皆さん、こんばんは!
OOOなセラピスト、
(Occupational therapy(作業療法)
×Oriental medicine(東洋医学)
×Oita(大分))
Oriental Physio Academy(OPA)
大分県支部長の
安部源生(あべもとき)です。
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(4月にNBT協会主催で
エネルギーについて
大分でセミナーを行います。
詳細が出ればお伝えします!)
(セミナーまでの予習もかねてます。
何回かに分けて書きますが、
流れがまとまらないかもです_(._.)_)
今回も
不思議な力、
崩しの技術について
もう少し書きたいと思います。
今回は、
相手を崩す摘み方を例にしたいと思います。
ただ肩を掴んで押しているだけのようですが、
簡単に倒れてしまいます。
相手の肩に上から掌をかけます。
背中側の指4本は立てて、
強く引きます。
(→の力)
そうしながら、
親指の付け根と掌で相手を押します。
(←の力)
(「武術の科学」197ページより)
指4本の力(→)は
接触面積が小さいわりに、
圧力
(単位面積あたりの力=背中にかかる力)
が大きいので、
相手は「前に引かれた」と感じます。
胸を押す方の力(←)は
圧力が小さい
(接触面積が大きいのに、
胸にかかる力は小さい)
ので、
相手はあまり感じません。
「前へ引かれた」
と感じた相手は
「倒れまい」
と重心を後へ移します。(→の力)
しかし、
手全体では押しています。(←の力)
これが
簡単に相手を倒せる理由です。
逆に
親指を立てて胸を押し、
残る4本の指を背中に密着させて引くと、
前へ引き倒せます。
要は
図の矢印の向きを変えたわけです。
この矢印の方向、
意外と治療で役立てることが
できます。
押した方向と
反対の方向があると
簡単に崩すことができるわけです。
ベッドから起きるときもそうですよね?
東洋医学的にいえば、
陰と陽、
真逆の存在のもの
をつくるわけです。
たとえば、相手に触れるときも
押し手側=掌を意識するのではなく、
反対側=手の甲を意識するだけでも
陰陽を創ること
ができます。
弓道でも
弓を引くのではなく、
弓を押す側を意識して
両手を同じ力で
左右に開いていくイメージで引きます。
母指で指圧するときや
揉みほぐす時も
押す親指側だけでなく、
それを支える4指を意識することで
効率よいリリースができます。
この逆の力や
陰陽を意識すると、
ただ押すだけに比べ、
効果も変わりますし、
自分も疲れにくくなります。
タッチの技術で
同じことをしていても
効果の出る人、出ない人がいます。
細かな所で差がつくのかもしれませんね。
最後までお読み頂きありがとうございます!
これからもよろしくお願いいたします!
お体に気を付けてお過ごしください!