「こころの声を聴く 河合隼雄対話集」 新潮文庫
臨床心理学を学んでいないし
ユングもいくら読んでもわからないけど
この対談集は読み物として、とても面白い。
心理療法を行う上で一番大切なのは、私という人間である。
私自身がある程度自分自身のことを知り、ある程度癒される経験をもち、
ある程度の安定性をもっていなくてはならない。
このある程度が一般の人よりはレベルが上でないと専門家とは言えないだろう。
私は私自身の人生をいかに生きるかということと、
仕事をいかに遂行するかということが相当に重なり合っている人間である。
そして、私は生きるためにも、仕事のためにも書物を読まなくてはならなくなる。
こんな文に出会うと
ひとり静かに、
しびれてしまうのだ。
私が
たとえ心理療法の専門家でなくても、
ユング心理学のことはいくら読んでもわからなくても、
私なりによりよく生きられるよう
なんらかの指針が
この中からすくいとることができる。
タロットカフェリーディング
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