次は社債利息についてです。
ちなみに、「社債利息」という勘定は前の記事に出てきていますが、そこについても少し詳しく触れます。
社債や借金をしていたら借主に必ず払うものが利息なわけですが、簿記2級では、2つの意味で使われます。
①社債の利率に基づいて、毎年払うカネ
②社債の価値が毎年上がること
中身について説明していきます。
①は、社債を発行した時の取り決めに基づいて発行会社が払うものです。発生するたびに、カネが出て行きます。
例えば、額面金額10,000円の社債を100円あたり95円で年利5%、5年期限で借りたとしましょう。
額面金額10,000円の5%が利子になりますので、払う利息は500円です。
毎年一回は負債に対する費用が発生する、という風に考えてもいいかも知れません。
②は、前回の記事で触れた部分です。発生しても、満期になるまでカネは出て行きません。
上の例で言えば、発行時の社債(負債)の価値は9,500円(@95×100)ですが、5年後には10,000円に値上がりするわけです。
つまり、社債を買った側としては5年持ってれば買った時より多くカネが返ってくるわけですね。
対してカネを借りた側(社債を発行した側)からすると、負債が増えることになります。
利息と結びつけて考えるのは少し面倒かも知れませんが、社債の保有には2つの勘定科目しか使わない、という考えなら大分イケるのではないかと思います。
これまでをまとめます。