職場の教養-倫理の館ブログ

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社会人として、人として忘れがちな物事をやさしく解説
1日1題 毎日読んで気持ちを引き締めましょう。
毎日の朝礼にも効果的 

気をつけているだけで変われる 社会人必読

社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載


社会人として、人として忘れがちな物事をやさしく解説 1日1題 毎日読んで気持ちを引き締めましょう。 毎日の朝礼にも効果的  気をつけているだけで変われる 社会人必読 安岡正篤一日一言 アメンバーには解説つき
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包容力



 ある夜、K氏が帰宅すると、妻から「エアコンの調子が悪くて、冷房が効かないのよ」と言われました。

 <買い換えてから間もないのに、そんなにすぐ壊れるわけがない>と妻の言葉を疑いながら、リモコンを手にすると、表示が「暖房」になっていました。

 日頃から、妻のことを機械音痴だと思っていたK氏は、「リモコンの設定を冷房へ切り換えていないからだ」と語気も鋭く伝えると、エアコンの構造について、延々とレクチャーを始めてしまいました。

 下を向きながら話を聞いていた妻の口から出たのは、「あなたのことを思って、部屋を涼しくしておこうと思ったのに」という、か細い声でした。

 その様子を見て、K氏は、事あるごとに「あなたはいつも理屈で責めるんだから」と、妻から言われていることを思い出しました。

 数日間気まずい雰囲気が続く中、夫婦喧嘩が絶えない原因は、相手の気持ちを汲み取る包容力のない自分にあるのだ、とつくづく反省したK氏です。

今日の心がけ;相手の気持ちに寄り添いましょう



<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>
変化は常に



 テレビで野球中継を観ていると、「○○投手のカーブの曲がり端を見事に打ちました」と、解説者が語っていることがあります。

 打者の手元で鋭く曲がるように見えるカーブですが、実際には、投手の手を離れた後、緩やかに曲がり始めていることが、様々な実験で実証されています。

 原因は眼の錯覚によるものですが、人の感覚や思考についても、似たようなことが起こり得ます。急に変わったように思える出来事も、気づかないだけで、実は以前から変化が始まっていた、ということがあるのです。

 「急速に高齢化が進む社会」「急劇に円安が進行した」などと耳にする場合も、必ずしも正しい表現とはいえないかもしれません。

 社会情勢や文化、経済、自然環境など、変化は常に起こっています。特に、経営者や幹部社員には、変化に敏感であることが求められるでしょう。

 魅力あるサービスや商品開発のため、時代の要求をいち早く察知して、タイムリーな業務改善を押し進めていきたいものです。

今日の心がけ;変化に敏感に対応しましょう



<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>
華々しい仕事の陰で



 海外部門を担当するM氏は、一年の三分の一を国外で過ごしています。そんなM氏を羨望の眼差しで見つめているのが、同僚のT氏です。

T氏は、出張帰りのM氏に、「君はいつも外国に行けていいよな。毎日会社で、事務作業をしているのが嫌になるよ」と、愚痴をこぼしました。

 するとM氏から、「T君が内勤で支えてくれているおかげで、安心して海外で仕事ができるんだよ」と答えが返ってきました。さらに、言葉の壁や生活習慣の違いに苦労しながら、必死で仕事をしている様子も語ってくれました。

 M氏の海外出張に、観光気分は一切ありません。数多くの商談をこなし、常に準備や後始末を繰り返しながら、様々な重圧に耐えてきたのです。

 M氏の境遇をただ羨んでいたT氏でしたが、<自分はそれほどの努力をしていなかった。目の前の業務にまず全力を尽くすべきだ>と思い直しました。

 「やればできる」とよくいわれますが、その前に、しなければならない努力があると自覚したいものです。

今日の心がけ;目の前のことに努力しましょう



<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>
ホンダの挑戦



 本田技研工業を一代で築き上げた本田宗一郎氏は、経営者として、様々な名言を遺しています。次の言葉もその一つです。

 「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」

 ホンダがFIレースに参戦するようになって、今年で五十周年を迎えます。FI参戦を決めた昭和三十七当時、ホンダはまだ二輪車専門のメーカーでした。

 四輪車を一台も販売したことがない会社のチャレンジは、無謀だといわれましたが、昭和三十九年にFIレースに初参戦。翌年のメキシコGPで、みごと初優勝という快挙を成し遂げたのです。

 「日本の弱小メーカーが世界のレースに参加しても歯が立つわけがない」といわれながらも挑戦したのは、本田宗一郎氏の熱き思いの表われでしょう。

 最初から無理だと諦めてしまうことは簡単です。しかし、チャレンジしなければ得られないものはたくさんあります。

 何もせずに悔やむより、チャレンジして得られる失敗を喜びたいものです。

今日の心がけ;悔いを残さず挑戦しましょう



<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>
苦手意識



 「それは無理です」「私にはできません」と、やる前から「できない」と決めつけてしまうことがあります。

 Aさんは、人前で声を出すことが苦手でした。職場の朝礼では、毎日スピーチの時間があるのですが、頼まれても引き受けたことがありません。<スピーチがなければいい職場なのに>と、いつも思っていました。

 ある日、先輩から「自分の能力は、案外、自分ではわからないものだよ。できる、できないと決めずに、まずやってみたらいいよ」とアドバイスを受けました。

 一瞬、反発心を覚えましたが、たしかに、やる前から「できません」と即座に否定してしまう癖がありました。

 「誰でも最初は自信がないもの、経験して、失敗を重ねて、ようやく自信が持てるようになる」と先輩に教わったAさん。その後は、苦手だと思っていた事柄でも、<まずやってみよう>とチャレンジする意欲が芽生えています。

 何事も、「できる、できない」ではなく、「やるか、やらないか」です。

今日の心がけ;まずやってみましょう



<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>