年度末前後で気になったニュースたちの挽歌 | アドベンチャーゲーム研究処

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アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。

MAGES.が自社発表会を開催。科学ADVシリーズの新作が大量発表に。

MAGES.のタイトル発表会というより、
志倉千代丸氏の新スタジオ立ち上げに伴う科学ADVシリーズの案内といった色彩の強い内容で、
XobxOneで先行発売されていた科学ADVシリーズ第4弾『Chaos;Child』の
(リークがあろうがなかろうが)大方の予想通りなPS3/PS4/PSVitaへの移植から始まり、
志倉千代丸氏自身の手で小説を展開中の『Occultic;Nine』のゲーム・アニメ化、
『Steins;Gate』の外伝ではなくナンバリング続編と銘打った『Steins;Gate 0』、
科学ADVとは似て非なる新機軸ソフト『Anonymous;Code』の4作品が発表されている。

科学科学の科学祭りだったので、
ここで現在アナウンスされている科学ADVシリーズの新作をまとめると

『Occultic;Nine』(志倉千代丸氏の小説をゲーム化。アニメ化予定。)
『スペシウム少年』(円谷プロダクションとの合同作品)
『Steins;Gate0』(『Steins;Gate』のナンバリング新作。これもアニメ化予定。)

の3作品が予定とされている。
これに加えて実質的に新作といえそうな『Anonymous;Code』も来るとなると、
“本編級”の乱発でシリーズのブランド価値が疲弊してしまうのは目に見えているし、
とりあえずなんでもかんでもアニメ化ゲーム化メディアミックスの乱発では
ファンも流石に偏食で胃痛を起こしてしまうのでは…と不安にならんこともなし。
『Occultic;Nine』はアプリなりDL専売なりのコンパクトな市場向け、
『Steins;Gate0』は外伝(それでも食傷だけど)でのリリースなら、
まだバランスは取れていそうな気がするので、もう少し分散させて欲しかった、かな。

そもそもMAGES.自体は科学ADVシリーズに限らず、
『コープスパーティ』『パンチライン』(中澤工氏がDでゲーム化も決定しました!)
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』『ミステリートF 探偵たちのカーテンコール』と
なんだかんだで予定されているラインナップ自体は豊富にあるわけだし、
こんなひとまとめに『天誅4』~『6』を連続発表!みたいなことをせず、
もっとバリエーションを感じれるような発表ができていれば印象は良かったんじゃないかなと。

個別にタイトルへ触れてゆくと


『Chaos;Child』

移植そのものは良いと思うんです。
問題は半年で発売に至ってることだと思うんです。
そりゃまあ、開発キット云々のメーカー側の言い分はあるのだろうけども、
それをユーザーがどう受け止めるかは今のところXboxOne独占の
『サイコパス』『ミステリートF』で表面化するんだろうなぁと思うんです。


『Occultic;Nine』

ゲーム化・アニメ化に足る作品かというと読んでないから知らんです。
オカルト&科学検証ものは『流行り神』シリーズと被るとはいえ、
ネタとしては私はゾンビもの並にお定まりのパターンが築かれた
オタクジャンルだと思っているので、ベタにベタを楽しめるものに期待。
問題は科学ADVシリーズである必然性を感じないことだけども。
個人的にはシステムちゃんと作って3DSあたりで展開されれば面白そう…
と思うんだけど、それをできないのがMAGES.のADV観なんだろうなと。


『Steins;Gate0』

『比翼恋理のだーりん』にしようと『線形拘束のフェノグラム』にしようと
アニメ化と合わせてポコポコ生まれたメディアミックスにしようと許されていたのは、
いくら蛇足をバラ撒いたところで『Steins;Gate』内で話は完結していたから。
本気で『Steins;Gate』をブランドとしてシリーズ化させることを考えたなら、
初代で役割を明らかに終えているキャラクター達の入れ替えは、必須だったのでは。
少なくとも私にはこれが正統続編で他が外伝である差がわからないし、
『Steins;Gate』という鰹節を剃って料理を作っているとしか思えない。
まあ設定を刷新した『Steins;なんちゃら』をあとあとやる可能性はあるんだろうけども、
出るとしても数年後では、もう流石に今更という扱いになっているだろうし。


『Anonymous:Code』

科学ADVシリーズとは別枠という趣旨の発言がなされていたが、
文脈や言い分からして消費者は『DarkSouls』と『BloodBorne』くらいの違いしか
(よほど大きな差が示せたなら別だけど)認めてくれないんじゃないかなと。
末広がりなマルチシナリオ構造(世界線)とは異なり、
縦軸のシナリオが展開する(世界層)のが独自性だそうだが、情報がなさすぎて特には…。

『大逆転裁判』の発売日が7月9日で決定。



情報露出の間隔からして夏なんだろうなと思っていたら夏でした。
携帯機か否かは不明だが任天堂の新ハードNXがもし携帯機だとしたら、
逆転シリーズはこれか次の一本あるかの線で3DSは打ち止めになるんじゃないかなと。
裁判パートの新システム「陪審バトル」も公表されていますが、
これはどう見ても『レイトン教授VS逆転裁判』の「群衆裁判」の発展系。
設定の刷新を含めて案外影響大きかったですね、『レイ逆』でワンクッション入ったことは。

【コメント】
『人狼ゲーム』『ドグマツルギー』ともに駄作でした。ちゃんちゃん。
いや、ニュースじゃないのですが、あまりにも酷かったので取り上げた責務で警報だけは…。



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