大学生を見て鬱になる。 ・・・3 | 昭和42年生まれ元司法浪人無職童貞職歴無しの赤裸々ブログ

昭和42年生まれ元司法浪人無職童貞職歴無しの赤裸々ブログ

昭和42年生まれの元司法浪人生です。
日々の出来事や過去の来歴を隠すことなく赤裸々に語ります。

仕分けの仕事と塾の仕事を比べれば、やはり塾の方が良い。


肉体的疲労が少ないのもあるが、なにより塾には女性がいるのだ。

職場に女性がいる点で塾のアドバンテージは大きい。

コミュニケーションをとったことはないが、女性がいるだけで全然違うのである。

もし高校も共学に行っていれば、このように毎日楽しかったのかもしれない。


塾の女性とは女性講師であり、彼女らは女子大生である。

自分より二回り以上年下だが、あえて「女性」と呼んでいる。

「女子」と表現すると違和感があるため、女性と言っている。

以前も同じことを書いたが、彼女らには大人のイメージがあるから、女性と言った方がしっくりくるのだ。

だから「女子」ではなく、「女性」なのだ。


塾の講師室では、男女ともに良く喋る。


自分はこの塾に来るまで、女性が男相手にこんなにも喋るとは思っていなかった。

自分が女子といた最新の記憶は中学時代であるが、男女同士で賑やかに喋っている姿を見たことがない。

テレビや街中でもよく喋る女性を見かけるが、生でこんなにまじまじと見たのは初めてである。


自分の中学校は女子の数が少なく、男女比2:1くらいだった。

また、女子と仲良くすると冷やかされる風潮があったせいか、男子と女子は一線を置いていた。

男子は男子同士で固まり、女子は女子同士でグループを作っていた。


そんななかで女子と付き合っている男はいたが、よく冷やかされてた。

自分もどちらかというと冷やかす側にいて、男友達と一緒に、付き合っている男女を見つけては、後ろを走って追っかけたりして、よくからかっていた。

当時の自分はまだ幼すぎて、女子のこともよくわかっていなかった。

このことは今も後悔している。

なぜ、自分も一歩踏み出して女子に近づかなかったのかと。

爾来、女友達も一人もいないし、まともに会話したこともないままである。

そして40代になった今でも、女子に対しては中学時代のそんなイメージを引き摺っている。


しかし、塾の女性講師は、よく喋る。
自分は孤高の人を演じているため興味のない振りをしているが、会話の内容は常に聞き耳を立てて聞いている。

特に男性講師と女性講師との会話のときは聞き漏らさず、すべて聞いている。


彼女らの好きな食べ物や、学校での専攻、誕生日などほとんど知っている。

直接会話したことはないが、彼女らの友人の誕生日パーティーをやった場所や、旅行先で泊まったホテルの名前、家族構成も知っている。


これらは、ちょっときいただけでも覚えてしまう。

直接会話したことがないにもかかわらず、彼女らの会話の内容ならすぐ覚えてしまうのだ。

司法試験の勉強で、定義や論証ブロックを何べん読んでも頭に入らなかったのに、こと彼女らに関しては脈絡のないフレーズでもすっと覚えてしまう。


しかし、彼女らの会話を聞くと、複雑な気持ちになる。

自分の理想とする女子に比べ恥じらいがないというか、良く言えば成熟しているのだ。

自分の理想とする女子よりはるか大人なのだ。

外見も中身も、彼女らはやっぱり「女子」ではなく「女性」なのだ。


彼女らは何でもあけすけに喋る。

男性との間の会話もよどみなく世間話をし、自分の感じたことを素直に語っている。


自分の中の女子は違う。

自分の中の女子、つまり自分が理想とする女子は、男子と喋る時も緊張してうまく喋れず、仮に喋れたとしても嬉し恥ずかしな感じで喋る女子である。

これは決して奥ゆかしい女子を求めているのではない。

派手で遊び好きでも、男性の前ではつい緊張してしまう。

大人の化粧をしていても、男性と喋るときはドキドキしてうまく喋れない。

そんな女子が良いのだ。


彼女らは違う。

彼女らは男性と話すときでも、昨日起こった出来事などぺらぺらと話す。

彼女らは男性と会話しても特段の抵抗を感じない。


すでに男性との会話に対する免疫を持っているのだ。

いや、男性そのものに対する免疫が出来ているのだ。


さらにすでに男性への態度も確立している。

男女間おける自分の立ち位置、スタンスともに出来上がっているのだ。

自分が想像していた女子と大きく違う。


自分など、いまだに女子が出てくる夢を見るだけで、朝、頭がぼーっとしてしまう。

女子と会話した夢を見た時など、起きた後も数時間ドキドキが止まらなくなる。

そして、その日はそのことで頭がいっぱいになってしまう。


そんな彼女らの会話に聞き耳を立てるのは、単なる性的な興味だけではない。

自分の理想を捨てきれないからだ。

彼女らは大人の女性でも、きっと女子っぽいところがあるはずだ、男性に聞きにくい素朴な疑問があって、それを聞けずに困っているはずに違いないと、そう思い込んで聞き耳を立てている。

そして、そばにいる自分に対して、おそるおそる「こんなとき、男性はどう思うんですか?」と話しかけてくれてくれるに違いないと期待している。

いまだ会話すらしたことはないが、この期待は捨てていない。


いつも家に帰ると、職場で話していた彼女らの会話を再現し、咄嗟に質問された時の回答を自分なりにシミュレーションをする。

自分ならこういうアドバイスをするとか、こういう態度で話すとかのシミュレーションをする。

特に男性講師が女性講師と話していた時は、自分が男だったらこう答えるとかのシミュレーションもする。

しかし、いまだに会話すら実現していない。


理想への道は遠い。