第1話はこちら↓
画面をよく見ると、右下に数字が表示されている。
これが規定時間だとしたら、急がなきゃ。もう一度サトシに会って話をしなきゃ。
私は、携帯を握りしめながら男を見る。
「聞いてもいい?」
「ダメだ」
「一緒にこの森に来た人がいるんだけど、その人が、今どこにいるのかわからないの」
「ダメだ」
「その人は男で、背はあなたぐらい。歳は…」
「おい、待て。ダメって言ってるのに、何で続けるんだ?」
「独り言だよ。聞いたらダメだって言うから」
「は?お前、ほんとに面白い女だな」
男は口角をきゅっと上げ、くすりと笑いながら言った。
「何度も言ってるが、まずは熱を下げてからだ」
「それでも…」
頼んでも無理ってわかるオーラをビンビンに感じて、しぶしぶ引き下がる。
「わかったわよ。こうなったら意地でも熱を下げてやるんだから」
私は、横を向いて丸くなり、ギュッと目をつぶった。
「俺も休むぞ。お前を相手して疲れた」
そう言うなり男は、私の隣にどっかり横になった。すぐにいびきが聞こえ出す。私もいつのまにか、眠りに落ちた。
つづく
★★★★★
おはようございます!
わーい、休みだーー\(^o^)/
もう少し書いて更新しまーす♡
ともえ