身近でよく聞く不満に、「なぜウクライナ支援者・ワクチン信者・イスラエル支援者は私(反対勢力)の言うことを全く聞こうとしないのか?!」というものがあります。
実際、そういう人たちと話していても目に見えない壁があるのを感じますし。
カルトという言葉には、いろんな定義がありますが、「カリスマ的指導者を中心とする小規模で熱狂的で奇異な規律に基づいて行動する会員の集まりで、宗教団体や反社組織も含まれる」そう。
あるいは「ある人物やものごとに対する熱狂的な崇拝や、そのような人の集団」とより広義な解釈もあります。
(出典:コトバンク)
(出典:ウィキペディア)
「一般的で善良な市民」の多くは、無条件で特に根拠もないままに政府やマスコミの言うことは正しく、現代医学システムは最善で信頼がおける、とかたくなに信じています。彼らにそういうイメージを破壊する情報を話すと、自分の信条が侵されるように感じるのかすごい拒否反応を見せる人が多いのですが、傍から見ているとカルトのように見えることも・・・
(もちろんそういう人たちからは、「陰謀論のロシア支援者」もカルトの集団に見えることでしょう😆)
★「群れに従わなければならない」という抜本的な信念が植え付けられている
👉自分の判断力や知識に自信がない場合は、「権威筋の情報なら間違いない!」と情報の正誤も確認せずに鵜呑みをする人が多いのはこういう理由です。
マスコミ情報コピペだけで議論してくる人には、こういった権威主義的な発言も目立ちます。
★一度しみついた洗脳は容易には解けない
★キーワードを埋め込むマスコミの報道の一例
●「ロシアの情報は全部ロシアのプロパガンダ」
●「反ワクチン情報は『極右』の『陰謀論』」
👉最近のネオリベ思想が支配する西の政府は、「極右」を仮想敵にし、報道で繰り返し「極右は反社会的」というイメージを植え付けています。
実際問題、ネオリベという自由主義を主張している人たちの言動を見ていると、あからさまな独裁思想で自由なところなんてあまりないんですけどね。
●「イスラエル政権を批判する者はすべて『反ユダヤ主義』の人種差別者」
👉この画像の通り、ユダヤ系の人もイスラエル政権に反対しているのに、それを『反ユダヤ主義』と呼ぶこと自体が大きな間違いなのですが。「新聞がそういうんだから、間違いなんだろう」と信じる人も多いのでね・・・
他の二つは情報の信頼性を損ねる表現でしたが、「反ユダヤ主義」は言ってはいけない、考えてもいけないことというタブー感を植え付ける言葉です。
★「陰謀論」という言葉には情報の信頼性を損ねる効果がある
そして陰謀論はだいたい、「頭がおかしい(crazy)」という表現と共に使われることが多く、マスコミ報道を信じている人は陰謀論は頭のおかしい人たちの情報だから見てはいけない、と条件づけられています。
そもそも「陰謀論」という言葉自体が、その界隈の情報に対する信頼性を貶めるために作り出された言葉です。悪の組織の「陰謀」があるという「論(仮説)」だなんて、名前を聞くだけで怪しそう!という印象を与えています。
最近は反陰謀論の人たちがよく「陰謀論の人はIQが低い」という説をシェアしているのを見かけますけど、どちらのサイドにしても、実際のIQを測定しないとわからないですし。そういう主張を読むことで、「自分たちは間違ってない・・・はず!だから陰謀論の情報も気になるけど見なくていい!」と信じようとしているかのよう。
実際には「陰謀論」と呼ばれる情報を信じている人たちは、自分の言葉で語っている人が多いので全体的によほど人間らしく感じますけどね♪
★マスコミを信じる人と会話のキャッチボールができない理由:彼らは情報を片方しか絶対に見ようとしないように条件づけられているから
(ミーム:「アメリカのメディアが世界を洗脳している」)
👉こういったキーワードを繰り返している人たちは、単語はよく使う割に、なぜそういった情報がおかしいのか、となると全く説明できません。
彼らは「陰謀論はおかしい情報」と信じてるだけで、なぜおかしいのかなどは全く理解もしてないからです。
たとえばウクライナ戦争開戦直後に、「私はウクライナ政府を信じてますから!」と言われたことがありますけど、政治の話で政治の主体を「信じる」ということは、自分で考え、判断するプロセスを否定することになります。
過去の歴史を見ても、無条件に政治の主体(やそれに利用されているマスコミ)を「信じる」ことは大惨事の源になっていることは明らかなのですが。
★各個人はの年齢分の長さだけ生きてきた中で培い、選択した考えや思想をニュースの一つ二つで変えられることはほとんどない
最初から「あなたの考えは間違っている」というスタンスで話し始めると、相手は防衛体制に入るので非効果的
私自身がそうなんですけど、反論としてニュースの一つ二つを根拠に「その考えは間違っている!」と言ってくる人もいますけど。
たとえばロシア支援にしても、10年以上フォローし続けて少しずつ信頼を積み重ね、好きになってきてます。その情報の総量と比べてごくわずかなニュースの一つや二つを提示されても、何がどうおかしいのかきっちり説明できるんですよね。
それはマスコミを信じておられる方も同じで、知っている情報に基づいて反論し返そうとするでしょう。
さらに、こういう反論をしてくる人はだいたい上から目線というか、「あなたの考えは全く間違っている」という考えがベースにあることは明白で、言葉遣いなどからひしひしと伝わってきますし、私の考えを改めてやる!という圧力もすごくって。
そういうのは心理学でいう「バウンダリ」侵害に相当しますが、こういう圧を感じると人は反射的に、自分の考えを守ろうと「防衛反応」に入ります。自分の身を守るために針を建てているハリネズミのように自分の心を守ろうとするわけで、こうなるとまあ話も聞いてもらえないのも仕方ないのかなと。
★相手を説得するのではなく、自分の考えとして情報を伝える
👉相手を「説得」して考えを改めさせようとするときは、明らかに相手の考えを軽視し、否定しているわけで大きな抵抗を生み出し、逆効果になることがよくあります。
そうではなく、あくまでも自分の考えとして提示するところまでが自分のできることで、それをどう受け取るかは相手の考え次第と受け入れるというスタンスが大事かと。
もちろん必死に相手に伝えたい情報もあるとは思いますが、たとえばコロナの場合など、相手も同じくらいの勢いで「ワクチンは大事だ」と伝えたいと考えていますし。
私は昔から旦那に陰謀論各論を説得され続けてきましたが、福島の件で衝撃を受けるまでは、「はいはい」と受け流し続けていました。
そのように個人によほど大きな出来事が起きた場合、あるいは周りの友人知人数名が別々に同じようなオルタナティブなことを言い始めたりすること「あれ?!何かがおかしい?」と考え始めるなど、あくまでも考えを改めるのは本人の考え次第で、それぞれに「タイミング」のようなものがあるのかと思っています。