逆浸透膜浄水機の限界~トリチウム除去には、効果なし~ | 内部被曝、放射能問題、原発事故、地震、津波についての情報ブログ

内部被曝、放射能問題、原発事故、地震、津波についての情報ブログ

<提言>内部被曝と外部被曝は危険性が全く違います。屋外を外出する場合は、マスク等を着用して放射能を内部被爆しないようにいたしましょう。
東京や関東、東北の放射能が高い場所では、マスクやゴーグルを着けることで内部被曝を最小限にすることができます。

トリチウムの破壊力と元素転換については、前の記事にある通りですが、トリチウムについての注意事項を書きたいと思います。

逆浸透膜浄水機にもの限界があるようです。実際に測定したり、検証したわけではありませんが、特性から導き出した推測です。

逆浸透膜浄水機を透した水は、トリチウムを除去できるのかどうか?!を疑問に持ちました。

トリチウムはトリチウム原子2つと酸素原子1つが結合して、トリチウム水になります。

化学反応や化学結合は、水素の放射性同位体だけあって、ほとんど水素と変わらない性質なので、単なる水とトリチウム水の区別はできない程同じような性質であると推測しています。

逆浸透膜の浄水機を自分自身でも活用して、原発災害後は、唯一、日常生活で放射性物質を除去できる機械として信頼をしておりましたが、破壊王トリチウムの前にはなすすべもありません。

原発事故前なら、逆浸透膜の浄水機からの水は、純水と言われておりますが、原発事故後は、純水+トリチウム水の混合水と言う方が正しいのかもしれません。

トリチウムをアメリカやイギリスが水素爆弾の原材料に使った理由がなんとなくわかってきました。元素転換と破壊力の凄さが際立つ放射性物質ですからね。

しかし、逆浸透膜の浄水機は、トリチウム以外の放射性物質の除去には、一定の効果があることにはかわりません。水道水をそのまま飲むくらいなら、逆浸透膜の浄水機を透した水の方が断然ましです。

問題点は、どれだけ水道水や河川、海水、雨水にトリチウムが入り込んでいるかです。

欧州放射線リスク委員会(ECRR)の科学委員長クリス・バズビー博士は、記者会見の中で今回の福島第一原発核爆発事故について、トリチウムについて意見をしており、最悪の破壊的な放射性物質で最も恐ろしいのは、おそらく大量飛散したであろうトリチウムなんですとコメントがあった。

海水や淡水を核爆発したMOX燃料を使っていた3号炉に向けて、消防車やポンプ車から大量の放水もあり、かなりの水蒸気が上がり、大量のトリチウムも気化したり、汚染水の中にも混ざってしているのだろうとのこと。

気化したトリチウムは、雨水となって地上に降ることも予測されるので、雨合羽などで放射線の被曝対策もしっかりやりたい。
また、河川や海水、雨水、水道水にも混入している虞があり、厄介な核種であると思う。

どれだけ自然界に放出され、どれだけ人体に影響を及ぼすかは、不明である。

測定もしてなければ、注意して監視するはずの政府ですら、扱いは他の核種の方が上であり、おそらく内部被曝を認めなかったり、過小評価するのと同じで、まったく取り上げる予定はないと考えられる。

脱原発を宣言して、日本がICRPのリスクモデルの基準を脱退して、ECRRのリスクモデルの基準を採用することがあれば、トリチウムについても監視する対象に必ず入るかと思う。

今のままでは、トリチウムが元素移転効果による破壊的な核種として扱われることはまずない。

今は、各個人がそれぞれ危険性が高い核種として、認識し、最善の内部被曝対策をするしかない。

厄介な性質のトリチウムは、呼吸、水、食べ物すべてで出来る対策をするしかない。

トリチウムの漏洩が少なく、人類に害を及ばさないことを願うとともに、人類がみな健康であって欲しいと祈っております。

一方では、このまま政府が何もしないなら、日本の未来は絶望的で、明るい未来は語られることさえないのではないかと強く懸念している。

さもなければ、今回の福島第一原発核爆発事故は、世界史上最悪の原発災害になることは、明らかである。