こんにちは。
私は12月生まれのせいか、冬と言うか寒いのが嫌いではありませんが、今日は一気に冷えたので流石に寒かった。
前日より10℃も低く、厚岸⇔釧路間ではアイスバーンによる事故が多発し、朝一番に来るはずのトラックも昼に到着。
急に冷えると、こんな事故が起きやすいので本当に気をつけて頂きたいです。
さて、今日は沿岸魚種の水揚げも少ない中、昨晩いわし船が出漁し、少ないながらも厚岸市場へ水揚げがありました。
根室は0、厚岸と浜中に若干の水揚げ。激戦必至でした。
500kg位のタンクで水揚げされますが、タンク毎に下見をしてセリが行われます。
今日、一番良かったデータがこれです。
100g以上は料理屋さんなどの業務筋、80g以上は量販店など、60g以上は缶詰などの原料、それ以下は色々ですが主に餌料向け。こんな感じが普通です。
用途毎に値段が全然違うので、下見が本当に重要です。
例えば…
100gup 8% × 500円 = 40円
80gup 28% × 200円 = 56円
60gup 30% × 80円 = 24円
以下 34% × 50円 = 17円
これの計は137円となりますから、各用途の相場がこれなら、セリに137円を基準に臨むんです。
ですから、ちょっとでも下見が狂うと大変なので、各社必死に長時間かけて下見を行います。
今日の浜値、このデータの物は230円でした。
上記価格の2倍近いと言う事はどんな相場なのかな??(笑)
今日の価格は、時化で全国的に水揚げが少なく、高値相場となっているようです。
このような計算は慣れると大丈夫ですが、慣れない内は苦労するんですよー。胃が痛くなる。
でも、ビシッとはまれば最高のやりがい。これが良いんです。
厚岸の漁業者が命がけで獲った水産物を、厚岸の仲買人が競争に勝つために一円でも高く買う方法を試行錯誤。これが毎日。
生鮮だけではなく、節分時期になれば汐いわしなどの需要も出てきて、更に面白みを増します。
この振り汐が旨い。
北海道ではあまり文化がありませんが、関西から西方面では結構な需要がありますね。
この文化はいわしの頭を玄関前に掲げて、それが魔除け?厄除け?になる風習からくる文化です。
我々漁業関係者にとっては、このような風習が本当に有難い事なんです。
今年の夏に水揚げされたイワシは、小型中心で脂質も低かったのでミール向け中心となりましたが、この後、沢山索餌して回遊して戻って来た大振りで脂ノリノリイワシが、沢山水揚げされる事を祈っております!!
来週が楽しみです。
今週も皆さんお疲れ様でした。
当店は明日も寒い顔見せずに元気に営業致します!
良い週末をお過ごしくださいませ。
あー、この人、ニヤニヤして報告に来てました。
久保田君、これからも一緒に頑張ろう!