期待のアドベンチャータイトル2015 | アドベンチャーゲーム研究処

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アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。

【期待のアドベンチャータイトル2015】

1『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』
メーカー:カプコン 発売時期:2015年予定 プラットフォーム:Nintendo 3DS



氷河期真っ只中のミステリーADV界では数少ない国産大作とあって
おそらく3DSオーナーなら大体がチェック対象であろうこの作品が暫定で今年の看板。
既存のシステムでやれることは『逆転裁判3』でやり尽くしてしまったこともあって
内容的には停滞ムードが漂っているのがこのシリーズの現状でもあるので、
世界観を大幅に刷新した本作は「マンネリ打破」のお題目も背負っている、はず。

シャーロキアンは引いているであろうワトスン(8歳)像をどう受け止めるかは置いておいて、
探偵パートに新システム「共同推理」(ホームズの推理を補足訂正するシステム)が導入され、
画面にアングルの概念を積極的に取り入れている…のが新しさに繋がると良いんですが。
ゲーム的に複雑な構造や手順はまず望まれていないシリーズなだけに、
情報のない今は巧舟さんが高い完成度でまとめてくれることに期待としか。

2『ミステリートF 探偵たちのカーテンコール』
メーカー:MAGES. 発売時期:未定 プラットフォーム:Xbox One



発表から待たされた末に「つづく」で終わった前作より約10年、
引っ張りに引っ張られ原作者の逝去という形で本当に終わってしまったと思われた
『ミステリート』の続編は発売日未定なんだけども、一応。
「完結編」「原案:菅野ひろゆき」「製作総指揮:浅田誠」
「開発アーベル」「キャストの大幅刷新」などが判明しているが、
肝心のシステム的な部分についての情報はまだ不明なのが取り上げ辛いところ。
『1』との同時収録なので大幅な変更は加えられていないと思うけども。

3『Life Is Strange』
メーカー:スクウェアエニックス 発売時期:国内未定(海外では1月30日より順次配信)
プラットフォーム:PlayStation4/3/Xbox One/360/PC



最近は海外向けのADVに熱心なスクウェアエニックスが仕掛ける
エピソード形式で分割販売(全5話)されるタイムトラベルを題材としたADV。
ちなみに開発はフランスのゲームスタジオDONTNOD Entertainmentが手がける。
ゲームシステムは一般的なポイント&クリックにアングルを取り入れたグラフィックADVもので、
QTEや分岐要素が気持ち入っているゲームなんだそうな。おそらく没入感優先系ですね。

海外発のエピソード配信系ADVは最近増えている傾向にあるとはいえ、
Telltale Gamesが新作をモリモリ発表しようと『Grim Fandango』がリメイクされようと、
ローカライズされる例は極まれなので期待できるかは微妙なところ。
まあパブリッシャーが国内メーカーなのでやってくれる…と良いなぁということで。
ちなみに海外ではそこそこの評価を頂戴しております。

4『ドグマツルギー ouverture』
メーカー:ベアーズスタジオ 発売時期:2月16日(PSVita版は今春)
プラットフォーム:PlayStation Vita/iOS/Android



大穴枠でダウンロード専売ものをひとつ。
「ドラマツルギー」なる古書をめぐるオカルト系パニックホラー。
…という一本筋のみでプロモーションが終わっている正真正銘のシナリオ勝負系で、
潔いほどゲーム性の部分は不透明のまま発売を迎えつつある。
ものごっつい『Steins;Gate』から影響を受けている点は目をつむるとして、
企画そのものの特徴としては「ユーザーフィードバック」を掲げている点で
ユーザーの反応が今後の展開に取り込まれてゆく、つまり「ライブ」であることが売り。
プレイヤーの意思が展開へ介入する意味では分岐と位置づけはほぼ同じだと思うが、
ユーザーの欲求がより反映しやすい点では、今までのものと違った展開がある、かもと。

ちなみにPSVitaの配信系では『人狼ゲーム』もあるんだけども、
『次の犠牲者をオシラセシマス』と同じ顛末になるとしか思えなかったのでスルー。

5『NightCry』
メーカー:ヌードメーカー 発売時期:未定
プラットフォーム:PlayStation Vita/iOS/Android



国産では数少ないポイント&クリックのホラーゲームとして知られた
『クロックタワー』シリーズの文脈とスタッフを受け継いだホラーゲーム。
ブロンド美女がドレスを着て徘徊するビジュアルから見て洋ホラーのお約束踏襲路線か。
インディーズとは言えローテクとしか形容しようのないグラフィックスから察するに
土俵とするところはカルトホラーなので、それっぽいのを一発お見舞いしてくれることに期待。
いや、「その路線は『Red Seeds Profile』で『D4』だろ」という声が聞こえてきそうけども。

6『Until Dawn -惨劇の山荘-』
メーカー:SCE 発売時期:2015年予定 プラットフォーム:PlayStation 4



カルトが『NightCry』なら、AAAホラーという意味ではこっちにも注目。
とある山荘で休暇を過ごす8人の男女にレザーフェースライクな殺人鬼が襲いかかる、
というスプラッタ映画をそのままゲームに持ってきたようなベタさが実に王道な作品。
元はPSMove対応で作られていたこともあり、QTE的なリアルタイムな操作が求められる…
ような雰囲気がPVを通して確認されているが、具体的なゲームプレイは今のところ不明。
ただ『HeavyRain』の様な映像的アプローチが取られる雰囲気ではある。

8人それぞれの視点でプレイでき、キャラクターの行動が他のキャラクターへ干渉しつつ
エンディングも変化するという「バタフライエフェクトシステム」も売りなので、
それの完成度がどの程度のものか、というのも本作の見所になりそう。
一見『街』的な群像劇だが、目指しているところは『弟切草』チックなだけに、
海外がアレをどこまでもリッチに作ったらどうなるのか、という点でも気になる。

【コメント】
ワトスン(CV長門裕之)
どうでしょう。Frogwares作品が吹き替えされたらやって欲しい。無理だけど。

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