JACKET COLLECTION
「解無し」なんて事を申しまして。
暑い季節に、わざわざ素材を麻に変えてまでジャケットを着る理由は何ぞやと、
十数年前に問答した事があります。
ソーイングの先生と。
女性の先生だったのですが、当時そこまでしなくても良いんじゃないかという見解だったらしいです。
業界関係者ですらそんな事を感じてしまう程側から見て居て異様なんでしょう。
涼しい格好をしたい時にすれば良いんじゃないかというのは尤もでしょう。
しかし例えば目上の方とお会いする事が十分に想定される状況だった時、
暑いからという理由でシャツ一枚で良いのかどうか。
企業を統べる重役の立場で部下の前に現れた時、
Tシャツとジーパンで果たして威厳が表せるかどうか。
最低限の礼節と品格を見せるにあたって最も分かり易く信頼できるものがジャケットスタイルなのだと思います。
ジャケットを着こなす人はそれを見た相手に好印象を与える物だと私は考えて居ます。
今道を通りすがりにすれ違った名前も知らない誰かの服装。
全く意識してないはずなのに、その一瞬の間に見た姿だけで必ず何かを感じている。
それが見た目から得られる第一印象というやつなのでは無いでしょうか。
その一瞬を好印象に変えるために努力を惜しまない。
そんな人はまず間違いなくカッコいい人です。
そのはずだと信じた男の成れの果てがコレです。
「暑く無いのか?」と聞かれたら、「暑く無い!」と言ってやるのが世の情け。
私がジャケットを着て居ないと、今からジャケットをお勧めしたいのに説得力が無いでしょうが。
私がジャケットを着て居ないと、オーダーメイドの話が出来んでしょうが。
接客業なので相手に品のある印象を与えなくてはいけないと、
そう思って着込んで接客する汗だく上等販売員。
でもこれで大丈夫なのか感は否めませんので、
もっと涼しい着こなしもしようと思う今日この頃なのでした。
緩く羽織れるジャケットスタイルもご注文頂ける当店のオーダーメイド。
是非ともご検討下さい。
それではまた次のブログでお会いしましょう。
チェントトレンタ南船場店 & D-TE SHOESTORE
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チェント・トレンタ
森井英之