10月は趣味(怪談)月間? | 自転車に家族を殺されるということ

自転車に家族を殺されるということ

交通犯罪犠牲者の命が紙クズ扱いされる司法を変えていきます。フェイスブック・Twitterも発信中。
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2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

このブログは、交通犯罪遺族としてのブログです。


私は大変な目に遭いました。
私と一緒にやっている仲間たちも大変な目に遭いました。


家族を殺されるなんて、ドラマや映画の世界じゃあるまいし、
そうそう我が身にふりかかるものではありません。


でもふりかかってしまった・・・
そして生命がどれだけ軽く扱われるか痛感させられる・・・


そしてその大変な目は、一時的な出来事では終わりません。


今でも苦しい後遺障害と闘い続けるきょうだい。
母親不在の中で、仕事を削っての男親のつらい育児。
一人ぼっちで鬱病の父の介護(そして付きまとう自殺の恐怖)


闘うのは裁判だけではありません。
日常生活の中で、みな、今と闘うことを余儀なくされています。


そんななかで遺族活動について時々反芻することがあります。


遺族活動をしたって、奪われた命が帰ってくるわけではない。
今さら加害者により重い罰を与えることができるわけでもない。
でもやらなければおさまらないマグマが自分の中に確かにある。


やはり使命だと考えています。


「自分と同じ思いをする人を一人でも出したくない」


一言で言えば、そういう気持ちだと思います。


お金になるわけでも、自分の利益になるわけでもありませんが、
それでもその気持ちだけで、ずっと走り続けてきました。


しかし遺族遺族遺族・・・で日々生きているわけではありません。


食べていくために毎日の仕事をやめるわけにはいきませんし、
息抜きや気晴らしが必要な時だってあります。


そうしてこそ遺族活動も長続きしていけると考えるからです。


瞬間風速だけで終わったら何の意味もありません。
ずっと続けていくことで初めて、
何かを変えていくことができると考えています。


私が入っていた全国交通事故遺族の会もそうでした。
20年間、続けることができたからこそ、
果たすことのできた使命も大きかったと言えます。


そんなわけで(?)10月は趣味も充実させました。


毎年恒例ツアーの稲川淳二の怪談ナイトに行ってきたり、
闇夜を歩く一風変わった行事に参加してきたり、
とある場所での百物語怪談会に参加したりしました(笑)
(私を知っている人は「またか・・・」と苦笑されるでしょうが、
 そういう方面が私の趣味で、ライフワークだったりします)


またAmazonで怖い本を何冊も買って、妻に呆れられました。


やはり自分の興味の惹かれるものにディープに接していると、
魂に水分補給がされるような気がしてきます。


中川翔子の言う「欲望タイム」は絶対必要だと思います(笑)


この世の中は、目の前に見える明るく乾いた世界だけでなく、
それと表裏一体に、暗くて深い、湿った世界が存在している。
それを確認し続けることを私は欲しているのかもしれません。


特に今回、怪談会に行ってつくづく思ったことは、
皆さん、貪欲に、怖い話を集め回っているんだなということ。
自分も見習わなければ・・・と思いました。


ということで、恐い経験をしたことがある方・・・
いらっしゃいましたら、ぜひ私に教えてください(笑)


趣味・関心領域のことはまた追い追いまとめます・・・(^-^;)
遺族以外の「私はこんな人」という自己紹介もじきにします。


今月後半以降は、その分、あいの会の活動を集中しています。
また報告しますが、今週末にはグリーフケアの行事も行います。
そんな風にうまく切り替えながら、末長く遺族活動を続けて、
今より少しでも生命の尊ばれる世の中に変えたいと思います。


ちなみに写真は百物語怪談会の様子です。


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