ウクライナ軍は、マリウポルのアゾフスタル工業地区で、施設内部の地下に市民がいる、と言いはり、籠城を続けています。
私もそうですが、中の様子が気になる人が多いようでフェイクの地図なども出回っている様子。
ガセ情報も含め、関連情報をまとめました。
★アゾフスタルとは無関係な地図や動画
「アゾフスタリ工業施設の地下」としてツイートなどで拡散されているこちらの画像は、昔からよく出回っている、「世界の終末」に備えた地下シェルターの一例だそうです。
フェイク、というよりは「イメージ画像」なことが明白な画像にすぎませんが。
(画像:テレグラム)
こちらも「アゾフスタルの地下の映像」としてシェアされていた動画のスクショです。
(出典:テレグラムの動画)
しかしこちらは、シリアの東グータ地方ドウーマ(Duma)市内で2018年に撮影された動画だったという話がありました。
(画像:出典リンク)
あるいは他にも、この映像はイギリス海軍によって作られた軍事用シェルターだという話も。
どちらも雰囲気的によく似ていますが、逆に言えば地下の軍事的な通路、シェルターなどは同じような作りになりやすいと言えるのかも?
・・・まったく同じ動画は見つかってはいないので、ここではこの動画は「保留」としておきます。
(出典:テレグラムの動画)
ちなみにこちらは、「マリウポリ海岸部中央」に位置する検察官のオフィスの地下に発見されたアゾフの元基地です。外国からの兵器が多数発見されました。
同時期にまとめてソビエトによって建設されたのであれば、作りなどはだいたい似たような感じになっている可能性も考えられます。(画像が暗くてわかりにくいですが)
そしてこちらも・・・残念ながらガセ情報です🤣🤣
よく見ると、中には
「実はヒトラーはまだ生きていて、この部屋にいる」とか、
「アメリカ出資の生物兵器研究所(新型コロナ)」
「バンデラの礼拝所」
「ハンターバイデンのノートPC(全部)がある部屋」
「ブチャとブラジルへ瞬間移動できる部屋」
「戦争犯罪の作戦を話し合うための会議室」
「(ロシアの)戦争犯罪場面を撮影する際に使う死体置き場」
などがあって、ウクライナやこの施設に関する噂を全部盛り込んだような場所になっていますwww
さらに注目したいのは、画面一番右下にある「ゼレンスキーの本当の居場所(いつもの背景つき)」ですね。
でも・・・「連行した市民から臓器摘出をする施設」などは、地元の人たちの噂(アゾフスタルの施設に連行された市民は二度と戻ってこないのは、人体実験や拷問にかけられているからというもの)とぴったり合いすぎていてちょっと笑えませんでした。
★だいたいのイメージ図はこんな感じ?
こちらの記事によると、地下6階で全長24㎞もあると言われています。
アゾフスタルの攻略に時間がかかったのも、思っていたより多数のウクライナ兵士がいたというのも頷けますね。
こちらはイギリスの大衆紙SUNに掲載されていたイメージ画です。
その他、このような立体的なイメージ画像もありました。
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★地下施設内部のウクライナ兵士がSNS上に公開した内部の画像
(出典:テレグラム)
こちらはウクライナ系のテレグラムチャンネル上に投降されていた画像です。
(出典:テレグラム)
(出典:テレグラム)
(出典:テレグラムの動画)
アゾフスタルの地下の内部について、
ウクライナ政府(あるいは軍の上層部)は「女や子供の市民がいる」と主張し、
脱走したウクライナ兵士たちはロシア軍に「負傷者が多く、床で生活している」と言い、
ドネツク軍広報官は「市民が施設内にいるというのは、ウクライナ軍の嘘」と言っています。
「女性や子供などの市民がいる」というのであれば、その主張を証明するためにもそういう人たちを映したものが見たいのですが(ウクライナ政権経由の映像ではなく)。
どこまで行っても、見る渡す限り負傷した兵士ばかりのようで、脱走兵の証言とは一致していますが・・・
下にまとめた脱走兵の証言にも、内部の市民に関する情報は一切見かけていませんし、食べ物もない状態で子供たちが何日も我慢できるものでしょうか?
さらになぜ、彼らはロシアでもウクライナでもなく、トルコに行きたいと主張するのでしょうか?
アゾフスタルでウクライナ兵・アゾフが出てこれない状況を端的にまとめたイメージ画がこちら。
上からロシア軍(頭にZがついている)が救い出そうとしているのに、下からウクライナ政権(ゼレンスキー)によって引き戻されています。
★施設内部から脱走してきたウクライナ軍兵士たちの証言
(出典:テレグラムの動画)
この男性が逃亡した際のエピソードについては、別のニュースによるインタビュー全文としてFacebookに投稿しておきました。ご参考まで。(リンク)
(出典:テレグラムの動画)
施設付近でスナイパーをしていたウクライナ兵士の身柄がチェチェンによって拘束され、尋問が行われました。
しかし囚人によれば、分厚い壁の地下に閉じ込められた兵士のほとんどは降伏を希望しているが、上部からの命令で投降は一切認められておらず、さらに、武器を置いて投降したいと言った自国兵士を殺害した証拠もある、とのこと。
☛アゾフスタルの工業施設内部には、多くの負傷兵士がいますが、食料も医薬品もないままで、負傷が悪化して死亡する兵士が多くいるそうです(出典:テレグラムの動画、閲覧注意)。
(出典:テレグラムの動画)
このウクライナの海兵隊員がイリイチの工業施設から脱走した際の経緯。
・海兵部隊の全体、約1500人以上が脱出を試みた。多くの兵は降伏を望んだが、海兵隊員2名が投降しようとした際、自国兵に捕まり姿を消した。
・つまり、この地域から1000人のウクライナ兵士が投降したのであれば、500人以上は自国軍によって殺害されたことになる。
(出典:テレグラム)
マリウポリ港で崩壊したウクライナ軍の海兵部隊指揮官のノートの画像が公開されていましたが、その手記には3月26日付でウクライナ海軍のこの部隊311人のうち、23人が脱走したと記載されていました。
・・・ロシア軍が無駄な殺傷を避けるために様々な手段で投降を呼びかけても、それに答えようとするとウクライナ軍によって殺害されるなんて、本当に狂っていますね。。。
★前線のチェチェン部隊の建物地下内部の地図
これまでアゾフスタルから脱出した捕虜が、かなりの数、ロシア側に確保されていますので、各人からの情報によって内容の確認や追加がなされているのでしょう。