SOMPO美術館 「北欧の神秘 」展    アートはクスリ | タロットのささやき、こころの景色

タロットのささやき、こころの景色

大田区・東急沿線にあるプライベートスペースで、
マルセイユタロットリーディングをおこなうHARUです。
おやつとお茶を楽しみながら、じっくりゆっくりタロットを介してじぶんと向き合う時間。
月に数回、定期的にカフェ鑑定も行ってます。

久しぶりの美術鑑賞。

よき天気となった

5月の平日。

 

 

SOMPO美術館

「北欧の神秘」展

 

 

 

 

あまりの壮大さで

人間を威圧しひれ伏すことを求めるような

北欧の大自然を描く絵画作品がまず並ぶ。

 

その自然界への大いなる恐れと

畏敬の念をこめて

北欧では数々の神話と

「トロル」という想像上の怪物がうまれた。

 

 

 

一部のフロアでは

作品の撮影が可能でした。

 

 

「湖上の雪解け」  ガブリエル・エングベリ

 

 

暗く硬質な色調の中に

刃先のように光るきれぎれのさざなみが

 

長い冬の重さと

かすかな春の気配を感じさせる作品。

 

 

 

「冬の日」  ヴァイノ・ブロムステット

 

 

単純化された色面、

そのひんやりとしたトーンが

美しい静けさをたたえた作品。

 

 

「素晴らしい花」  フーゴ・シンベリ

 

 

川辺に咲く素晴らしい花を

貧しき若者はそのあるがままで愛でたい、

しかし

富める若者は切りとり自分だけのものにしようとする。

 

童話のような素朴な描写に

心が惹かれる

 

 

 

「フリチヨフの誘惑」  アウグスト・マルムストゥルム

 

 

闇の中で野営する

2人の人物が

目を凝らしてようやく識別できるような

わずかな陰影で描かれた黒い作品。

 

縦長に大きく伸びた画面は

巨大で深く深くどこまでも続く

針葉樹の森の冷たい恐ろしさと

人間の小さな無力さを増幅させるよう。

 

 

「五の間」  ガーラル・ムンテ  

 

 

 

トロルの顔が

あまりにチャーミングだった

壁画作品たち。

 

 

英雄オースムンがトロルの住む城へ向かい

それらを倒し・・・

 

 

 

「帰還するオームスンと姫」ガーラル・ムンテ 

 

 

捕らわれていた姫を救出し

国へ戻る話。

 

 

 

「トロルのシラミ取りをする姫」  テオドール・キッテルセン

 

 

トロルにさらわれ幽閉された

悲劇の姫の前に

大きなからだを無防備に差し出すトロル、

恐ろしさよりも

どこか不思議な微笑ましさとやさしさに溢れる作品。

 

 

 

「スレイプニルにまたがるオーディンのタピスリー」  ガーラル・ムンテ

 

 

 

単純化された線

なのにオーディンの姿に躍動感が宿る作品。

馬の表情もチャーミング。

 

 

 

 

 

ミユージアムショップ横の

フリースペースは

デーブルやカウンター席があり

いつもはゆったりしているのだけど

 

この日はアジア系の若者たちが多く席を占め

楽しそうに談笑し

活気のある日。