商品の委託販売(受託した側)について | atsushimatsuzakiのブログ

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簿記2級を独学で勉強しています。
勉強した範囲を出来るだけ分かりやすく書いているつもりです。
よろしくお願いします。

今回は、委託販売で、「販売を受託した側」のケースで考えてみます。要するに、手数料ビジネスの話です。

立場が逆になれば、委託した側と正反対の仕訳にすればいいんじゃないの?とお思いかも知れませんが、
「受託者は委託者から商品を買ったわけではなく、ただ販売を委託されてるだけ」
ですので、仕入は関係ありません。
(もちろん、商品を保管する倉庫代や送料など、一時的に負担する費用は発生します)

販売を受託した側は、商品が売れれば報酬(販売手数料)を受け取ります。

それらも踏まえた全体的な流れとしては、

①委託者から商品を受け取り、保管する場所を確保して保管料を支払う
②顧客に委託された商品を販売する
③委託者に販売の連絡を行う
④手元にある売上金より、手数料と必要経費を差し引いた金額を委託者へ振り込む

こういった流れになります。

お互いの儲けは、
・受託者…商品販売手数料
・委託者…売上ー売上原価ー手数料ー必要経費
となります(試験には出ませんが、念のため)

以上をまとめると、こんな感じになるかと思います。

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今回はこの辺で。

以下は蛇足です。

委託販売形態でよく話題になる(と思われる)のは生命保険だと思われますが、これについては、
・商品の現物が存在しない
(強いて言えばパンフレットや申込書類くらい=在庫リスクがない)
・売る人(受託者)の人脈ややる気があれば、売上がどんどん伸びる
(やればやるほど収入になるのでオイシイ)
という点が、委託販売制度を取っている生命保険業界にはマッチしているのだと思います。
まぁ、最初の一年は売上(保険料)の40%が手数料だったりする(時にはそれに販売奨励金が上乗せされたりするそう)ので、非常に割のいいビジネスだと言えると思います。