ウクライナ避難民のペット検疫緩和措置(狂犬病)について ※追記あり | 有川ひろと覚しき人の『読書は未来だ!』

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まずはこちらの記事を読んでほしい。

 

 

「ウクライナ 狂犬病」で検索したら他にも関連の記事が見つかるかと思う。

私がこの問題を知ったのは、死体もウンコも一緒くたに流れてくるインターネットのガンジス川として名だたるドブ川Twitterである。

私はこの問題は狂犬病清浄国である日本の安全を脅かす重大なインシデントだと思ったので、もう大体の国民はこのニュースを知っており、また危機感を抱く人は抱いてそれなりの行動を起こしているだろうと思っていた。

 

ところが昨夜、今年初の怪談暫定一位となるであろう衝撃が私を襲った。

深呼吸をして心を落ち着け、ゆっくり読んでくれ。

 

インスタしかやっていない犬飼いの知人がこのニュースを全く知らなかった。

念のためにと知らせたら「何それ?」と言われた。

「全然知らなかった。インスタの犬仲間でも全然話題になってない」

更に言おう、この知人は大手出版社の編集者である。

仮にもマスコミの一端に棲まう編集者が、この問題をドブ川民の私が耳打ちするまで一切知らなかったというのだ。

 

動揺した方はどうぞ気持ちを落ち着ける時間を充分に取ってほしい。

 

インスタ民はドブ川を見ない。

ドブ川で話題になってもドブ川に寄りつかない民には届かない。

私も自分が好きこのんでドブ川を覗く異常者である自覚を忘れていた。猛省したい。

猛省しつつこのblogを書いている。

この話題はドブ川の外に出さねばならない。

ドブ川エコーチェンバーにハマるな。

俺たちのドブ川は俺たちだけのもの!

これからも自分が異常者である自覚を持ってドブ川を覗き、マジでガチなヤバイ案件には、国民一人に一つずつ平等に与えられている本名でしかるべき窓口に向かって冷静に行動すると私はここに誓う。

 

(犬飼いに圧倒的支持のあるキラキラインフルエンサーが措置緩和を歓迎する投稿をしているという嘆きが寄せられたが、キラキラインスタグラマーも俺たちも本名は一つずつだ。キラキラインフルエンサーだからと言ってそいつだけ本名を10個持っているわけではない。

また、あなたが危機感をリアル友人知人に訴えたとき、そいつがあなたよりキラキラインフルエンサーを信じるというのなら、そいつはあなたよりキラキラインフルエンサーと親しいつもりでいる。友人知人と呼べるかどうか一度考えてみることをお薦めする。)

 

私は費用などの問題は国が免除してもいいと思うし、何なら自分が寄付してもいいくらいだ。

だが、日本が狂犬病清浄国であり続けた礎とも言える係留期間だけは緩和するべきではないと思っている。

もし日本に狂犬病が上陸したら、私はウクライナの避難民を恨まずにいられる自信がないからだ。

私には愛する猫がいる。自分の猫や家族、友人、だれが被害を受けても恨んでしまう。私はそこまで人間ができていない。

ウクライナの避難民にはもちろん同情するしできる限りの協力はしたいが、ヘイトの芽を作らないためにこそ「ならぬものはならぬのです」と申し上げたい。

 

さて、ここで私がドブ川に住んでいない正常なリアルの知り合いにこの問題を知ってもらうために引用することにしたツイートを紹介する。上から順番に紹介している。

 

 

 

 

 

できればTLも確認してほしいが(特に③)

①でニュースを知らせ、

②で危機感を持っている政党政治家の存在を知らせ、

③でどうしてヤバイのかを説明し、

④で「せやかて工藤、こういうことやで」と伝える心積もりで引用している。

 

また、私がご意見フォームより本名で反対の投書をした先は以下である。

・農水省(直接の窓口)

・自民党兵庫県連(地元政権与党、責任を持て)

・自民党兵庫県議員(政権与党議員として責任を持て)

・自民党本部(政権与党の本元として責任を持て)

・首相官邸(お前だ、お前)

・公明党(自公連立している限りはちゃんと牽制してくれ)

・国民民主党(反対で声明を出したと聞いたので応援)

 

他にもまた投書先を増やすかもしれないが、ひとまず以上だ。

 

折しも参院選が近い。

どの政党も票は欲しいはずだ。

国民が非常に政治にアピールしやすい時期だ。

こういうときは野党は手柄の大チャンスだし、政権与党は失点回避せねばならないので、どっちの尻も叩きがいがある。 

どっちがどう働こうと国が守られたら国民にとってはいいことなので、どっちの尻も大いに叩けばいい。

 

それが……国民の戦い方だ……!

(このシーンの私はかわぐちかいじの作画で頼む。カイジじゃなくてかいじだヨロシク)

 

なお、ドブ川ドブ川と連呼したが、警戒管制はドブ川を見張っているのが一番早い。

清流インスタ川にはウンコや死体は流れてこない(と聞いている)。

俺はTwitterくんをそういう意味では信頼しているし、ドブ川警戒管制員たる異常者として胸を張りたいと思う。

ただしドブ川の中でなく、一人の国民として本名でドブ川の外に意見を発することを忘れないようにしたい。

 

追記(2022/04/29)

なお、日本のお役所は全般的に「前例」に弱い。

前例があれば通るべきでない話でも通り、前例がなければ通るべき話も通らない。

これは日本のお役所の体質なのでどうしようもない。

 

また、お役所は「前例があるのに何でこれはダメなんだ」というクレームに弱い。

 

つまり、「特例」はその一回では終わらない。

「特例」が「前例」となり、その後もぬるぬる通ってしまう。

長期的に防疫がザルになる。

 

だから、こと狂犬病のような危険性の高い問題で「特例」を作るべきではないのだ。

「ならぬものはなりませぬ」

ウクライナであろうがなかろうが、避難民であろうがなかろうが、

ならぬものはならぬ。

 

追記2(2022/05/16)

さて、岸田内閣と農水省がトンチキな狂犬病特例を通してしまったせいでますます国内の自衛(狂犬病ワクチン)が重要になるわけだが、犬飼いの知人によると「義務だから打つけど狂犬病ワクチンは恐い、大型犬でも小型犬でも分量が同じで、小型犬には負担が強すぎる」論が根強く、私も自分が犬を飼っていないのでそういうものなのかと思って聞いていた。

恐いので狂犬病ワクチンを打たないという飼い主も一定数いるらしく、これがまた「みんな義務だから打っているのにずるい」という深刻な分断を呼ぶこともあるらしい。

この問題について、分かりやすいご解説をくださった方がいるのでぺたりする。

ツリーは全読み推奨だ。

 

 

有害事象と副反応が混同される問題はコロナワクチンでも正に起こっていたことだ。ワクチンは常にこういう問題と戦っているのだなと大変勉強になった。

日本の狂犬病ワクチンは大変安全だというこちらの説明で私は安心できた。

もし狂犬病上陸で猫にも狂犬病ワクチンが義務づけられたとしても、動揺しないで公衆衛生の義務に粛々と参加しようと思う。

だが、まずは内閣と農水省、今はお前らを詰めねばならない。

 

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