「ばらかもん」全12話、観ました。
このキービジュアルからして「良さげ」でしょ?超良かったからね!
長崎県は五島列島で「ばらかもん」は「元気者」って意味らしい。
主人公の書道家清舟が品評会でトラブルを起こし、五島へ送られるところから物語はスタート。牧歌的な島と優しい島民たちに囲まれて育まれた、清舟の成長記録のようなストーリー。けっこうシンプル。
美しい作画!田舎の自然のキラキラが、全編に渡って視覚を癒し続けてくれた。
声優さん!推しの小野Dの良さは勿論、兎に角なる
の可愛さが異常!作品に於いて絶対的なキーキャラクターであるこの子を演じたのは、原涼子ちゃん。当時まだ9ちゃいなのに、演技がメチャクチャ上手いんだ!一貫された方言で、コミカルもセンチメンタルも見事に演じ分けた。凄過ぎる!もう「ばらかもん」=なる=原涼子ちゃんと言っても良し!
またそもそもこの手の芸術分野って、魅せ方が凄く難しいよね。スポーツものならルールに則って勝ち負けを基本にするけど、芸術は人のセンスが良し悪しを決めるから。「ここいち!」の瞬間に説得力のある芸術作品を展開できなければ、全体がシラケちゃうもんなあ。それが成功した例は、吹奏楽の「響け!ユーフォニアム」だったり、逆に失敗したのは「たまゆら」の写真だったんじゃないか?
その点「ばらかもん」はお見事!だった。
95点!
一歩100点に届かなかった要因を挙げるなら、抜きん出たなるの存在感を超えるものが無かった以上、もうちょっとエンディングには彼女を濃厚に絡ませて欲しかった。名作です!