拝啓、ステージの神様。
よくある言い回しでスミマセン。でもそれが一番素直なところでして。
待ちに待っていたミュージカル『TOP HAT』を観に、大好きな方をお誘いして、劇場へ。
もう今回は、観た感想が使い古された表現のオンパレードで構わないと思っています。
・とびきりのキラキラ
幕が開いた瞬間から目の前に広がるキラキラの衣裳、キラキラした笑顔、キラキラしたダンス。
踊るキャストたちの笑顔が、ザッツ・エンターテイメント!とびきりなのです。
・軽やかの上をいくタップ、ステップ、ジャンプ
耳に軽やかに響くタップシューズの音。
これまでもタップの音は聴いたことがあるけれど、『TOP HAT』で、アラン・バーキットさんやシャーロット・グーチさんたちが踏むタップの音色は、軽やかだけど、しっかり体に響きました。
ステップもジャンプも、どこまでもスマート。彼らはフワッとそのまま浮いて、宙を歩けるんじゃないか、そんな風に感じる軽やかさです。
・ため息を忘れるくらい美しいデュエット
♪CHEEK TO CHEEKは、この作品を代表するナンバー。
惹かれ合う二人が踊るシーンでは、あの広い劇場、東急シアターオーブの客席がシンとなりました。
それはため息を忘れるほど美しいダンスとでも言いましょうか。
力みを感じさせない美しい2人の姿勢はもちろん、ドレスの裾の動きまで優雅で
もう何分でも2人のダンスなら見ていられる、観ていたいと想えるのです。
・解けるとわかっている誤解はなんてハッピー
ストーリーは至ってシンプル。勘違いがきっかけで、ブロードウェイ・スターのジェリーとモデルのデイルはなかなか結ばれないけれど、その誤解は必ず解けると解っているから楽しい。
ヤキモキさせるのも、笑いも全部ハッピーエンドのためのスパイスだから気持ちがいいのです。
その他にもオーケストラの音色の美しさや、個性豊かなキャラクターの登場など、
飽きる瞬間はわずかもないまま物語はエンディングに向かっていきます。
映画『TOP HAT』はもちろんフレッド・アステアとジンジャー・ロジャース、2人の魅力がたっぷり詰まった名作ですが、これをミュージカルとして劇場で観ないのはもったいない。
それは、席を立ち出口へ向かう途中に感じた汗ばむほどの高揚感が何よりの証拠です。
1枚目はやっぱりこんな風になってしまいます、よね(汗)
キャストの方が客席通路まで降りてきてくださり、ほら、こんなに目の前でポーズ決めてくれてます。
パンフレットやポスター以上に、実物の方がさらにお2人とも若くて美しい!
<公演日程>
2015年9月30日(水)~10月12日(月)
東急シアターオーブ
2015年10月16日(金)~10月25日(日)
梅田芸術劇場メインホール