イグノーベル賞は人類を救う? | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

ノーベル賞の発表の前に受賞者が発表される「イグノーベル賞」。猫は“固体”か“液体”か、また、世界初、オス・メス生殖器逆転生物の発見など、まさに奇想天外。

 

「猫は固体と液体両方になれるか?(Can a Cat Be Both a Solid and a Liquid?)」という研究が物理学賞。流動学に関するのもで、フランスの研究者が発表した。Scienceでも紹介されている。

http://www.sciencemag.org/news/2017/09/cats-behave-liquids-tampons-play-music-and-other-advances-honored-ig-nobel-prizes

また、オス・メス生殖器逆転の研究にも驚き。ブラジルの洞窟に生息する体長約3mmの昆虫の生態を調べたところ、メスにペニス状の生殖器があり、オスは穴状の生殖器を持っていて、交尾の際、メスが自分の生殖器を持ってオスの生殖器に挿入することを突き止めたという。北海道大学の吉澤和徳准教授らの研究で、その和名である「トリカヘチャタテ」は、平安時代の宮中で、性別を取り換えて育てられた男女を描いた古典「とりかへばや物語」にちなんで命名されたのだと。この虫を研究するのは日本で1人、世界に5人、地道な研究が世界をあっと言わせた。詳細はhttps://www.hokudai.ac.jp/news/140418_pr_agr.pdf

これからは、オスもメスもない時代が来る?


この賞、賞金はなく(貨幣価値のない10兆ジンバブエドル)、ハーバード大学で開かれる授賞式への旅費も自己負担、スピーチでは笑いをとること、それも1分以内と要求されるというから半端でない。 昨年は、頭を逆さにして両足の間から見る「股のぞき」によって物の見え方が変化することを実験で示した立命館大学などの研究者が昨年「知覚賞」を受賞。日本人の受賞はこれで11年連続なのだと。


日本人はまじめで几帳面、とよく言われるが、実は、遊び心があって、面白い人種なのかもしれない。なにかと殺伐したニュースが流れるに日常で、笑いや遊びは人類を救う、と思っているのは私だけ?