昨日から今日にかけて、ウクライナ情勢で気になった情報まとめ。

 

・アゾフスタルの地下で建物の一部が崩壊したという動画(リンク

 

・国連理事総長がちょうどキエフを訪問していた(リンク

 

・たまたま同じ日に、ロシアによるキエフ周辺の軍事施設など(外国人傭兵の訓練基地?)へのミサイル攻撃が複数あった(リンク)(リンク

 

 

・ここ数日、古い兵器が大量にあると言われているモルドバ共和国のトランスニストリアでのウクライナ軍による攻撃が続いているとロシアのメディアが報道していたが、そのモルドバで国兵の動員が申請され審理中になっています。

 

(どれだけ西側から兵器を送られても、なぜか兵器が慢性的に不足しているウクライナ軍がモルドバで兵器を補充しようとしているのではないか、と言われています)

 

そして今朝、イスラエルアメリカやロシア、カナダ、フランス、ルーマニアやドイツなど複数の国が自国民に対し、モルドバの同地域から即座に出るよう要請

 

 

モルドバ共和国はウクライナの南西に位置し、トランスニストリアというのは、モルドバの東部(川とウクライナの国境の間の地域)の一帯をさしています。

 

 

 

 

そんなウクライナ情勢の緊張感の高まりを示すニュースの中で、朗報もありました!

 

 

★親ロシア派の象徴的存在「バブーシュカおばあちゃん」がロシアに無事に避難?!

 

 

4月上旬、こちらの動画が広く拡散されていました。(翻訳:Inessa S

 

 

 

ウクライナ軍兵士をロシア軍兵士だと勘違いしたおばあちゃん

この老夫婦の家には、第二次世界大戦でウクライナを含むソ連全共和国が勝利した際のソ連国旗が大事にされていました。

そこにウクライナ兵が支援食糧を持って行ったところ、おばあちゃんはそれをロシア兵だと勘違いし、いったんは食糧を受け取りますが、旗をウクライナ兵士に捨てられ、踏みにじられたことでそれがロシア兵でないことに気がつきます。

たとえこのウクライナ兵がZ作戦の目的を誤解していたとしても、年長者にとって歴史的価値のあるものを踏みにじることは人として決して認められない行為です。

 

【動画の会話】

 

ウクライナ兵:「プーチン万歳、ロシア万歳とあなたは言えますか?」

 

おじいちゃん:「どうして(言わなければならないんですか)?」

 

ウクライナ兵:「個人的な理由ですよ」

 

おじいちゃん:「いいえ、私は何も言いません」

 

ウクライナ兵士:「でもあなたの奥さんはさっき、そう言ってましたよ?」

 

「ほらそこで、赤い旗(ソ連の旗)を持って、『ロシア兵』に挨拶しようとしているじゃないですか?」

 

 

ウクライナ兵:「さあ近くに来てください。あなたは私たちを待っていたんですか?」

 

おばあちゃん:「もちろん私たちは待っていたよ。私たちはあなたたちとプーチンさん、そして私たちの人たちのために祈っていたさ」

 

ウクライナ兵:「あなたのその言葉にご褒美をあげましょう。さあ、食べ物をどうぞ。あなたの食べ物ですよ。これはロシアの世界のためで、プーチンのための食べ物です」

 

ウクライナ兵士が白い袋から食べ物をどんどんおばあちゃんに渡し、おばあちゃんは受け取り、最後に袋ごとおばあちゃんに手渡します。

 

ウクライナ:「さあ、これを持って。ウクライナ万歳!」

 

ウクライナ兵士は地面に落ちたソ連の旗を踏みにじります。

 

 

 

そこでおばあちゃんは自分の勘違いに気がつき、ウクライナ兵士に食べ物を断固として返します「欲しくないわ」といって、ウクライナ兵士の足元に食べ物を置いたのです。

 

おばあちゃん:「私の両親は、この旗のために死んだのよ。それをあなたは踏みにじったのよ」

 

 

(動画終了)

 


この動画は広く拡散され、ロシアなど各地で彼女をモチーフにしたグラフィティや絵画、ミームなどが多く作られていました。

 

ウクライナ政権とその手下たちが、これまで市民やロシア兵捕虜にしてきた残虐な拷問や処刑、誘拐などを考えると、動画のようなおばあちゃんの行為、ロシア(ソ連)の旗を振るだけでも現在のウクライナ国内では文字通り「命がけ」の非常に危険な行為です。

 

パトリックさんの動画に出ていたチェチェンの戦闘員の一人も、自分の目の前でガールフレンドと一緒に歩いていた18歳の青年が、ウクライナ軍兵士にロシアのパスポートを見せただけで一瞬で射殺されたと話していました。(リンク、閲覧注意

 

ですのでおじいちゃんのように、適当にごまかす対応が「無難」と言えるでしょう。

 

そしてロシア側は、このおばあちゃんを、5月9日にロシアで開かれる戦勝記念日に参列してもらいたい!と身元を探していました。

 

 

 

 


 

 

 

ただ、当然のごとく親ウクライナ派からはこのおばあちゃんは親ウクライナ派からはブラックリストに入れられてしまい、狙われていたので心配でした。

 

(画像:リンク、ウクライナ派のSNS)

 

 

 

ところが今朝のニュースで、このバブーシュカおばあちゃんと旦那さんが、ロシア軍のサポートの下に無事にロシアへ避難していた、そして5月19日の戦勝記念日のパレードにも参列予定になっているとのこと。

 

この情報についてはまだ未確認ですが、戦勝記念日の映像などで確認することができるかもしれません(#^.^#)

 

 

 

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★ゴンザーロ・ライラ氏は生きていた!

 

そしてちょうど一週間前のことですが、個人的にとても嬉しいニュースがありました。

 

NATOを震撼、方向転換させたロシアの最新兵器の凄さ:訓練基地ミサイル攻撃の続報・動画

 

壊滅的状況に追い詰められたゼレンスキーの蛮行:ロシアの子供虐殺を訴えるテレビ報道

 

 

この二つの記事は、ウクライナ在住の作家、映像監督のゴンザーロ・ライロ氏の動画によるものでした。彼について詳しくは、こちらの記事(リンク)でご紹介していました。

 

彼もバブーシュカおばあちゃんや、他の親ロシア派ジャーナリスト同様にウクライナのネオナチ政権・勢力から標的にされてブラックリスト入りし、さらに彼には懸賞金までかけられていました。

 

そのライラ氏がいきなり消息不明になって1週間経ち、その間も生存説や死亡説など様々な憶測が飛び交い、身の安全が絶望的に思えてきたところで・・・

 

無事に姿を見せてくれたのです!

 

詳しくは下のリンク先のFacebookページにまとめてあります。

 

 

 


(画像はDuranの動画のスクショ。左がDuranのアレックスさんで右がゴンザーロ氏。)

 

 

おそらく、彼の国籍がアメリカだったことが幸いして、他の親ロシア派ジャーナリストが受けているような拷問や処刑は免れたものかと思いますが、それでも動画で話を聞いていると前とはちょっと様子が違うこともあり(たまに攻撃的になるなど)、身柄を拘束されていた時にかなりのストレスを感じていたように思われます。

 

(まだ当局の監視下にあり、ウクライナ保安局によって言動が制限されているせいか、身柄拘束時についてはあまり話そうとはしませんが)

 

テレグラムやYouTubeなどのSNSのアカウントでは更新はしていないようですが、YouTubeの人気地政学チャンネル、Duranではまた見かけるようになっています💗

 

Duranの二人も、失踪中は元気がなかったのが、ゴンザーロ氏の復活でかなり勢いが復活した様子。

 

ゴンザーロ氏の失踪は、多くの人の気持ちを沈ませていましたからね・・・