色ものがたり(5)固有色名〜青系統 | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

青系統

<水色>
いつからか、小学生の女の子に大人気のカラー。
女の子のランドセルが水色なんて、昔は考えられなかったですね。

水の色は透明なのに、どうして水色かと言えば、海や湖がこの色に見えるせいです。
「スカイブルー」とよく英語に訳されますが、日本語で「空色」といえば、もうすこし濃いです。
「ウォーターブルー」「アクアブルー」と直訳すると、水色になります。
世界中で、水の色は、透明ではなく、うすい青として、イメージが固着していた証です。
色えんぴつによっては、水色を「ライトブルー」、うすあおを「スカイブルー」と表記してあるものもあります。

<藍色>
藍という植物から採れる染料で、世界最古の染料と言われています。
日本でも、浴衣やふろしきなど、一番多く使われていた色かもしれません。
染める回数によって、濃淡をつけられ、「紺色」「納戸色」「縹(はなだ)」「浅葱(あさぎ)」などの色を作ることができます。
藍の花は、ねこまんまの花(本当の名前は何と言うのでしょう)に似た、ぽちぽちと可憐な花で、藍色よりはピンクがかっています。
小学生のみなさんは、「青は藍よりい出て藍より青し」ということわざを、もう習いましたか?
青は、植物の藍から作られるけれど、藍よりももっと青い、ことを、師匠よりお弟子さんのほうが、優れていることのたとえにしています。

<ターコイズブルー>
ターコイズはトルコ石のことです。
宝石になるくらいですから、美しい色なのも当然ですね。
トルコ石という名前から、トルコで採れると誤解されやすいですが、トルコの貿易商がヨーロッパに運んだことから「トルコ人の石」→「トルコ石」と呼ばれるようになり、主な産地はイランやアメリカだそうです。
ネイティブアメリカンにとっては、もっとも美しい空の色なんですって。
青みの強いものをターコイズブルーと言い、緑みの強いものをターコイズグリーンと分けることもあります。
純粋なトルコ石は青っぽく、鉄が混ざるほど緑っぽくなっていくそうです。