【TGSまわりで気になったADV情報】
1.『Life is Strange』の日本ローカライズが決定。
ということで、海外にてエピソード形式で配信がなされ
10月20日には最終話が配信される予定の『Life is Strange』のローカライズが決定。
プラットフォームはPS3/PS4/PCで、セリフは吹き替えで行われるそうな。
(小規模チームの配信ものなので文字数は大作より少ないとはいえ、
翻訳を含めて手間がかかるはずのジャンルなだけに吹き替え有りは嬉しい)
発売日は未定だけども、早くて年末でしょう。配信かパッケかも未定なので詳報が待ち遠しい。
発表時から海外開発には珍しい日本人受けしそうなグラフィックスと、
青春群像劇のテーマやタイムトラベルというモチーフから注目していたタイトルで、
海外でも評価はメタスコアを見る限りでは上々
「Episode 1 - Chrysalis」 メタスコア 75 ユーザースコア 8.2
「Episode 2 - Out of Time」 メタスコア 78 ユーザースコア 8.2
「Episode 3 - Chaos Theory」 メタスコア 81 ユーザースコア 8.1
「Episode 4 - Dark Room」 メタスコア 81 ユーザースコア 8.3
「Episode 5 - Polarized」 10月20日配信
(リンクはChoke Pointさんの日本語レビューに飛びます)
のようなので、ドラマ重視な作りから考えても出来は手堅いものになるはず。
というあわいアンパイ願望(案外はずれるのよね、これ。)と、
予定表上では『ドラゴンクエストⅪ』『ファイナルファンタジーⅩⅤ』
『龍が如く6』と国内での訴求力を持つPS4専用ソフトが来年登場し、
いよいよPS3の切り捨てが進みそうな国内の据置き機情勢に比べ
貧弱すぎるADVラインナップ充実への期待を込みコミで見守りたいかなと。
いやまあ、日本のスタジオでアクション性の薄いフル3DのADVを
据え置き機向けに出すトコなんて、まずないだろうけど。
噂されるクアンテッドドリームの新作を筆頭に海外ではADVは復調しているので、
国内でローカライズされる土壌くらいは残って欲しいじゃないですか。
例えその結果の一つが『アンティルドーン』の暗転騒動であっても。
2.『極限脱出』シリーズの新作が発表。海外では2016年夏に3DS・PSVita向けで発売。
「以下続刊」で終わってはや3年、ついに落とし前をつけることが決定。
国内興業だけでGOサインが出るようなセールスの作品ではないので、
海外の高評価が続編を後押しした『THEビッグオー』パターンでの登場となり
(そもそも海外主導でないなら、こんな発表経緯になるわけがないケド)、
「ライト向け」のお題目でDSブーム時に企画された一連の作品陣の中でも
かなり特殊な着地点となった…と言って良いでしょう。
最長寿の『神宮寺三郎』さえ消息不明になってしまった昨今の家庭用向けADVでは
レアケースとはいえリッチコンテンツで勝負してくれる土壌があるのはありがたいのだが、
グローバル路線へ色気を出しすぎないか心配でもある。(ビッグオーも尻切れトンボだったし)
もともと国内ADVノウハウの簡易版であることが海外ウケしたソフトであり、
『善人シボウデス』時点では打越さんも自覚的だったので、
それほど変なことにはならないと思いたい。でもあの風呂敷は包まれないと思う。実績的に。
キーワードになるであろう「#4infinity」は恐らくインフィニティシリーズの4作目という意味。
つまり『12RIVEN』はなかったことになったんだよ、なんだってー?!
4ルートで視点切り替えか、4ルートを行き来する構造になるのが有力なセンでしょう。
ループをシナリオで描く可能性もありますが、海外ウケはもうしないと思う。
3.『NewダンガンロンパV3』がPS4・PSVita向けに発表。
のぶ代ボイスが恐らく諸事情でなかったであろうPV。
そうです。どうせ作ってるだろうと誰もが思っていたので、
PS4でも出ることを除けば「まあ、そうなりますわな。」で終わりなやつです。
こちらも海外では死に体のVita独占にして20万本を販売しており、
メジャープラットフォームのPS4へシフトすれば恩恵は大いにありそうだけども、
はたしてあっちで「平面的な画面を据置きで」という流れが生まれるかはナゾ。
PVの最後には「And more...」と更なる派生を匂わせていたので、
『絶対絶望少女』路線も仕込んでいる可能性がないこともなさそう。
PS4で仕掛けるなら『絶対絶望少女』路線は大いにリッチへ舵取りしてもらいたいが、
肝心のスパイクチュンソフトにそんな開発能力があるとは思えないのが悲しい現実。
いや、『絶対絶望少女』の海外レビューは言うほど悪いわけでもないけどね。
4.『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』リメイクの対応プラットフォームはPS4・PSVita。2月18日発売予定。
『ミステリートf』はどこいったの。
現代感覚へリメイクしていることくらいで新規要素も目立ってはない作品とあって、
プラットフォームがPS4・PSVitaだったことくらいしか気になるようなことはござらん。
大コケしたとは言え、XBOXOneへユーザーを誘導しながらマルチ切ってるのはどうかと思うが、
その落とし前も現在進行形でつけているところなので、頑張ってくださいとしか。
貴方、『パンチライン』が今冬発売なことを覚えていますか?愛、覚えていますか?海、その愛?
5.『逆転裁判6』が3DS向けに発表。2016年発売。
サイクルから考えて発売は来年の夏頃でしょう。
『4』の不評でキャラクター・物語の自由度が圧倒的に落ち込んでしまっている上に、
紆余曲折を経て本編を外伝のスタッフが、新機軸を本編スタッフが手がけている関係で、
近作は「どれだけ美しい蛇足になってるか」が評価基準になっているように感じるし、
舞台の刷新や新システム、難易度の選択制が導入された今回も
それを打ち消すような要素は正直見つからなかった。言ってしまえば時計の針が動いてない。
かといって『大逆転裁判』もあの有様なので、シリーズ的には大事な局面なのやも。
『逆転検事2』の奇跡ワンスモアと願いながら詳報を待ちます。
アニメ化は新規エピソードの可能性はあるだろうけど、
よほど作家性の高いクリエイターでないかぎり着地地点は黒田研二版かなと。
【コメント】
思ってたよりは情報はあった気がします。