醤油ペロペロ・テロリスト | 有川ひろと覚しき人の『読書は未来だ!』

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去る4/15、安倍元首相暗殺の模倣犯が出た。

 

だ・か・らテロリストの言い分を聞くなと言ったんだ!

という怒りの声がネット上にあふれたことは言うまでもない。

俺はよく覚えている、報道や一部言論人が暗殺犯に寄り添うどころか快哉を叫び、賞賛し、英雄扱いまでしていたことを。

おい、お前ら全員が模倣犯の共犯だ。

今さらごにょごにょ言い訳している奴もいるが、恥の上塗りなので黙っていろ見苦しい。

 

テロの目的は暴力によって社会に自分の主張を知らしめ、社会を動揺させることだ。

よってテロリストには何も与えるべきではない。

過剰に反応すべきではない。

こんな基本もわきまえていない報道や言論人のレベルが知れる。

名前すらも与えないとしたニュージーランド首相の対応がたった一つの正しい対応だ。

 

こんなテロリストが生まれないような社会にしなくてはという意見が俺のところにあった。

それは正しいが正しくない。

テロを起点にした変化が起こればテロが有用であるという確信をテロリストどもに与えることになるからだ。

 

今回の模倣犯は飽きもせず繰り返される醤油ペロペロの類似犯と同じだ。

アホがアホを真似したという意味において完全な一致だ。

奴らはウケると思って醤油ペロペロをネットにアップしたアホと同じである。

犯人を賞賛したり、犯人に理を見出したり、これをきっかけに社会を改善などと言い出す輩は、醤油ペロペロ動画にいいねするアホと一緒である。

よく考えてほしい、醤油ペロペロする奴の主張なんかまともな人間は誰も取り合わない。

醤油ペロペロがどんなご立派な主義主張を語ったところで誰が聞く耳を持つのだ。

アホが何か喋っとるわくらいのものである。

むしろ醤油ペロペロが自分と同じ主張を語り出した時点で

「お前のようなアホが俺の主張を語るな」

と殴りに行かねばならないくらいの話である。

 

なぜなら知らしめる手段が醤油ペロペロであった時点で、掲げる主張が醤油ペロペロに貶められるからだ。 

醤油ペロペロが処されるまで、そいつが語った主張は取り合うべきですらなくなる。 

醤油ペロペロが社会を変えたことになるからだ。 

駄目だろう、醤油ペロペロで変わる社会は。

アホがアホをさらけ出すほど偉い社会、控えめに言って地獄である。

そのうちカメラの前で英雄面してパンツを下ろす奴が出てくる。

 

逆に言えば、取り合ってはならない主張になるから醤油ペロペロしたら駄目なのだ。

そして醤油ペロペロに「いいね」というエサを与えてはならない。

 

日本のマスコミは早くも二代目醤油ペロペロの生い立ちやら何やらを掘り返しているが、そうやって反応すべきではないのだ。

アホがアホな行いをやりよりました、アホでんなぁ。

アホが法律に従って処されましたわ。

それ以外の情報は要らんのである。

醤油ペロペロの生い立ちとか動機とか心底どうでもいい。

 

テロリストに名は要らぬ、アホのレッテルのみ与えるべきだ。

よって俺は安倍元首相暗殺犯も岸田首相暗殺未遂犯もテロリストなどとは呼ばぬ。

醤油ペロペロ一号、二号と呼ぶ。

お前のやったことなどしょせん醤油ペロペロだ。

醤油ペロペロを賞賛した輩も醤油ペロペロの一味だ。

分かったか醤油ペロペロ団。

末代までアホのレッテルを背負っていけ。

 

なお、岸田首相は醤油ペロペロ野郎の暴挙の後もまったく予定を変えず、翌日は散髪までしたそうだ。

岸田首相の政策には同意できない部分もあるが、テロへの対応は完全に正しい。

お前のやったことで社会はビタいち変わらないというメッセージの発信になるからだ。

俺もお前のやったことで俺の日常はビタいち変わらぬという主張として、日常を楽しみ、選挙に行こうと思う。

 

追記(2023/04/16)

テロによって訴えられた問題が〜とかいう奴は酒でも食らって寝てろ。

いかなる主張であっても暴力で訴えた時点でその主張は正当性自体を失うのだ。

投票、陳情、署名、政治に訴える正当な手段は色々ある。

その正当な手段を怠けて手っ取り早く暴力に訴えた時点で負けだ。

如何なる問題であれテロとは全く切り離して別の誰かが正当な手段で訴えねばならない。

それまでその問題は一切顧みられるべきではない。

 

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