今のパレスチナで起きていることは、「アラブVSユダヤ」という単純なものでは決してありません

 

むしろ今のイスラエル政権が行っていることを見ていると、彼らはすべての宗教を敵視さえしているようにしかみえませんし。

 

今日投稿した、イスラエル軍による攻撃で多くの犠牲を出した教会の様子。

 

(出典と動画:テレグラム

 

 

Sputanikが発表した、国連機関のガザの建物の被害状況
💥10月20日現在、イスラエルによるガザの民間インフラへの攻撃:

🕌 11のモスクが破壊
⛪️ 7つの教会が被害
🏥医療施設への攻撃59件(被害を受けた病院17件を含む)


👨‍🎓 以下を含む 178 の教育施設が被害を受けている
• 少なくとも 20 の 国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAの学校
• パレスチナ自治政府 (PA) の学校 140 校
• 1 大学が損傷。

🏠 ガザ地区の全住宅の少なくとも 30 パーセントの現状の内訳
• 破壊 - 12,845
• 居住不能 - 9,055人。
• 中程度/軽度の損傷 - 121,000。

出典: #国連 人道問題調整事務所 OCHA

👉現在、ちょうどウクライナでも同様に国内の教会への迫害が強くなっていますが、イスラエル、ウクライナのどちらのナチスも信仰や教育、子供の命はまったく重要視していない様子。

(出典:テレグラム)

 

 

これだけを見ると、イスラム系のモスクとキリスト教の教会だけが被害を受けているようですけど、実際には、多くの本物のユダヤ系(ユダヤ正統派の一部)は、ずっとイスラエルという国家から絶え間ない迫害を受け、イスラエル政権に激しく抵抗し続けてきました。

 

イスラエル解体を目指すユダヤ教超正統派団体 ナトレイ・カルタ(3年前のロンドンで撮影された動画)

 

 

 

教えに基づき、シオニズムに激しく反対している超正統派

 

シオニズムとは、イスラエルの地に故郷を再建しよう、あるいはユダヤ教、ユダヤ・イディッシュ・イスラエル文化の復興運動を興そうとするユダヤ人の近代的運動です。

 

ユダヤ系ではなくても、シオニストの人もたくさんいます。歴代のアメリカの大統領もほとんどそうです。シオニストでない人はアメリカの大統領にはなれないのかというくらい。主に、アシュケナージ系という、あまり血統的にはユダヤ系とはいえない(改宗してユダヤ系になった)人たちに多いようです。
 

 

しかし、ユダヤ系の中でも超正統派と呼ばれるグループの一部では、ユダヤ教の教義の解釈を理由に、自分たちの国を持つべきではないと信じていて、そのために徹底した反シオニズム的な立場をとっています。(聖書やタルムードから、宗教学的なその根拠をまとめたもの👉リンク

 

また、同じ根拠でイスラエルで義務付けられている徴兵を拒否するため、イスラエル政府に投獄さえされることもよくあります。

 

 

 

ユダヤ系の民族や思想の区分については、もうそれだけでかなりの情報になり、きりがないので割愛します。詳しい情報はあちこちでご説明されている方もいるので、今日は政治的な側面だけ。

 

 

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私が気付いたころには、欧米でのパレスチナ支援デモに彼らはパレスチナを支援していました。

 

2014年

 

パレスチナ情勢 世界のデモとシオニスト思想 

 

 

 

 

 

同じユダヤ系と言っても、こういう人たちとは全く違います(出典

 

 

 

今回のパレスチナ紛争激化が起きてからも、このような人たちが激しく反シオニストの主張、そしてユダヤ系=シオニストではない、ということを繰り返し強調しています。最近のものをいくつかまとめました。

 

 

 

 

パレスチナ国旗を掲げてデモを行った理由を説明するアメリカのユダヤ人たち。

ユダヤ正教の男性「律法のどこが悪いのですか?神への反逆と見なされることを理解しているのか?
彼ら(イスラエル)はユダヤ教を望んでいない。彼らはナショナリズムを望んでいる。神を憎んでいる。宗教を憎んでいる!」

 レポーター「しかし、あなたは真実を語っていません」
「 あなたはシオニストに加担することで、ユダヤ教から自分を切り離したのです」

レポーター「ユダヤ人はシオニストではないということですか?」
「そうだ。彼らがパレスチナよりもウガンダやパタゴニアに行ってくれた方がずっと嬉しい。この戦争で、彼らは2つの罪を犯している。一つは聖地であるパレスチナの土地を冒涜していることだ!」
(動画と出典:テレグラム

 

 

 

 

ハシディックのユダヤ教徒が #アメリカ でイスラエル国旗を燃やした。

その理由は、世界中のユダヤ人のイメージを悪化させ、彼らに対する憎悪を生み出すからである。
ハシディムはユダヤ人でありながら、イスラエルという国家の存在に反対し、パレスチナを支持している。

👉ユダヤ教正統派とも言われるそうですが、実際、イスラエル政府の行動に比例して、ユダヤ系全体への憎悪は強くなり、結果、よくシナゴーク(ユダヤ教徒の集会所)にテロ攻撃が起きたり、人種差別的行動が起きています。

この人たちもイスラエル政府の被害者と言ってなんの問題もないかなと。
(出典と動画:テレグラム

 



 

エルサレムの有名な歴史的地区メア・シアリムで問題が発生

正統派ユダヤ人がパレスチナの旗を持って走り回り、イスラエルの旗を引きちぎっているのだ!

 

(出典と動画:テレグラム

 

 

 

 

#イスラエル は確かに #反ユダヤ主義 が台頭する国になった。シオニストは常にユダヤ人を容赦なく攻撃している。

 

シオニストの役人がユダヤ人男性を残忍に攻撃した様子がこの動画に収められている。
シオニズムは今日の反ユダヤ主義の新しい形だ。

イスラエルでシオニズムやイスラエルに反対するユダヤ人であれば、毎日殴られ、シオニストから嫌がらせを受け、常に警察に踏み込まれ、侮辱される可能性があるのだ。

(出典と動画:テレグラム

 

流血はないものの、無抵抗で身を守るだけの正教徒に対し、容赦のない暴力行為が行われています。動画をご覧の際はご注意ください。

 

またスマホではテレグラムの動画も見れないこともあるようですが、PCでは動画を含めた動画を見ることができます。

 

 

 

「殺すこと、盗むこと、他人の土地を占領すること、民族全体を抑圧することは、ユダヤ教では完全に禁じられています。
イスラエルはシオニスト国家です。シオニストで反イスラエルだからといって、反ユダヤ主義者にはなりません。

シオニストは自分たちの利益のためにユダヤ教を利用しています。ユダヤ教はシオニズムではありません」


((出典と動画:テレグラム

 

 


 

 

 

 

この動画はニューヨークで撮影されたもので、何千人ものユダヤ人がイスラエルに抗議している様子がまとめられている。ユダヤ人はイスラエルで兵役に就きたくないので、兵役を拒否し、あるいはイスラエル政府に逮捕されている。

シオニズムと反イスラエルの律法学者のユダヤ人グループは、イスラエルの徴兵法とユダヤ人男女問わない強制徴兵に抗議する集会を定期的に開いている。

シオニスト国家を認めないユダヤ人は何千人もいる。なぜメディアは彼らについて語らないのか?

シオニズムは私たちの代表ではありません!イスラエルはユダヤ人の国家ではない!私たちはシオニズムに反対している!ユダヤ教はシオニズムではない!」

(翻訳:テレグラム

 

 

 

「私はシオニストではありません!ユダヤ人です!!」
イスラエル人男性が、この土地をパレスチナ人に返還し、150年前のように平和で幸せに暮らしたいと語る姿が撮影された。

「私は150年前の昔のような、本物のユダヤ人でいたいのです。
当時、私たちはこの場所(イスラエル)で平和に、幸せに暮らしていました。

そしてすべてのパレスチナ人がこの地に戻ってくることを望んでいます!
彼らがもともと住んでいた、テルアビブやハイファなどあらゆる場所に帰ってきてほしいのです。


その場所はすべて、パレスチナ人のものです!!」
(出典と動画:テレグラム

 

 

この問題に関し、さらなる情報がわかりやすくまとめられた記事がこちら。

 

「#イスラエルはユダヤ人の国ではない」
http://quietsphere.info/torah-judaism/

 

 

反ネタニヤフのデモに数万人のイスラエル人が参加 【市民の逆襲】(2015年)より一部引用

 

・ユダヤ教は何千年も精神性の在り処として存在しているが、シオニズムはここ100年程度に過ぎない運動であり、宗教から国家主義・物質主義へ変化したもので、本物のユダヤ教徒でない人間によって作られたもの。

・ダビデの星の下にイスラエルという国を作りたがったのは、ユダヤ人としてのアイデンティティを盗むことで合法性を作り出そうとしたかったから。

・宗教を持ち出すことで、それに反対する人間に対し「反ユダヤ教的」と批判することが可能になり、抑圧することが可能に。

・トルコなどのすべてのイスラム教の国は、ユダヤ人が他の国で迫害を受けて逃亡した際に助けてくれた最も信頼の置ける国。

・シオニストは、政治的で自分勝手な詐欺行為にすぎず、ユダヤ人とはまったく無関係。

・2000年前にトーラー(「モーセ五書」ユダヤ教の聖書)は、ユダヤ人が国家を持つことを厳格に禁止している。

 

 

 

 

 

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★なぜユダヤ系とシオニズムの違いが区別される必要があるのか

 

ユダヤ系=シオニストと思い込んで、イスラエル政府の蛮行やシオニズム思想を理由にユダヤ人迫害が行われるおそれがありますし、実際にすでに始まっています。

 

(逆にアラブ憎しで、6歳の少年を殺害した事件も起きています)

 

 

🇦🇺🇮🇱 マスク姿の暴力的な群衆がイスラエル国旗を燃やし、「GAS THE JEWS」(ユダヤ人をガス室に送れ)と唱えながら(右の動画)、シドニー・オペラハウスを発炎筒で攻撃した。

これに先立ち、オーストラリアの主要な国のシンボルがイスラエル国旗の色でライトアップされた。ユダヤ人は集まらないよう勧告されている。❗️

オーストラリアは独立した政治を行うことを知らない。靴下に靴下を履かせるように、アメリカの行くところならどこへでも、歴史のごみ箱の中であってもついていく。(出典と動画:テレグラム

 

 

 

 💥💥💥😱😱😱ドイツのベルリンでユダヤ人が住む家に、何者かがダビデの星印をつけている。

👉ほら、イスラエル政府が大量虐殺ばかりするから、海外のユダヤ系の人たちが標的にされ、危険を感じる羽目に・・・

(出典と動画:テレグラム

 

 

 

★「反ユダヤ主義」という概念で、イスラエル政府に対する批判や、否定的な政治家が潰されているから

 

「事実:反ユダヤ主義とは、ユダヤ人に対するその伝統や信条に基づく偏見のことである。(民族問題、人種差別)

一方で反シオニズムとは、シオニズムの政治イデオロギーと、歴史的なイスラエルの土地におけるユダヤ人国家の樹立に反対するものである。(政治的批判)

両者は異なる概念である」

 

 

これまで何度も、イスラエル政府によるガザ侵攻に反対する政治家など著名人に対し、「反ユダヤ主義の人種差別だ!」とマスコミが総叩きにしてイスラエル政府の政策に反対する声が潰されるのを見てきました。

 

つまり、イスラエル政権批判という政治的な問題をし、「反ユダヤ主義」という民族問題と混合させることで、イスラエル政府への批判を封じてきたのです。

 

ホロコーストを理由に、「かわいそうなユダヤ人」というイメージが作られ、それに少しでも反対するととんでもない目にあいます。ホロコーストの如何さえ議論できる雰囲気ではありません(欧米には反ホロコースト主義だけで投獄される国もありますし、実際に何度もそういった逮捕のニュースを聞きました)。

 

 

【最近の実例】

最近も、ネタニヤフの風刺画を描いただけで「反ユダヤ主義」と激しく批判され、解雇されるケースもすでに出ています。

 

 

◾️ガーディアン紙の風刺画家スティーブ・ベルが、イスラエルの指導者ネタニヤフ首相の絵をめぐる騒動で新聞社から解雇された。

◾️ネタニヤフ首相が自分の胃を手術している様子を描いたこの漫画は、ガザ地区の輪郭に切れ目を入れている。

◾️ ベルの漫画は、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』の一節として「解釈することができる」。この作品では、金貸しのシャイロックが、3ヶ月以内にローンが返済されなければアントニオの肉を1ポンドよこせと要求するという、その貪欲な性格から、英文学の中で最も悪名高いユダヤ人ステレオタイプの一つである。

- 反ユダヤ主義の非難に関するスティーブ・ベルの宣言: 私の漫画には、ネタニヤフ首相がボクシンググローブをはめたまま、自分自身に外科手術を施す構えを見せているが、その破滅的な結末はまだ見えない。(出典:テレグラム

 

 

★「反ユダヤ主義」というでたらめな言い訳で、超人気だった政治家が失脚させれて、シオニストに置き換えられた


イギリスで若者を中心に、圧倒的な支持を得ていた元労働党党首ジェレミー・コービン氏も、ガザ侵攻を批判したために、「反ユダヤ主義の人種差別者」と決めつけられ、マスコミに連日批判されてその座を追われています。

 

(出典:アトランティック誌

 

労働党は現在、反ユダヤ主義の定義について議論している。最終的にどのような定義が選ばれるにせよ、おそらく多くのユダヤ人が好む定義にはならないだろう: 反ユダヤ主義者とは、ユダヤ人を必要以上に憎む人のことである」

 

彼ほど人種差別などという批判がふさわしくない人物など、今の議会には見つけることができません。

 

 

で、そのジェレミー・コービン氏を追い出して、次の労働党党首に党内で選ばれたのは、シオニストでなんと貴族のキア・スターマーでした。ついでにWEFの飼い犬の一人です。もうどの辺が「労働党」なのか、形骸化もいいところです。

 

労働党はコービン氏一人の人気でかなりの票を集めていたにも関わらず。このクーデターのような交代劇で、イギリスの労働党は一気に支持者(加盟者)が激減しました。

 

最近のイギリスで起きている、一連の激しい労働者ストライキにおいても、今の労働党は何もせず、むしろ否定的な立場です。コービン氏の方がよほど、現場に顔を出しています。

 

 

 

(出典:タイムズオブイスラエル

 

イギリス政府が、どれだけイスラエルにとって都合がよい存在か、どうやってそれを維持しているのかが垣間見れるエピソードです。

 

 

イスラエルの戦争犯罪でさえ咎めもせず、イスラエル支援のためにそそくさと軍艦を近海に送る始末。

 

(出典と動画:テレグラム

 

 

そりゃイギリス国民も怒って、連日のようにパレスチナ支援デモもしますよ!

 

 

今後も、こういった「反ユダヤ主義」という切り札が乱用される不幸を防ぐためにも、ユダヤ系で反シオニストの彼らの存在はとても貴重です。

 

 

とりあえずアラブVSユダヤというシンプルな対立構造ではないと。

 

石油などの地下資源などの政治的な問題も絡んでいます。ハマスも完全にパレスチナだけのことを考えている組織とは言えませんし。(ハマスについてもそのうちまとめます)宗教面では、黙示録の実現を狙っている勢力もあって、両サイドが盛り上がっていますけど。

 

 

2014年

ユダヤ人とアラブ人が敵になることを拒否しています