ドッケビと どんぐりムク | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

トッケビは、韓国のおばけです。
落語に出てくる、ちょっとドジでお人よしなおじさんのようで、あまり怖くありません。
どんぐりムクは、韓国の料理で、どんぐりを固めたこんにゃくみたいなものです。
ここでは、すごおく美味しい料理として登場していますが、私が去年、韓国へ行って食べときは、そんなに美味しいとは思いませんでした。
どんぐりの味がどんな味か、いまもよくわかりません。

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働き者の若者が、おかあさんとふたりで住んでいました。
耕す畑がないので、貧しい暮らしを送っています。
あるとき、山でたくさんのどんぐりを拾って、家に帰りました。
おかあさんがどんぐりムクを作り、若者が市場へ売りに出かけます。

あまり売れず、山をとぼとぼと帰っていると、トッケビ数人と遭遇。
若者は恐ろしくて腰を抜かしますが、トッケビたちは、むしゃむしゃとどんぐりムクを食べるばかり。
おいしいおいしいと、またたく間に平らげ、そのかわり、大鉢にたくさんお金を入れてくれました。

若者は、次に市場が立つ日も、どんぐりムクを売りに行き、今度はわざと半分しか売らず、残りを担いで、トッケビが住む山へと向かいます。
またしてもトッケビたちが現れ、どんぐりムクを食べると、大鉢をお金でいっぱいにしてくれました。

トッケビがくれたお金で、畑を買うと、もう若者たちは、どんぐりムクを作る必要がなくなりました。

待てども待てども、若者が来ない。
どんぐりムクが食べたいのに。

トッケビたちは、若者がどうして来ないのか、偵察に行きました。
畑を耕しているところを見て、あの畑のせいだ、と察します。
畑を盗もうとして、逆に怖い目にあったトッケビたちは、もう二度と畑に近づかなくなり、若者とおかさんは、しあわせに暮らしました、ということですが。

トッケビのおかげで、畑を買えたのですから、お礼にどんぐりムクを作ってあげればいいのに。