7月26日木曜日の朝はやく、まだウトウトしていたとき、なんだかデグーたちの中で1匹、
ピィ…ピィ…
と小さな声で鳴く仔がいるなぁ、いつもと違う声だなと思った。
ただ、22日に博物ふぇすてぃばるから帰ってきた土曜日の夜から飼い主が体調不良。
日曜日に寒気を感じて熱を測ると38℃台の半ばで、測るたびに熱はあがり39℃を超える勢い。
気管支炎と診断されて、そこから水曜日の朝までずっと8℃以下になることなく、やっと7℃台まで下がった朝だった。
そんな訳で、いつもと違う声だと思いつつも二度寝をして、目が覚めたら朝の6時。
トイレに行くとき、大地くんが『丁寧なお辞儀』をしてるのが見えて、『やってるねえ』と思い。
戻ってきたときもまだお辞儀してて『今日は長いな』と思い。
洗面所で手を洗って、なんとなくもう一度大地を見たら、まだ念入りにお辞儀をしてる。
『なんかおかしい。』
デグーの男の子がそういうコトをするのはときどき見かけるけど、飼い主が他のことをして戻ってくると、もう何事もなかったようにしているのが普通…だと思う。
なんとなくイヤな予感がして大地をひっくり返すと…
『ビンゴ… ○| ̄|_』
外れててくれればいいのに、だいたいこういうのは外れない。
大地くん、性器脱になってて、戻すことができずにピィピィ小さな困り声をあげてた模様。
男の子のペニスは乾いてしまうと壊死することがあり、壊死すると排尿できず死んでしまうこともある、というのは先輩デグー飼いさんたちのブログや、大地くん兄弟のチュッシーさんとこの海中くんの話で知っていた。
なので、わが家は2年前からワセリンを常備しておいたので、すぐに取り出しペニスの保護のために塗り込んだ。
塗っているうちに少し萎んで?、中に戻すことができたけれど、どうしても入り切らない。
木曜日は動物病院の休診日だったけど、急患で診てもらえないかかかりつけの病院に電話を入れる。
すると、朝のうちに先生が折り返しの電話を下さり、
『オリーブオイルを塗って、少しずつつまんで押し込むと戻せる。おしっこが出てるか』
と訊かれ、オリーブオイルではなくワセリンを塗ったこと、おしっこは出てることを伝えると、ワセリンでも可で、昼間は出かけてていないけれど、夜なら診られますと返事を頂いた。
何度か試しても最初に戻せた以上は戻せず、でもワセリンを塗った後はお辞儀をする回数は減り、元気に回し車を回し始めたので、夜、診察を受けたい旨を伝えた。
夜、受診したときに先生がなんとかペニスをもとの位置に押し込んでくださったけれど、だいぶ痛かったようで大地はぐったり。
『毛が巻き付いて戻らないのかと思ってたけど、剛直してるから、神経的な原因の可能性がある。だいぶ腫れてるけど、位地は戻せたから抗生物質を飲ませて様子を見てみてください』
とのこと。
診察で手荒に扱われたショックからか、その翌日、翌々日は好きな物も食べずに10グラム以上体重減。
それから5日。
まだ性器は出血して腫れてて、血漿のような液も垂れてるので、今日はまた病院で診てもらってきた。
ひどくかじり壊したところは壊死しかかってるけど、おしっこはちゃんと出せてるし、化膿もしてないから、壊死したところがポロリと取れて、肉が盛り上がってくれば生活に支障はなくなるだろう、とのこと。
減った体重も少しずつ回復してきてるし、うんちのサイズも元の大きさにもどった。
高齢デグーたちなので、いつ何があるか分からないけれど、みんな一緒に元気に夏を乗り切りたいと本当に思う。