てんぐのがっこう | アトリエぽーぽー

アトリエぽーぽー

『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

描き直してばかりで、仕事がはかどりません。

気分転換に絵本のご紹介。
 

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やぎたみこさんの絵本、いつも心がきゅーんとします。

てんぐやまのカラスてんぐが、あぶないところを町の人に助けられ、人間に恩返ししようと思います。

どんな風に恩返ししましょうか。
それが、スケールが大きいの。

てんぐの学校を作り、鳥たちを人助けができるように教育・訓練しようと考えたんです。
自分ひとりの力は微々たるものですから、他の鳥たちを動員しようというのですね。
あっぱれ。

ゆいちゃんと、たっちゃんが飼っている、インコのテンちゃんにも、てんぐ学校からお誘いが来ました。
保護者(ゆいちゃんとたっちゃん)の了解をとり、テンちゃんはてんぐ山に通うことになります。

人の言葉を覚えるのは当然、風に向かって飛ぶ練習、重い物を足で持ち運ぶ練習、なかなかハードです。

成長したテンちゃんは、町のパトロールデビュー。
風で飛んだ洗濯物をつかまえたり、迷子の犬をみつけたり、ケンカを止めたり。

やがて町では、鳥てんぐが大流行。
うちの子もてんぐにしてくださいと、鳥かごを持った人たちで、行列ができるようになりました。

そんなある日。
町を台風が襲います。

夕方になっても帰らないテンちゃんを心配していると。

なんとテンちゃんは、怪我をして意識を失い、ツルさんに運ばれてきました。

次の日は朝から、テンちゃんのクラスメートが、続々とお見舞いにやってきます。
キバタンてんぐ、九官鳥てんぐ、ももいろインコてんぐ、だるまインコてんぐ。
夕方には、他のクラスの鳥たち、イヌワシ、すずめ、ペリカン、ペンギンまでも。
鳥たち、なかなか友情に篤い。

そんな中、大きく新聞に載っているテンちゃんを、お父さんが発見。

壊れかけた家の中に逃げ遅れたおばあちゃんを見つけて、助けを呼んでくれたんですって。

元気になったテンちゃんは、また人助けへと、空高く飛び立ちます。