マジ禍 | ☔︎黒虹サンゴのンゴゴゴゴー☔︎

☔︎黒虹サンゴのンゴゴゴゴー☔︎

☔︎黒虹サンゴ☔︎
中堂大嘉がプロデュースする演劇ユニット。
名前の由来は黒い虹の側にサンゴがあったらステキだなというポンコツ的発想から黒虹サンゴとなった。

 

新型コロナウイルス第一波から約半年が経ち、現在僕たちは第三波の中を彷徨っています。

 

これはあくまで僕自身の見てきた事や感じた事を基に書くのですが、

 

第一波の時は

「緊急事態宣言が発令され、まあ一ヶ月も休めばなんとかなるだろう」

 

という心境で、そこまで深刻に考えていませんでした。

 

そして訪れた第二波

「withコロナという言葉が生まれ、対策をした上で経済を廻していこう」

 

という流れになり、なんとか感染拡大を防ぎながら食事や買い物、旅行に出かけたりする事が可能になりました。

 

そして今、第三波で600人を超える感染者の発生、再び要請された飲食店への時短営業、GOTOトラベルの地域制限、しかし感染者数の数は減少傾向にならない。

年末にあるイベント(忘年会・クリスマス・年越し)等々がある事。

そしてこの半年を耐え抜いてきた人々は、もう「我慢する事ができない状態」に近く、

 

「コロナになっても仕方ない」

 

という認識に変わっているように感じます。

また第一波~第三波を経験した事で

 

「今までのサイクルが想像できる」

 

という状態になり、もうこれ以上は「人間的欲求」「経済的理由」から、「最低限のマスク着用や、アルコール消毒はするけど、なったら仕方ないよね」という思考の人が多い印象を受けます。

 

人々に今一度「コロナに対する警戒心」を強めるには

 

「医療崩壊を体感する」

 

という手段しかないようにも感じられます。

そうなった場合、自分の大切な人がコロナに感染した時も、対応する事ができず、助かる命も助からなくなる。

 

今一度、自身の大切な人がコロナに感染した時の事を、医療崩壊した時の未来を、想像して欲しいと願います。そして、今も尚、危険な状況で働いている医療従事者の方へ感謝を。

 

とは言ったものの、これ以上経済を止め、何もしないでコロナに感染しない。というわけにもいきません。

 

様々な企業が「この状況の中での新しいビジネス」を日々考え、奮闘していると思います。

コロナへの感染リスクを最小限に抑えた上での「何か」を行わなければならない。

 

僕もその中の一人です。

 

現在、小劇場の閉館や、来年以降の予約数の低下が問題になっています。

僕が一度お世話になった下北沢Geki地下リバティさんも来年の3月末で閉館する事になりました。

すぐさまお世話になっている新中野ワニズホールさんに連絡した所、来年以降の予約が埋まらず厳しい状態にあるとの事。

 

これを聞いた僕は、以前から検討していた「演劇を映像作品として昇華させ、映像販売を中心とした新しい演劇モデルを確立し、小劇場の閉館を止める」ために現在、クラウドファンディングに挑戦中です。

 

withコロナになってから

「無観客でのライブ配信」や「人数制限をした上での公演」

等々、劇場も活発になっていったが、なぜ予約が埋まらないのか?

 

政府の補助金申請をした上で「トライアル公演」という形で、公演を打つ団体は増えたが、あのシステムは「マイナス分を補填する」という役割しか果たしておらず、現状利益がそこまで出ないような仕組みの中で小劇場を利用しているように感じます。

 

また、お客さんを集めるには「それなりの出演者の数が必要」

になると、どうしたって感染リスクは増えます。

時々、出演者や関係者に感染が発覚し、「公演中止・延期」というのを目にします。

 

中止・延期になった時の負債に関してもですが、何より関係者の親御さん等々が感染し、亡くなったとなると、もう、僕は悲しくて、どうしようもありません。

 

それでも、劇場で何か行わなければならない。

 

今回のクラファン挑戦企画

「わたし、の、せかい。」は15分程度の一人芝居

撮影も2、3日で済み、最小限の出演者、スタッフ数。

 

コロナの感染リスクは最小限に抑えた上で、劇場の利用が可能。

 

そして15分程度で見やすい尺で、演劇を日本中に発信し、ある一定期間はいつでもどこでも見れる媒体。

 

この収益化が可能だと証明する事ができれば、他団体もこのシステムの中で劇場を利用し、コロナ禍の中で生き残る事ができる。

しかし、新しいビジネスモデルのため、どこまで収益化できるのかが読めない。

 

そこで今回クラウドファンディングという形で挑戦する事にしました。

 

若者が手軽に失敗し、お客さんと共に成長していける場所「小劇場」

新しい演劇の芽を育てるためにもこの場所は失くしてはなりません。

 

▽詳細▽

 

 

 

中堂大嘉(企画者・脚本家・演出家)