このブログは、交通犯罪遺族としてのブログです。
私は大変な目に遭いました。
私と一緒にやっている仲間たちも大変な目に遭いました。
家族を殺されるなんて、ドラマや映画の世界じゃあるまいし、
そうそう我が身にふりかかるものではありません。
でもふりかかってしまった・・・
そして生命がどれだけ軽く扱われるか痛感させられる・・・
そしてその大変な目は、一時的な出来事では終わりません。
今でも苦しい後遺障害と闘い続けるきょうだい。
母親不在の中で、仕事を削っての男親のつらい育児。
一人ぼっちで鬱病の父の介護(そして付きまとう自殺の恐怖)
闘うのは裁判だけではありません。
日常生活の中で、みな、今と闘うことを余儀なくされています。
そんななかで遺族活動について時々反芻することがあります。
遺族活動をしたって、奪われた命が帰ってくるわけではない。
今さら加害者により重い罰を与えることができるわけでもない。
でもやらなければおさまらないマグマが自分の中に確かにある。
やはり使命だと考えています。
「自分と同じ思いをする人を一人でも出したくない」
一言で言えば、そういう気持ちだと思います。
お金になるわけでも、自分の利益になるわけでもありませんが、
それでもその気持ちだけで、ずっと走り続けてきました。
しかし遺族遺族遺族・・・で日々生きているわけではありません。
食べていくために毎日の仕事をやめるわけにはいきませんし、
息抜きや気晴らしが必要な時だってあります。
そうしてこそ遺族活動も長続きしていけると考えるからです。
瞬間風速だけで終わったら何の意味もありません。
ずっと続けていくことで初めて、
何かを変えていくことができると考えています。
私が入っていた全国交通事故遺族の会もそうでした。
20年間、続けることができたからこそ、
果たすことのできた使命も大きかったと言えます。
そんなわけで(?)10月は趣味も充実させました。
毎年恒例ツアーの稲川淳二の怪談ナイトに行ってきたり、
闇夜を歩く一風変わった行事に参加してきたり、
とある場所での百物語怪談会に参加したりしました(笑)
(私を知っている人は「またか・・・」と苦笑されるでしょうが、
そういう方面が私の趣味で、ライフワークだったりします)
またAmazonで怖い本を何冊も買って、妻に呆れられました。
やはり自分の興味の惹かれるものにディープに接していると、
魂に水分補給がされるような気がしてきます。
中川翔子の言う「欲望タイム」は絶対必要だと思います(笑)
この世の中は、目の前に見える明るく乾いた世界だけでなく、
それと表裏一体に、暗くて深い、湿った世界が存在している。
それを確認し続けることを私は欲しているのかもしれません。
特に今回、怪談会に行ってつくづく思ったことは、
皆さん、貪欲に、怖い話を集め回っているんだなということ。
自分も見習わなければ・・・と思いました。
ということで、恐い経験をしたことがある方・・・
いらっしゃいましたら、ぜひ私に教えてください(笑)
趣味・関心領域のことはまた追い追いまとめます・・・(^-^;)
遺族以外の「私はこんな人」という自己紹介もじきにします。
今月後半以降は、その分、あいの会の活動を集中しています。
また報告しますが、今週末にはグリーフケアの行事も行います。
そんな風にうまく切り替えながら、末長く遺族活動を続けて、
今より少しでも生命の尊ばれる世の中に変えたいと思います。
ちなみに写真は百物語怪談会の様子です。