関係者もいるのではないかという推測があちこちでなされていますが、このWar Gonzoというチャンネルからの情報が詳しかったです。

 

「私たちの兵士(ロシア側)は空港から港に向かい、アゾフスタルの工場は囲まれています。私が集めた情報によれば、この場所を閉鎖しているアゾフには現在、3つの異なるグループがあることがわかっています。

 

左岸のアゾフスタル、そしてイリイチ工場、最後に市街地に近いこの港ですが、すべて包囲されています。ウクライナは応戦し、損失を受け、撤退し、逃出してなんとか持ちこたえていますが、最後段階は避けられそうもありません」

 

アゾフが市民を人間の盾として使っている点については、繰り返しますがこれは国際的な専門家によって準備されていた特別任務だったと、私は確信しています。

 

その国際的な専門家らは、まだここに居ます」

 

 

ついでにもう一つ、War Gonzoさんの独占動画より。

 

(出典:テレグラムの動画

 

マリウポルの中央海岸に近い検察庁の地下にあったアゾフ基地の様子を、戦争ゴンゾプロジェクトが独占映像で公開。

 「ソマリア部隊」の戦闘員たちは、防空壕の中から外国のマークがついた弾薬の箱を何十個も発見。 これらは、グレネードランチャーや対戦車システム用の弾薬、そして平凡な小火器である。 口径がほとんど「ソ連製」であることから、これらの武器はNATOに加盟した旧社会主義陣営の国々から輸出されたと結論づけることができる。

 

 

 

ウクライナ兵士の捕獲、攻撃など上空からの様子。

 

(出典:テレグラムの動画、4月16日)

 

 

 

 

こちらはチェチェン部隊によるアゾフスタルでの攻撃の様子。

 

(出典:テレグラムの動画

 

 

 

4月17日付、ロシア国防省による発表。

 - マリウポルのアゾフスタル冶金工場に包囲され、完全に封鎖されたウクライナ軍グループには、自発的に武器を置いて降伏するよう訴えている。

 - 降伏したウクライナ軍人によると、合計で最大400人の外国人傭兵が、ウクライナ人グループの一員としてアゾフスタル社の領土に取り囲まれているとのことだ。

 - 彼らのほとんどは、ヨーロッパ諸国とカナダの市民

 - 特別軍事作戦の開始以来、キエフの民族主義政権は63カ国から6824人の外国人傭兵をウクライナに呼び寄せた。

 - 最も多いのはポーランドから来た1717人。 最も多いのはポーランドで1717人、米国、カナダ、ルーマニアから約1.5万人。 イギリスとグルジアからは、それぞれ最大300人が到着した。

 - 傭兵の大部分は現在、キエフ、ハリコフ、オデッサ、ニコラエフ、マリウポルの各都市にウクライナのグループとして配属されている。

 - 敵対行為の結果、傭兵の数は着実に減少しており、今日では4877人となっている。

 

 

(出典:テレグラムの動画、4月19日)

 

 

 

(出典:テレグラムの動画)

 

市民と投降兵には優しいチェチェン部隊も、市民に容赦ない攻撃をしていたネオナチ、特にイスラム系の兵士には嫌悪感が強い様子。

 

このフロアだけでも、かなりの遺体が転がっていました。

 

 

 

イリイチ工場のウクライナの国旗が引き下ろされ、代わりにソ連時代の旗が掲揚された時の様子。

 

(出典:テレグラム、4月18日)

 

 

 

 

★捕らえられたイギリス出身の外国人傭兵の証言

 

 

画像左のエイディン・アシュリンは、投降前にアゾフスタルのイリイチ工場から家族に動画を送っていました。

 

(出典:テレグラムの動画

「一か月はもちこたえることができましたが、私たちは包囲されていて、弾丸も食べ物も尽きています。今残っているのは水だけです」

 

 

この一か月で、顔つきがずいぶんと変わってますね。

 

(画像左:ウクライナに来たばかりのエイデン。画像右:身柄を確保された時の様子)

 

 

 

 

(出典:テレグラムの動画

身柄を拘束されてからのエイディンは、次のような証言をしています。

 

最初、ウクライナ軍が良い方であった際には私も戦っていました。

 

しかし戦争を終わらせるために適切な決定をウクライナがしていないことに気がついたのです。プーチン大統領がドネツクとルハンスクを認める政令を出した際、ウクライナはドンバスから撤退することもできましたが、ゼレンスキーはそれを拒否しました」

 

→「最初の、ウクライナが正しいサイド」であった時期なんて、私はまったく気がつきませんでしたが、何か見落としていたのでしょうか?あるいはこのような傭兵たちにも、ウクライナ軍からの麻薬が与えられていたとか?

 

 

(出典:テレグラムの動画

 

ママにテレビ電話をかけ、なんとか彼の命を救うために、ボリスジョンソンの訴えるなど活動を行って欲しいと懇願するエイディン。しかしママは!開口一番に「いいから、ショーン(もう一人のイギリス人捕虜)の写真を見せて!」と謎の塩対応 Σ(゚Д゚)

 

イギリス人として身柄を拘束された二人目のショーン・ピーター(Sean Peter):

「戦争は必要ない。もう家に帰りたい」

 

 

ロシアはずっと、「外国人傭兵は存在自体が違法だから容赦はしない」と繰り返し名言していました。

 

西側政府のリーダーやメディアは、ウクライナ政府発表のとんでもない嘘まみれの戦況を報告・報道し続けて、まるでウクライナが優勢であるかのような印象を世界中の市民に与え、その上で外国人傭兵を募集していました。

 

またロシアは、ウクライナ国内で外国人傭兵がどうなっても、それは出身国のリーダーの責任だとも明言していました。

 

この二人は、ウクライナ軍が身柄を拘束しているロシア側の捕虜との人質交換に出されることを希望しているようですが、どうなることでしょう。しかし、傭兵気取りでウクライナに行って、いざ捕まったらママに電話して泣きつくとかね。。。

 

 

【関連記事】

★「ロシアの軍事基地爆撃:「外国人傭兵の居場所は把握」と警告/逃げ出した傭兵の証言

 

 

ちなみにチェチェン部隊は、アメリカ人傭兵の身柄も確保している様子。

 

(出典:テレグラムの動画

 

 

★アゾフスタルの地下で、市民の拷問にフランスの関係者が関与していた

 

 

また、先日の記事でマリウポリから脱出しようとしていたヘリがロシアによって墜落させられていましたが、そこにはフランスの諜報機関の関係者二名が乗っていて、墜落時に死亡したといわれています。

 

 

 

 

 

ちなみに、フランスの特殊部隊がマリウポリでアゾフが運営していた拷問部屋・生物兵器の人体実験を共同で管理していたという話が、フランスのテレビで報道されていたということです。

 

 

 

 

これはイリイチ工場の地下部分でしょうか?

 

ソビエト時代に作られていたという、同工場の頑丈な地下部分にはまだまだ秘密がたくさんありそうです。。。しかもかなり病んだ類の。。。

 

 

 

 

★ウクライナ政権と国民の関係はアゾフスタルに集約されている

 

(出典:テレグラムの動画

 

 

アゾフスタルの状況の今後の展開について、軍事政治学者コンスタンティン・シヴコフ(ロシア)の意見。

 

「戦闘によってアゾフスタルは完全に破壊され、新生ウクライナに問題を引き起こすだろう。

 

実際、現在のウクライナ当局は、戦闘員をアゾフスタル企業の土地で戦わせることで、ウクライナを自分たちが占領している領土と見なし、ウクライナ国民をこの当局に敵対するものと見なしていることを端的に示している」