想像力のかなたへ | あろひろし観察記

あろひろし観察記

嫁から見た漫画家・あろひろしの観察記です。


前回の記事のために「優&魅衣」8巻を読み返して、ついでにもうひとつ思ってたことを書いておきます。


こちらには、前回の「道尾幸司物語」の他、「優&魅衣」番外編「カーテン・コール」も収録されてます。
「カーテン・コール」は、ほぼ小倉さんと真理さんが結婚するまでのお話です。
最後に、優と藍ちゃんの娘・羽衣ちゃんが出てきたり、新入りくんが出てきたり、「優&魅衣」本編の数年〜数十年後くらい?のお話となっています。

脱線しますが、羽衣ちゃん(ういちゃん)は、weのういちゃんなんだそうです。
いつだか忘れたけど、前にTwitterでツイったと思うんですが、わたしはoui(フランス語のyes)でういちゃんだとずーっと信じてました。
結婚してもずーっと信じてました。
確か令和になってから、あろさんに「羽衣の名前は英語のweが由来だから」と言われて、勘違いしていたあまりのショックに三日三晩熱を出して寝込んだほどです(うそ)。
でも、Twitterにいる皆さまは、優+藍=羽衣(you+I=we)だと、自然に受け止めていたようで、わたしが少数派だということに、再度ショックを受けました……。
思い込みって怖いですね……。

で、最後に出てくる新入りくんです。
「不動産屋の話だと、なかなかおもしろそうな少年らしいぞ」という優のセリフがあります。
そして、イワトビペンギンをつれた少年が矢荷成荘の扉を開ける、というところで話は終わっています。
わたしは、このラストシーンについては、実はイワトビペンギンが主人で、少年が従者、いわゆるおつきのSPなのかなと思ってました。
イワトビペンギンの風貌ではあるものの、実は由緒正しい皇帝ペンギンで、日本の皇室や英国の王室のような、やんごとない血統のペンギン最後のお世継ぎとして、血統を絶やさないために少年が命に変えてもお守りする使命がある……みたいな感じです。
迷子ちゃんが矢荷成荘に入居したのも、木を隠すなら森の中、という理由でしたし。
ていうか、なんで数十年後にもマイちゃんは矢荷成荘にまだ住んでいるんでしょうね……?
まだ独身だからそのまま住み続けてるんだろうけど、綾町家のお嬢様なんだから、年齢的にはもう結婚して退去しててもいいんじゃないのかな……?
(藍ちゃんが補導されたマイちゃんを迎えにいくシーンがあるので、マイちゃんに配偶者がいるとは考えにくいと思います。補導されたら、たいていはまず近しい家族に連絡がいきますよね?)
まあ、少年とペンギンについては、ただのわたしの戯言です。
あろさんに前述のことを伝えたら、「そこまで考えてないです」と言われました。
……考えてろよ、チッ。

もし同じような展開を考えていた方がいらっしゃいましたら、教えてください。
わたしの想像力は、ごくごくありふれたものなんだと反省します。


【あろさん豆知識】
ペンギンというと、イワトビペンギン、コウテイペンギンが有名ですが、オウサマペンギンというペンギンもいます。
オウサマペンギンという名称を名づけた後に、オウサマペンギンよりも体格の大きなペンギンが発見されて(それがコウテイペンギン)、王様よりも上なんだから、皇帝だろうとのことで、コウテイペンギンという名前になったそうです。

マイナー過ぎてわたしは知らなかったよ、オウサマペンギンの存在……。
東京23区近郊の水族館にはいないよね?オウサマペンギン……。