ホンダの挑戦
本田技研工業を一代で築き上げた本田宗一郎氏は、経営者として、様々な名言を遺しています。次の言葉もその一つです。
「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」
ホンダがFIレースに参戦するようになって、今年で五十周年を迎えます。FI参戦を決めた昭和三十七当時、ホンダはまだ二輪車専門のメーカーでした。
四輪車を一台も販売したことがない会社のチャレンジは、無謀だといわれましたが、昭和三十九年にFIレースに初参戦。翌年のメキシコGPで、みごと初優勝という快挙を成し遂げたのです。
「日本の弱小メーカーが世界のレースに参加しても歯が立つわけがない」といわれながらも挑戦したのは、本田宗一郎氏の熱き思いの表われでしょう。
最初から無理だと諦めてしまうことは簡単です。しかし、チャレンジしなければ得られないものはたくさんあります。
何もせずに悔やむより、チャレンジして得られる失敗を喜びたいものです。
今日の心がけ;悔いを残さず挑戦しましょう
<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>