色えんぴつで、ハイライトなど白い部分を描くときは、塗り残す方法が多く用いられます。
塗り残し部分が、たくさんあったり、細かかったりすると、大変ですね。
その困難を克服するのが、この方法です。
トレーシングペーパーなどの薄い紙に、絵を描きます。
その中で、白くしたい部分を、ボールペンでなぞります。
トレーシングペーパーを取ると、その部分だけ、紙が凹んでいます。
上から色えんぴつでさあっと塗っていくと、凹んだ部分は色がつかないので、塗り残すことになります。
上から色えんぴつで塗るときには、すこし注意が必要です。
芯を尖らせると、凹みの中に入ってしまうので、丸いほうがいいです。
また筆圧を強くすると、全体が凹んでしまい、線がくっくり出ないので、濃く塗りたいときは、やさしく丹念に重ね塗りするようにします。
この方法は、葉脈、たまねぎの筋、雪の結晶、昆虫の羽根などを描くときに向いています。