6月17日にサンクトペテルブルクで開催された、国際経済フォーラム(SPIEF)の全体会議でのプーチン大統領のスピーチについて、いくつかの情報をまとめました。

 

 

 

 

 

 

以前の世界秩序は戻ってこない・プーチン大統領
Previous world order won't return – Putin

今起きている変化は根本的で不可逆的で元のような社会構造には戻らない、とロシア指導者
6月17日【RT】https://www.rt.com/news/557331-putin-changes-ukraine-spief/




ウクライナ紛争が勃発する前の状態に社会が戻ると信じている人々は間違っていると、ロシアのプーチン大統領は述べた。
 
「激動の時代を乗り越えれば、すべてが元通りになると考えるのは間違いです。元通りにはなりません」プーチンは、金曜日に開催されたサンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)でのスピーチで主張した。
 
そして世界が今直面している変化は、根本的かつ急進的で、不可逆的なものである、と。
 
しかし、一部の西側諸国の支配的エリートはこの明らかな変化に気づこうとせず、「過去の幻影にしがみつく」ことを選択している、と続けている。

例えば、「彼らは世界の政治と経済における西側の支配が不変で、永遠に続くと信じています」とプーチン大統領は言う。しかし、「永遠なものなど何もありませんから」と彼は皆に念を押した。

1990年代初頭に冷戦の勝利を主張して以来、米国は「自らを地上の神の使いと宣言しながら責任を負わず、利権のみを持ち、自らの利権は神聖であると宣言している」と大統領は述べた。

しかし、ロシアの指導者によれば、一極集中という考え方は、その根底に欠陥があるという。国際関係の規範は、たとえそれが強い国であっても、一国に有利に解釈されるとは限らないからである。


(出典:リンク)

ここ数十年の間に出現した新しい勢力の中心が、「自国の利益を守り、国家主権を確保する」あらゆる権利を持っている事実から、アメリカ政府は目を背けているようだ、と彼は言った。
 

 

 

 

ロシア大統領、西側諸国における「エリートの交代」を予言
経済的な誤算によりEUに不平等が広がり、急進主義に向かっているとプーチン大統領が指摘
6月17日【RT】https://www.rt.com/russia/557334-putin-warns-of-elites-change/

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は金曜日、経済的な過ちによって、EUでは不平等が深まり、過激派が急増し、最終的には「エリートの交代」が起こる条件が整いつつあると警告した。


(画像:ロンドンで開催された生活費上昇に反対する抗議活動の様子、RT)

サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の全体会議で、ロシアの指導者は、西側がいう、いわゆる「プーチンのインフレ」に関する話のすべては、「読み書きのできない人たち」のために作られたものだと主張した。

この言葉は、以前、アメリカのジョー・バイデン大統領やイギリスのボリス・ジョンソン首相が使っていたものだ。

「EUは政治的主権を完全に失い、その官僚エリートは他人の曲に合わせて踊り、上から言われたことは何でも受け入れ、自国の国民と経済に害を与えている」とプーチン大統領は述べた。

EU当局の方針は今後、経済面だけでなく、価値観の面でも西側諸国の分裂を深めるだろうというのがロシア代表の考えだ。

プーチン大統領:「現実や社会の要求からこのように遊離することは、必然的にポピュリズムの急増と過激な運動の拡大、社会と経済の深刻な変化や劣化、そして近い将来、エリートの交代につながるだろう


(画像:ブリュッセルでの抗議活動の様子、リンク

「プーチンのインフレ』という言葉は、ウクライナでのロシアの軍事攻勢と西側諸国によるモスクワへの制裁によって引き起こされたとされる、エネルギー供給、物流、為替レートの困難から生じるインフレのことを指す。

ロシア大統領は以前、EUの指導者たちがロシアのエネルギーを手放そうとして、経済的な「自殺」を図っていると非難していた。
 

 

 

 

サンクトペテルブルク経済フォーラムの全体会議での、プーチン大統領のスピーチの要点

 


◾️プーチン:「ロシアの穀物や肥料は制裁されている」西側が不利益を被り、その後後退するだろう

◾️欧米はロシアを制裁する際にロシアの主権を見誤っていた

◾ロシアは孤立することなく、誰とでも協力することに前向きである。

◾️「ビジネスは利益だけでなく、地域社会に投資することだ」

◾️ロシアの目標インフレ率は4%程度でなければならない

◾️外国通貨に投資するのは自殺行為だ。

(出典と動画:リンク

 

 

 

「歴史的ウクライナ 」というものは存在しないことを改めて強調:国際経済フォーラムのプーチン大統領

大統領は、これは歴史的事実であると指摘した。ウクライナの領土のほとんどは(ロシアによって)併合され、ノボロシヤは「トルコ」(=オスマン)帝国との数回の戦争の結果、出現したという。

「スターリンはハンガリー、ルーマニア、ポーランドから領土を取り上げ、ウクライナに与え、同時にポーランドにはドイツの東部領土を与えました。左岸のウクライナ全体は、どのように形成されたかが知られています。ウクライナは3つの領土を持ってロシア帝国にやってきました。キエフとキエフ地方、ジトーミル、チェルニヒフ、以上です」(出典:リンク